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読割 50
紙の本
龍華記 (角川文庫)
著者 澤田 瞳子 (著)
高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、南都入りする国検非違使別当らを阻止せんと、般若坂に向かう。だが彼らとの小競り合いが思わぬ乱戦となり、...
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龍華記
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商品説明
高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、南都入りする国検非違使別当らを阻止せんと、般若坂に向かう。だが彼らとの小競り合いが思わぬ乱戦となり、範長は大きな過ちを犯すことになるが…。〔2018年刊の加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧を抱いていた。検非違使を阻止せんと、範長は般若坂に向かうが──。著者渾身の歴史長篇。【商品解説】
著者紹介
澤田 瞳子
- 略歴
- 1977年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。同大学大学院博士前期課程修了。2010年『孤鷹の天』でデビューし、翌年に第十七回中山義秀文学賞を受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第三二回新田次郎文学賞を受賞。2016年『若冲』で第九回親鸞賞を受賞(同作は第一五三回直木賞の候補作にもなった)。他の著書に『日輪の賦』『泣くな道真 大宰府の詩』『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』など。
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南都焼き討ち事件の、その後
2021/10/17 16:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
平家による南都焼き討ちという歴史的事実に関わる、人々の迷いと恨みと、そして祈りが語られる。人はなぜか競い争うことを好み、己の内なる憎しみや悔恨に囚われ、それがゆえに終わることなき苦しみにもがき続ける。しかし、怨み心は恨みをすてることによってのみ消えるという釈迦の訓えに従えば、怨嗟の輪廻から解脱することが出来るのではないか、と主人公を足掻き続けたのだと思う。その祈りは届くことになるのだ。平安末期の隠れた歴史物語は、心を温めて、終わりを告げる。