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商品説明
両親の離婚で名字が変わった明音は、SNSで地元中学生限定のスレッド〈自分の名前がきらいなやつ集まれ #マイネーム〉に出会う。スレッド主が自分の呼ばれたい名前の名札をつけようと呼びかけると、明音たちは熱狂して…。【「TRC MARC」の商品解説】
「とりあえず、さけぼうか。あたしの本当の名前」
海とキャベツの町、千葉県銚子市にくらす中学一年生の明音(みおん)は、両親の離婚によって名字が変わったばかり。入学した杜中(モリチュー)では“さんづけ”運動がはじまり、新しい名字が強調されることに。もう最悪だ。
そんなとき、SNSで、地元中学生限定のスレッド【自分の名前がきらいなやつ集まれ #マイネーム 】に出会う。スレッド主のビオが、“さんづけ”運動に反対して、自分の呼ばれたい名前の名札をつけようと呼びかけると、名前にそれぞれの不満を抱える明音たち一年生は熱狂した。そして、「杜中名札事件」がぼっ発する。
仲たがい、裏切り、大人たちの反撃………事件は思いもよらぬ展開へ。
はたして、明音たちの心のさけびは届くのか―――。【商品解説】
目次
- 【目次】
- 序章
- 1 ブックカフェ・てふてふ
- 2 星の王子さま同盟
- 3 八森平八、動揺する
- 4 それはただの名前
- 5 名前をめぐる、あたしたちの戦争
- 6 決戦! 学校投票
- 終章 キャベツ畑に降る星は
著者紹介
黒川 裕子
- 略歴
- 〈黒川裕子〉大阪府生まれ。京都外国語大学学士、エディンバラ大学修士。「奏のフォルテ」で講談社児童文学新人賞佳作受賞。ほかの著書に「いちご×ロック」など。
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紙の本
『#マイネーム』
2021/12/12 13:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂上明音(さかがみ みおん)十三歳
小学校の卒業式後に両親が離婚し、戸松明音になる
入学した中学で始まった名字を「さん」づけで呼ぶ「SUNさん運動」に違和感を覚えた明音は、SNSの呼びかけに応え参加者とともに自分の呼ばれたい名前を書いた名札をつけて登校する
転入生で天才子役似の清水結人は「忍者99」
脳性まひで車いす生活の賀来行人は「イエス・バリアフリー」
他人に興味がなく魔女とあだ名がついていた伊黒希子は「イミなし子」
ミスター品行方正、優等生の山尾正は白紙
そして“戸松初心者”の明音は「SGM」
それぞれの心の叫びを込めた名前をつけ反旗をひるがえした生徒たちだったが、学校や保護者は校則違反を盾に名札をはずさせようとする
「……横暴だと思います」
SNS、校則、離婚、夫婦別姓、在日、障害者、差別……キャベツ畑の広がる銚子の中学校に社会の問題の縮図が投影される
そして物語は意外な方向に……
〈わたしはだれでしょう?〉
『奏のフォルテ』『となりのアブダラくん』など自分らしさ(アイデンティティー)と向き合う子どもたちを描いてきた著者が『星の王子さま』に託して贈る《勇気と感動のレジスタンス・ストーリー!》──帯のコピー、2021年9月刊
物語の疾走感、カバーイラストに描かれた主人公の強い意志を秘めた目、どちらも『いちご×ロック』に通じるものがある
ちなみに、タイトルの『#マイネーム』は「ハッシュタグ・マイネーム」と読ませる