- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/08/12
- 出版社: フォト・パブリッシング
- サイズ:26cm/271p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8021-3270-1
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
民営鉄道としては3番目の営業キロを誇り120年の歴史を持つ、中京圏における最大手の私鉄名古屋鉄道の貨物輸送に焦点を絞って、その歴史をまとめる。写真も豊富に収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
名古屋鉄道(名鉄)は、昭和30年代には900両近い貨車を所有し、各路線で多数の貨物列車を走らせていました。
その後は道路整備とトラック輸送の拡大によって衰退し、昭和60年代に全廃されてしまいました。
本書はこれまでほとんど記録が出版されてこなかった名鉄の貨物輸送について、名鉄OBと私鉄貨車研究家による記録の集大成です。
名鉄ファンならずとも楽しめる、懐かしい写真が盛りだくさんの1冊です。【商品解説】
著者紹介
清水 武
- 略歴
- 〈清水武〉昭和15年岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。名古屋鉄道で鉄道部門に従事した。
〈田中義人〉昭和25年愛知県生まれ。名古屋大学工学部卒業。名古屋鉄道で主に車両関係の仕事を担当した。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
Sl,DL,ELによるバラエティーに富む貨物輸送
2021/11/10 22:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
3名の著者による共著であるが、そのうちの2名が名古屋鉄道(名鉄)OBである。名鉄における1912~1984年の貨物輸送について、写真・構内配線図・地図による解説が充実している。単に貨物輸送の歴史に留まらず名鉄の路線形成過程を理解する上でも恰好の一冊であると思う。特に興味深い内容を列挙すると以下のとおりである。◆沿線の企業への専用線・側線が40箇所以上、敷設延長は0.1kmから4km、中にはウナギ輸送用の側線も存在。◆企業への専用線以外に、戦中には海軍・陸軍の飛行場建設に伴う土砂輸送用のトロッコ線路や木曽川のダム建設における資材輸送用の専用線。◆戦時中堀田駅と西枇杷島駅から各地へ肥料となる糞尿輸送。◆昭和30年代、大物車(シキ)による変圧器や大型プレス機械などの特大貨物輸送。◆神宮前にあった日本車両の工場から輸出用SLのシキによる東名古屋港までの輸送。◆電車が貨車を牽引する混合列車。
この種の出版物にはめずらしく、元JR貨物社長・会長である伊藤直彦氏による巻頭言がある。伊藤氏は本書の著者の一人と高校の同級生であり、『鉄道貨物 再生、そして躍進』(日本経済新聞出版社)の著者でもある。また、本書に多くの写真を提供している白井昭氏と米国人とのツーショットが掲載されているが、この米国人J・ウォーリー・ヒギンズ氏は、『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(光文社新書)の著者である。偶然にも2人は岐阜市郊外の撮影で遭遇し、それ以来60年以上親交があるとのこと。貨物輸送本来の話題からはそれるが、鉄道関係の人間模様の一端を垣間見るのも一興である。ただし、本書の解説で<1959年に豊田市駅と改称され、その翌年に高架化工事のため貨物営業を廃止した。>とあるが、高架化工事ではなく、駅ビル建設のためである。
紙の本
壮大な歴史
2021/09/28 07:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
名鉄の貨物輸送について、本格的に採り上げられた著書は、これが初めてではないかという気がします。各線における貴重なモノクロの画像が織り込まれています。
ただ、貨物輸送全盛期の比較的不鮮明な画像の引き延ばしよりも、末期ではあるが生き生きとした姿が見られたであろう、昭和50年代のカラー画像を多く載せてくださったら、迫力をより身近に感じることができたのでは、と思います。