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商品説明
「書けない病」を克服するには。書くことを一生の仕事としながらも、書けない悩みを抱えた4人が、新たな執筆術を模索。具体的な執筆方法から書くことの本質までを縦横無尽に探求する。【「TRC MARC」の商品解説】
書くのが苦しい4人と一緒に「書けない」悩みを哲学しよう!
「書き出しが決まらない」「キーボードに向き合う気力さえ湧いてこない」「何を書いてもダメな文章な気がする」……何かを書きたいと思いつめるがゆえの深刻な悩みが、あなたにもあるのではないでしょうか? 本書は「書く」ことを一生の仕事としながらも、しかしあなたと同じく「書けない」悩みを抱えた4人が、新たな執筆術を模索する軌跡を記録しています。どうすれば楽に書けるか、どうしたら最後まで書き終えられるか、具体的な執筆方法から書くことの本質までを縦横無尽に探求し、時に励まし合い、4人は「書けない病」を克服する手がかりを見つけ出します。さあ、あなたも書けない苦しみを4人と哲学し、分かち合い、新たなライティングの地平へと一緒に駆け出していきましょう!!
*本書目次
はじめに 山内朋樹
座談会その1
挫折と苦しみの執筆論
Section.1 「書くこと」はなぜ難しいのか?
Section.2 制約と諦めのススメ
Section.3 「考えること」と「書くこと」
執筆実践
依頼:「座談会を経てからの書き方の変化」を8000文字前後で執筆してください。
断念の文章術 読書猿
散文を書く 千葉雅也
書くことはその中間にある 山内朋樹
できない執筆、まとめる原稿ーー汚いメモに囲まれて 瀬下翔太
座談会その2
快方と解放への執筆論
Section.1 どこまで「断念」できたか?
Section.2 「執筆」の我執から逃れ自由に「書く」
あとがき 千葉雅也【商品解説】
著者紹介
千葉 雅也
- 略歴
- 哲学者。1978年、栃木県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。ジル・ドゥルーズを中心とするフランス現代思想の研究、美術・文学・ファッションなどの批評、小説『デッドライン』(新潮社)など、領域横断的な執筆を展開している。著書に『動きすぎてはいけないーージル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)、『勉強の哲学ーー来たるべきバカのために』(文藝春秋)など。
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紙の本
書くことについての意識の持ち方がわかる一冊
2021/09/05 06:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BTM - この投稿者のレビュー一覧を見る
単に文章の書き方を教えるのではなく、書く前の意識の持ち方が書かれています。四人の著者の座談会の後の文章の書き方の変化が特に面白い。読書猿さんの大ファンで著作すべて購入して読んでいる。正体が知りたいな。
紙の本
かける
2023/05/07 14:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イ! - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学でのレポートや学んだ事柄をまとめる感想でなかなか書けないことが多かったが,これを読むと根幹が分かり以前と比べると書けるようになった.
紙の本
「書く」ことへの認識について~強迫観念と許容~
2021/12/09 00:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
書くことを生業とする4名がアウトライナーについて語り合う。
というのが当初の目的であったにもかかわらず、書くことの苦しみやそれからの脱却方法へと話題は転じ、最終的には書くという行為はなぜ必要なのかというところまで行き着く。
この偶発性や即興性が本書の魅力であると同時に、書くという行為においてもそれらの要素がいかに重要であるかということが記されている。
他の執筆論や書くことについてのハウツー本では、正しく美しい文章を執筆するために何が必要で不必要なのかというルールを提示されることが多い。
しかし本書はそういった類の作品とは一線を画す。
先述したような偶発性や即興性を支持するといった独自の観点や、締切がもたらす恩恵、自身に対する要求水準の上昇に潜む甘えなど、どれもこれも斬新でありながらも腑に落ちるものばかり。
何よりルールによって書くという行為の正しい手法はこれだけしかないと選択肢を狭めるのではなく、書くという行為はもっと自由で自らの衝動に甘んじてもいいものなのだと認識を改めさせてくれる。
そして本書のラストに総括として述べられる、書くことに対する強迫観念と自己許容は執筆に限らず人生そのものにも通ずると感じた。
きちんとしなきゃ、綺麗な文を書かなければといった自分で自分を縛り付ける呪詛の言葉によって書くという行為が億劫になっていく。
そのような強迫観念は大抵自分で作り上げた幻想にすぎないにもかかわらず、私たちはそれに縛られてしまう。
しかし書くという行為はもっと自由で完璧を求めるものではなく、もっと言葉に身を委ねてもいいのではないか。
ルールや計画によって窮屈な思いをするのではなく、偶発性と即興性を信じてもいいのではないかと、本書は私たちに問いかける。
「書く」という行為に嫌気がさしている方の強迫観念を取り除き、これまでの「書く」ことに対する認識が変えてくれる一冊だ。