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紙の本
ある男 (文春文庫)
著者 平野 啓一郎 (著)
【読売文学賞小説賞(第70回)】弁護士の城戸はかつての依頼者・里枝から奇妙な相談を受ける。里枝は故郷に戻り「大祐」と再婚。ある日、「大祐」は事故で命を落とすが、「大祐」が...
ある男 (文春文庫)
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商品説明
【読売文学賞小説賞(第70回)】弁護士の城戸はかつての依頼者・里枝から奇妙な相談を受ける。里枝は故郷に戻り「大祐」と再婚。ある日、「大祐」は事故で命を落とすが、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実が…。2022年公開映画の原作。【「TRC MARC」の商品解説】
愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。
「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。
ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。
愛にとって過去とは何か? 幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか?
「ある男」を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
第70回読売文学賞受賞作。キノベス!2019第2位。
映画『ある男』(2022年公開)は、第46回日本アカデミー賞で最多の8部門受賞!
最優秀作品賞
最優秀監督賞(石川慶)
最優秀主演男優賞(妻夫木聡)
最優秀助演男優賞(窪田正孝)
最優秀助演女優賞(安藤サクラ)
最優秀脚本賞・録音賞・編集賞など。
【商品解説】
弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から「ある男」についての奇妙な相談を受ける。人間存在の根源に迫る、読売文学賞受賞作!【本の内容】
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深みにはまる
2022/09/07 12:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学性社会性エンタメ性、どの角度から迫っても満足度の高い作品。
ある弁護士が依頼を受け、亡くなった「ある男」について身元を調べる、というのが話の大筋だが、人の一生とは何なのか。深く考えさせる小説だ。
冒頭から謎めいた男性が現れ、ミステリータッチで物語が始まる。
取り憑かれたようにどんどん読み進んで、しばらくした時、「え!」と衝撃が走る。あらすじを知って読んでいても読者をいちいち反応させる平野啓一郎氏はすごい。
人は誰かの人生を生きることができるのか、人の名前や生きてきた道とは何なのか、ヘイトスピーチや死刑制度、戸籍や姓名を巡る問題などを織り交ぜ、一気に読ませる。
紙の本
ある男
2022/07/25 14:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいくうちに小説の世界に引き込まれます。小説のなかでは人種差別の内容にも触れていますので、社会的な問題を考えるきっかけにもなりました。
電子書籍
映画が楽しみ
2022/06/11 06:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
悠人が花思いに育ってくれてよかった。ギリシャ神話の出てくるあたりは少し難しかった。谷口大祐と美涼があってどのように思ったのか知りたかった。いずれも映画ではどのように描かれるか分からないがよい小説と感じ、周囲に迷惑をかけるので、悪いことはしてはならないと思った。
電子書籍
ページがどんどん進む
2022/05/25 05:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっきゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで自分が城戸弁護士になった気分で先が気になり、どんどん読み進められます。奥さんとの微妙な関係や、依頼人と「ある男」の関係など描写が細かく非常に楽しめた。
紙の本
面白かった!
2021/11/18 13:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開が面白くて、読み進めていくほどにどんどん話に引き込まれた。社会問題が随所に盛り込まれており、考えさせられる本だった。
紙の本
再読も、再再読もして、さらに深淵にせまりたい。
2023/07/31 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡くなった夫は、名前も素性も変えていた知らない男だった。
...とこの設定からもう読者をひきつける。
物語は、その身元調査を依頼された弁護士が、その男の人生に迫ってゆく話。
稀有な物語設定と、作家の筆のチカラのせいで、どんどんどんどん読み進む羽目になる。途中、人種差別やヘイトスピーチ、戸籍制度、そして死刑制度などなど、日本の社会問題を、クリアに描きつつ、物語はすすむ。
そして、エンディング。
他人の人生を生きるしかなかった男のその人生は、果たして...。エンターテイメント小説としての満足度が高く、それでいて、日本社会に潜む闇みたいなことを深く考えた。
ミステリィー的要素もあるけれど、再読しても読みごたえあると思う。というか、一読では、見過ごしたこともあるような気もする。何度も読みたい。
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愛に過去は必要か?
2021/12/29 22:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛した夫が実は他人の名前を名乗って生きていたことを夫の死後知った里枝。里枝から夫の身元調査を依頼された弁護士城戸が辿り着いた結末とは…
過去がその人をつくりあげていることは間違いないが、果たして愛する人の過去が本当の過去ではなかった時にその人への愛はなくなってしまうのか。そんなことを深く考えさせられた物語だった。
他人と人生を交換するという発想自体今までなかったので、自分の人生について改めて考えさせられた物語でもあった。
“一回愛したら終わりじゃなくて、長い時間の間に何度も愛し直すでしょ?色んなことが起きるから。”という言葉が心に残った。愛する人と色んなことを一緒に経験することで愛は更新され、持続するのだと気付かされ、過去に縛られない愛のあり方を知った。
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本物とは
2022/02/07 00:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、恋人の過去はどちらかというか聞きたくないタイプ。過去があって今の彼がいると思うので、それをわざわざ聞きたいとは思わない。
でも、今目の前にいる彼は本物の「彼」なのだろうか。
そんなことを考え始めると、そもそも本物とは何なのか。
今まで一緒に作ってきた目の前の彼は、一体誰なのだろうかとふと考えてしまいました、
紙の本
わたしの過去は塗り替えることができるか
2021/09/20 16:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がわたしであるおと、貴方があなたであることが、どういう酔うことであるかを、問いかけるような物語でした。自分の人生というものを、どのゆに思うかは、時と場合に依るのかもしれません。人生をひとつのレールと例えれば、今までの延長線に自分を置きたくないとすれば、bつのヒトの人生をもらい、引き継ぎ、自分の過去を書き換えることが必要です。そのようなことを行わざるを得なかった男の存在は、哀しいものです。
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こんなことがもし現実にあったら...
2021/09/07 21:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなことがもし現実にあり、自分の身に降りかかったら...
普通ではいられない。でも面白かった。
紙の本
人は「誰」を愛するのか
2023/01/04 08:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫が死亡したことを夫の家族に知らせたら、夫が別人だと発覚し、以前依頼した弁護士に相談して夫が誰だったのか調査してもらうという内容。映画が評判になっているので原作を読んでみました。だいぶ映画のキャストと本の描写する人物像は異なっています。人が誰かを愛するとき、その人の過去も含めて愛しているのか、現在のその人のみを愛しているのか、もって生まれた姓名と異なる姓名を名乗っているとき、相手は現在名乗っている姓名でその人を愛しているのか、姓名に関係なくその人を愛しているといえるのか、と考えさせられました。
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過去とは
2023/01/03 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある男の正体が知りたくて、どんどん読み進めていましたが、人種差別や犯罪者の家族の話が出てきて、いろいろ考えさせられました。
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映画化で興味を持つ
2022/11/22 10:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化ということで、購入。
ちょっと映画化を見据えてのあざとさが見える作品でした。
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泣けた
2022/05/08 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ENK - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐い話しかな?現実にこんなことあるのだろうか?と思って読み始めたけど
むしろ、リアルに感じて引き込まれて一気に読んでしまいました。
最後は思わず泣いてしまいました。
面白かったです。
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コレ真実ならば
2022/11/23 14:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐ろしいです。自分の生きて来た人生が、何だったのか、騙されていたのかと思ってしまいます。しかも、その男との間に子供がいるのですから。戸籍があっても……こんなことありうるのですね