むかしむかしあるところに、死体がありました。 （双葉文庫）

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解説によると，こういう作品を特殊設定ミステリーというらしい．ミステリーは初心者なのだけれども，楽しく読めました．
「一寸法師の不在証明」：アリバイと密室殺人の謎をどう解くか．
「花咲か死者伝言」：犯人と動機はまあそうでしょう．あとは証拠と次郎がとる行動．
「つるの倒叙がえし」：なるほど，こうきたか．
「密室竜宮城」：浦島太郎の世界をうまく活かした密室殺人事件．
「絶海の鬼ヶ島」：連続殺鬼事件，ホワイダニットの作品．

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童話モチーフなのに、かなりブラックユーモアが効いている小説で、まさかのイヤミスなのかと思いました笑。題材である童話の設定を上手く活かしていて、その設定が謎を解く鍵になっているところが良かったです。また、登場人物の目線がモチーフの童話とは違うので、意外とこういう考え方もあるのかも…という価値観を揺るがすものもありました(桃太郎はとくに)。個人的には「つるの倒叙がえし」が好きです。

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よく知っている日本の昔話、視点が変われば知らない物語のよう
謎解きにも復讐劇にもホラーにもなってるのとても面白い
昔話では良い人悪い人がはっきりしているけれど、この小説では登場人物たちみんな本当に人間臭くて善悪どちらの面も持ち合わせているのがよくわかる
つるのお話は繰り返し読みたくなる

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やっと読了出来ました。発売当初から気になっていて待望の文庫化！青柳碧人さんは学園物のミステリーで出会って、仕掛けの巧妙さに惹かれて、シリーズを読破した記憶がありました。著者に惹かれ、誰もが知っている昔話でありながら、残酷さを予感させるタイトルと装丁を見て、即座に読む事は決定。
お話は全部で５つ。どれも出だしだけで、全ストーリーを即時頭で展開できる馴染みの物語。ひとつひとつの仕掛けは当然の如くよく出来ていて、それぞれの手法もミステリーの定番とも言える組み立てでした。個々に独立した話と思ったら、関連した要素も謎解きの材料にしていて、何かと盛り沢山の読み応えがある一冊でした。
面白かったです。

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めでたし、めでたしじゃ。
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昔ばなしが、まさかのミステリに！浦島太郎が探偵に？花咲かじいさんのメッセージは？桃太郎のその後は？などなど
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ずっと読みたかった本が文庫化されていて、見つけた瞬間おっ！と声が出た笑
昔ばなしが基盤でそこに事件の要素が加わって、ファンタジーの中でこそできるトリックが面白い。
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「つるの倒叙がえし」の読み手へのトリックが凄くてこんな仕掛け読んだことないと感動。しっかり読んだからこそなるほど！と思える。
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「花咲か死者伝言」は切ないけど、今後の展開は想像でしかないけどきっと次郎の思い通りになりそうな気がする。
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「密室龍宮城」も惹き込まれた。「絶海の鬼ヶ島」にまさかのこれまでの伏線回収があり最後まで見逃せない。

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良く出来てる、トリック明かしも面白い。だけど物凄い嫌な気持ちになる（笑）読み返す程に味わいが変わりそう。

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一寸法師の不在証明★★★★
花咲か死者伝言★★★★
つるの倒叙がえし★★★
密室龍宮城★★★★
絶海の鬼ヶ島★★★★

タイトルからも想像できるように、昔話をモチーフにした短編ミステリです。
読み始める前は、昔話っぽいテイストにしただけの、ゆる〜いミステリかな、と思っていたのですが、昔話の世界観をミステリの枠組みにガチに取り入れた作品でした。
仕掛けもいろいろ凝っていて、全編全て楽しめました。

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発想は面白いんだけど何だかイマイチな感じ。
文章とか凄く上手いなと思うし最初は引き込まれていくんだけど、後半になると忙しくなってきて
「え？これで終わり？」という置いてけぼり感がある。
表紙も面白そうなオーラ出してるんだけど
惜しいなと思う。
誰もが知ってる昔話が原作になっているので割と誰でも楽しめる。
どちらかというと中高生向きなのかな。