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紙の本
反緊縮の経済学
著者 野口 旭 (著)
マクロ経済政策上の対抗軸として2010年代以降に急浮上した、緊縮と反緊縮という2つの政策思潮の意味と役割を、反緊縮の立場から、背後にある理論と思想に焦点を当てて明らかにす...
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商品説明
マクロ経済政策上の対抗軸として2010年代以降に急浮上した、緊縮と反緊縮という2つの政策思潮の意味と役割を、反緊縮の立場から、背後にある理論と思想に焦点を当てて明らかにする。硬派エコノミストによる本格評論。【「TRC MARC」の商品解説】
「よくわかる」「入門」では飽き足らない読者向けに、経済論壇および経済政策の現場で活躍する硬派エコノミストが、世界経済の現状を解説し、世界の経済論戦を展望する経済評論書。
世界経済の回復は遅々として進まず、近年はコロナ禍がそれに追い打ちをかけている。多くの国は財政赤字の拡大をおそれ、「不況下の財政引き締め」が世界的に蔓延している。他方で、世界の多くの経済学者たちは、このような深刻な不況下では「超拡張的な金融政策とマイルドな財政政策のポリシー・ミックス」を主張してきた。この流れをより大きな経済学説史の視点から見ると、これまで繰り返されてきた「緊縮派と反緊縮派の終わりなき闘い」のバリエーションとみることもできる。MMTの台頭も、その文脈でとらえることが可能だ。
本書は、2000年代からコロナ禍にいたる世界経済の状況と、世界の経済論戦を展望し、なぜ停滞が長引いているのか、これから世界経済はどこへ向かうのか、この間、世界の経済学者たちは何を議論してきたのかを明らかにし、世界経済の本格回復のために必要な政策を提言する本である。【商品解説】
目次
- 第1章 いまなぜ反緊縮か
- 第2章 緊縮と反緊縮--交錯する思想と理論
- 第3章 変転するケインズ主義の政策戦略--ケインズ主義IからIIへ
- 第4章 保守派の転成--緊縮主義からオルトライト・ケインズ主義へ
- 第5章 躍り出た現代貨幣理論(MMT)
- 第6章 政府債務の将来負担と財政の維持可能性
- 第7章 コロナ禍に対応する経済政策
- 第8章 ケインズ主義III--反緊縮のための財政金融統合政策
著者紹介
野口 旭
- 略歴
- 〈野口旭〉1958年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専修大学経済学部教授等を歴任。著書に「経済政策形成の論理と現実」「世界は危機を克服する」など。
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