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商品説明
日本の機甲100年の歴史と同時代の諸外国の運用思想を比較し、現代戦に至るまでのその特性を考察。機甲運用の原則等の理解に資するため主要な戦史、戦例を併記し、カラー年表、要図、図解、写真も収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「戦車」〈タンク〉とは何か?用兵思想の系譜から、陸軍/陸自の軌跡を捉え直す。日本の機甲100年の歴史と同時代の諸外国の運用思想を比較し、現代戦に至るまでのその特性を考察。“統合機動戦”となる将来戦の構想に資する。現場の叩き上げ、かつ自衛隊の戦史研究・教育を長年担ってきた著者による集大成。写真、カラー年表、出典、図版100枚以上多数。付録「体験で綴る戦車部隊勤務」【本書の四大特徴】1: 陸軍の用兵思想(ソフト)を基本として装備(ハード)を絡めて考察する。2: 陸軍と陸自の機甲史を連続して観察し、主に運用思想の系譜を辿る。3: 機甲運用の原則等の理解に資するため主要な戦史、戦例を併記する。4: カラー年表、要図、図解、写真により努めて資料的価値を付加する。【商品解説】
著者紹介
葛原 和三
- 略歴
- 〈葛原和三〉1950年生まれ。北海学園大学卒業。防衛研究所戦史部(所員)等で戦史教育・研究を歴任。退官後、靖國偕行文庫室長(嘱託)。2020年退職。著書に「機甲戦の理論と歴史」など。
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紙の本
戦車ファンにも、組織のリーダーになる方々にもぜひともオススメしたい1冊
2021/08/16 16:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱんつぁーふぃーべる - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の「機甲戦の理論と歴史」は、戦車を中心とした機甲戦の要諦と、近代から現代の各国の戦争における機甲戦が解説されている。タイトルに「理論」と掲げられて「ドクトリン」とは何か?等が現れるが、一般にも平易な言葉使いと丁寧な解説のページ構成に工夫されていて、戦車や戦史に興味の有る人には参考書にピッタリである。各章の組み立て型も素晴らしい。歴史が進む毎に、機甲戦の理論が練られ、実戦で用いられ強化されていく過程のエッセンスがまとめられている。
今回の「機甲戦: 用兵思想と系譜」は、前作の理論と歴史を更に詳細かつ膨大な研究資料と考察を元に再構築され、ハードカバーで登場した。
特に興味深いのは、各国の機甲戦への試行錯誤の取り組みであった。理論先行、組織や人材や技術不足、工業力等様々である。優れたエンジンや教義も、それらを運用して改善し続けられないと、実戦に通用しなくなってしまうと、思われる。
電撃戦のドイツ軍に最終的に勝利したソ連軍の違いは何か、物量差や気候の外的要因だけでない事を理論的に考察した書籍は、これらのシリーズだけではないだろうか。
後書きの著者の少年戦車兵から陸自戦車隊大隊長に至る、第一線の現場リーダーとして訓練の成功や部下育成の苦労話が活き活きと描かれ、著者の戦車のメカへの愛着が伝わってくるのも楽しい。また著者の術と学に対する取組み方は、読者に何らかインスパイアさせるのではないだろうか。
最後尾のカラー年表は付録を超えた素晴らしい情報量である。