紙の本
東京の謎 この街をつくった先駆者たち (文春新書)
著者 門井 慶喜 (著)
なぜ浅草は東京の奈良なのか。なぜヱビスビールは目黒だったのか。なぜ江戸は首都になったのか−。東京をめぐる23の「謎」を、博覧強記の作家が解き明かす。『文藝春秋digita...
東京の謎 この街をつくった先駆者たち (文春新書)
東京の謎(ミステリー) この街をつくった先駆者たち
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商品説明
なぜ浅草は東京の奈良なのか。なぜヱビスビールは目黒だったのか。なぜ江戸は首都になったのか−。東京をめぐる23の「謎」を、博覧強記の作家が解き明かす。『文藝春秋digital』連載に書き下ろしを加えて新書化。【「TRC MARC」の商品解説】
『家康、江戸を建てる』『東京、はじまる』など、江戸・東京に深い造詣をみせる筆者が、東京の21の地域について過去と現在とを結び、東京の「謎」を解き明かす。回ごとに東京と町を築き上げてきた巨人たちとの交差が描き出されます。
はじめに なぜ東京を「とうきょう」と読んではいけないのか
第一章 ――東京以前--
第一回 なぜ源頼朝は橋のない隅田川を渡ったのか
第二回 なぜ大久保長安は青梅の山を掘ったのか
第三回 なぜ麹町は地図の聖地になったのか
第四回 なぜ浅草は東京の奈良なのか (新書のための書き下ろし)
第五回 なぜ勝海舟はあっさり江戸城を明け渡したのか
第二章 ――東京誕生(明治以後)--
第六回 なぜ銀座は一時ベッドタウンになったか
第七回 なぜ三菱・岩崎彌太郎は巣鴨を買ったのか
第八回 なぜ早矢仕有的は丸善を日本橋にひらいたのか
第九回 なぜヱビスビールは目黒だったのか
第十回 なぜ「東京駅」は大正時代まで反対されたか
第十一回 なぜ野間清治は講談社を音羽に移したのか
第三章 ――関東大震災--
第十二回 なぜ後藤新平は震災復興に失敗したのか
第十三回 なぜ日比谷は一等地の便利屋なのか
第十四回 なぜ新宿に紀伊國屋書店があるのか
第十五回 なぜ五島慶太は別荘地・渋谷に目をつけたのか
第十六回 なぜ堤康次郎は西武池袋線を買ったのか
第十七回 なぜ羽田には空港があるのか
第四章 ――戦後--
第十八回◎なぜトットちゃんには自由が丘がぴったりだったか
第十九回◎なぜ寅さんは葛飾柴又に帰って来たのか
第二十回◎なぜピカチュウは町田で生まれたのか
第二十一回◎なぜ代々木の新国立競技場は案外おとなしいのか
むすび なぜ江戸は首都になったのか
【商品解説】
在原業平から寅さんまで。浅草から町田まで。『家康、江戸を建てる』『東京、はじまる』の著者が、人と町とを結び直すエッセイ集。【本の内容】
著者紹介
門井 慶喜
- 略歴
- 〈門井慶喜〉1971年群馬県生まれ。「銀河鉄道の父」で直木賞受賞。他の著書に「家康、江戸を建てる」「東京、はじまる」など。
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なんて面白い街だろう、東京は
2022/03/16 15:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の著者門井慶喜さんといえば、すでに『家康、江戸を建てる』や『東京、はじまる』など大都市東京誕生の歴史小説を次々と発表し、注目を集めている。
近著には、東京で最初となった地下鉄浅草線誕生の物語『地中の星』といった面白い作品もある。
そんな門井さんだが、東京の出身ではない。生まれは群馬県だし、小学生の頃は栃木県宇都宮市、大学は京都の同志社大学と、東京にはなかなか近づけない。
ただ、門井さんのお名前である「慶喜」は、もちろん「最後の将軍」と呼ばれ、日本橋の橋柱の銘板を書いた徳川慶喜に由来しているそうだから、江戸あるいは東京と近いといえば近いかも。
タイトルに「謎(ミステリー)」とあるが、この謎の設問を読むだけで読書の触手が蠢く。
例えば「なぜ新宿に紀伊國屋書店があるのか」「なぜ五島慶太は別荘地・渋谷に目をつけたのか」「なぜ堤康次郎は西武池袋線を買ったのか」と、試みに新宿・渋谷・池袋(これはこれらの街が開けていった順でもある)の三つの街の「謎」を並べてみたが、街と人とが実に巧みに描かれている。
このあたりが、やはり作家としての視点がそうさせるのかもしれない。
つまり、街は単にその立地や社会的価値だけで生まれるものではなく、人間が意図する何かが発露となっていくものだと読める。
もちろん、それは東京だけに限った話ではない。
おそらくどんな街であっても、それをつくった先駆者はいるだろうが、やはり東京という街はその規模においてもきっと他を圧倒している。
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旧態依然とした思考しか持たない政治家たちに邪魔をされて
2023/03/03 12:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なぜ後藤新平は震災復興に失敗したのか」という回が面白い、愛知県立病院から満鉄総裁に上り詰めた剛腕の彼だが、震災の復興は思い通りにいかなかったようだ、旧態依然とした思考しか持たない政治家たちに邪魔をされて彼が描いた災害に強い東京への思いは中途半端な形でしか実現しなかっようだ
紙の本
楽しい一冊
2021/09/27 19:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
連載ものが元のようだが、もうちょっと詳細に語って欲しい部分もあった。
残念
でも、やはり博覧強記の門井さん。
一度お目にかかって、お話ししてみたうな。
大阪の近代建築物についての万城目氏との共著もなかなかだったが、1章ごとに一冊の本になりそうで、楽しめました。