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『5000日後の世界』という表題にまず目を惹かれた。10年後とか20年後という表現ではなく、日にちだったこと。日にちで考えることについては、本書6章に答えがある。思考を止めないために日にちを数えるのだそうだ。詳細を知りたい人はぜひ本書を手に取り確認をしてほしい。
1章から4章で、5000日後の世界を描き、5章から6章では著者の思考をたどることができる。シンプルな言葉で語られているが、真似て実践しようとしても簡単ではない。それでも、著者の思考に近づいて見たいので、『テクニウム』『<インターネット>の次に来るもの』を読み解きたい。
著者が提唱しているミラーワールドがどのようなものかや、各産業がどのように形態に変わっていくのか(著者の仮設)等が学べる。
未来のことを知りたいと思う好奇心を刺激され、自分の理解度を検証するために学んだことを書き出してみたくなる。
私にとっては刺激的な一冊でした。
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ケヴィン・ケリー「5000日後の世界」読了。WIREDが好きだ。その創刊編集長である著者の強みは先見性だ。それはテクノロジーに耳を傾ける事から生まれるとの事。また生物の進化ように技術の進歩を捉えるとプロトピアを予測できるとの事。WIREDの根幹を成す著者の壮大な思想がコンパクトにまとまっていた。未来に希望が持てる胸熱の良書。
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・まとめ本として言語化されているのは嬉しいが、正直、現代人ならどれも肌感で分かる内容だった
・serial experiments lainが現実に
(ケヴィンがWIRED創刊編集長なだけに…)
・それにしても真っ先に淘汰されるであろう顔本捨ててXR事業にアップデートしたザッカーバーグの慧眼よ
(リークに対する非難回避という意図もあろうけれども)
・東京の未来予測には反対。世界で都市の産業クラスタ化が語られており、その文脈で東京はロボット都市になるかもしれないと予想されている。
いやいや、東京(ひいては日本)の強みはANIMEでしょ!
→2次元との融合が進み東京はXR特化するのではないかと個人的に思った
・アーミッシュ的なテックミニマリストになってみるのは良いかも
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p46 リモートで共同作業をする人はどんどん増えていくでしょう
p65 人間の知能は何百万年もこの星で生き残るために進化した狭くて特異な合成物でしかない
p84 クリーンミート
new age meats, impossible foods, beyond meat, menphis meats(UPSIDE Foods)
p112 NFT non-fungible toke (非代替性トークン)
p121 未來の教育の変化 3つ
1 動画メディアを使い、その問題を自ら学んだ人から学ぶ 2 ARやVRを使った学習 3 プロジェクト方式の学習
p140 国は小さな問題を扱うには大きすぎるし、大きな問題を扱うには小さすぎる
p148 学校の教育は専門的でなく、できる限り広いものを対象とし、ジェネラリストを育てるべき
普通は関係のない2つの分野を自分なりに結びつける
p175 新しい発見のためには、最適化とは反対のことをしなくてはなりません
p182 これからの人生を年単位ではなく日数で考える発想法
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何か凄い事が書かれているのだろうと思って読んでいたが、何事もなくそのまま読み終わってしまった。どうも最近は宣伝文句に踊らされて本を選んでいるのかと思うくらい為になる本に出会う事が昔よりダントツに少なくなってきた気がする。歳をとって初耳が減ってきたという事なのか。次の本に期待したい。
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帯に書いてるのは「ビジョナリー(預言者)」。それはそうなんだけど,ケヴィン・ケリーを初めて知ったのは、二十年前に大学のときに課題で与えられた洋書の人。その時から今後の社会がどうなっていくのかという視点を与えて続けてくれていると思っている。本書はそんなケヴィン・ケリーの本書のためのインタビューを一冊にした本。ARの話とかAIの話とかもいろいろ書かれているけれど,ポジティブ過ぎず,ネガティブ過ぎず,それでいて今後の社会に期待をさせてくれる内容に勇気づけられる。そして日本の読者向けの本なので日本の特徴や今後のヒントも書かれていているのもいい。その視点で考えてると,海外では~という論調にはあまり意味がなく,日本は日本の生きる道を探ってほしいと思うし,自分もそうありたいと思う。
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WIREDの初代編集長ケヴィン・ケリーへのインタビューをもとにした本。ARとVR、自動翻訳を駆使した体験型学習、ワクワクしますね。ゲームの世界ではすでにVR機器を用いた世界で自己のアイデンティティを無視した自由なアバターでコミュニケーションがとれています。ARを利用したライブなどは実在性が凄まじく進歩していて、これらが5000日後の世界ではもっと街や一般の人々、あらゆるテクノロジーと結びつき、進化は加速するはずです。そんな不確実性の高い未来を迎えるにあたって、学び方を学ぶスキルは常に必要だなと思いました。
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WIREDを共同設立しスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス等を取材してきたケヴィン・ケリーへのインタビューによりコロナ以降の近未来社会を見通す。「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」に集約されるケヴィンの思考法により、全てのものがAIと接続されたAR世界「ミラーワールド」を描き出す。聞き手の大野和基はコーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学び米国で活躍してきたジャーナリスト。
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テクノロジーで変わっていく世界。
テクノロジーは51%の良い側面と49%の悪い側面を持つという。人は当初の思惑通りに何かを使うわけでなく、人を傷付ける為に使うこともある。それでも、技術の進歩が悪い側面を潰していくという。
インターネットの発展により、世界は大きく進歩してきた。良い面と悪い面を持ちながら。AIもまた、正しい使われ方がされないかもしれないけど、進化したAIにより正されるということでしょうか。
ARの話や、教育の話、農業の話など、様々な未来の変化の話が出てきましたが、クリーンミートの話は面白かったです。生き物の命を奪わずにというのは、人が生きていく上で、画期的な出来事のような気もしました。
テクノロジーによって、人は悪魔にも天使にもなれるんですね。
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<目次>
はじめに
第1章百万人が協働する未来
第2章進化するデジタル経済の現在地
第3章すべての産業はテクノロジーで生まれ変わる
第4章アジアの世紀とテック地政学
第5章テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる
第6章イノベーションと成功のジレンマ
あとがき 楽観主義者であるということ
訳者解説
すべてはAIと接続されたミラーワールドが訪れる
P84食の未来ークリーンミートが変える食、バイオテック
P128アジアの世紀が到来するー東アジア人は個人主義
より社会契約を重視する文化、アメリカ人は自己中心的
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雑誌「WIRED」共同設立者であり、「フリーミアム経済」といったテクノロジーがもたらす未来予測で定評のある著者が、AIを始めとするテクノロジーが今後の社会や経済にもたらすインパクト等について語ったインタビューの内容をまとめた一冊。
著者は、人々がAR(仮想現実)空間で「デジタルツイン」を活用し、物理的な限界を超える規模と速度で協働する「ミラーワールド」を、インターネットとSNSに続く「第3のプラットフォーム」と位置づけ、そこでは社会や組織、個人の内外に存在するあらゆる境界線が曖昧になり、現実世界と仮想世界、人間の脳と機械のAI、企業とコミュニティ、仕事と遊びといった、これまで相互不可侵だった次元が有機的につながることで、様々な産業において新たな価値が生まれる「プロトピア」の出現を予測する。
「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」という著者は、「『スマート〇〇』という言葉はすべて『ハッカブル〇〇』に置き換えることが可能」というように、新たなテクノロジーにはリスクがつきものであることは認めつつ、「テクノロジーは良い面が51%、悪い面が49%」と割り切って、悪いテクノロジーを理由に拒否するのではなく、良いテクノロジーを増やすことを提唱する。気軽に読める新書ながら、著者の優れた洞察から多くの示唆を得ることができる。
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ケヴィン・ケリーは、雑誌「WIRED」(デジタルがもたらす経済の変革を追う世界的な著名雑誌)創刊編集長で、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾスなどシリコンバレーで成功した沢山の起業家たちを取材してきた人物。
彼は「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」と言う。
テクノロジーの進化の未来を、5000日後と日数で考えます。
10数年というとまだまだ先な感じがしますが、日数で考えると近い将来だなとちょっと不安になりますね。
スマホの次に来るものは、スマートグラス。
身につけて画面を表示するウェラブル。
ミラーワールド=(AR世界)拡張現実の世界。
AR機能を搭載したスマートグラスを装着して、離れたところにいる人同士がその場で対面しているような状態で共同作業ができるようになる。
メタバースのような事かな?と思ったが、ちょっと違うみたい。
ミラーワールドは、スマートグラスを通して現実世界を見ると、現実の風景に重なる形で、バーチャルの映像や文字が出現するらしい。
どちらに行けばいいか矢印やキャラクターが現れて案内してくれたり。
ポケモンGOをメガネ通して見てるみたい。
歴史を遡ってその場所に以前あったものを呼び出せたりもするらしい。
ミラーワールドは、サブスクで利用できるようになり、リモートで共同作業する人たちが増えていく。
このようなARの世界を作り出すのは、GAFAのどの会社でもないと言っている。
フィンテックに関しては、ブロックチェーンが本人であると保証するものになり、顔認証で決済できるようになるので、レジが不要となり、リアルタイムの会計処理が可能になる。
仕事と遊びが融合し、区別がなくなる。
退屈な仕事はAIに任せ、クリエイティブな仕事で生きられる時代になる。
最近は、バイオテックのスタートアップ企業が増えている。
食物由来の成分や動物の細胞を使ってデスレスミートとも呼ばれている培養肉(クリーンミート)を作っている。
動物を殺さないでいいなんて、素敵ですね。
アレルギー体質やベジタリアン、宗教的に禁止されている人もお肉を食べられるようになります。
10年以内に、iPhoneに相当するような世界中の人が欲しがる中国製の製品が出てくるそうです。
何だろうか。
中国人がデザインして創造したブランドだそうです。スマートグラスか電気自動車か何かはわからないそう。
中国には深圳という、アメリカのシリコンバレーのような都市があり、スタートアップ企業が沢山あるそうです。
国内移民が沢山深圳に集まり、文化が混ざり合って相乗効果で新しいアイデアを生み出します。
産業別に中心となる都市ができ、その分野を目指すならそこに行くという話になっていく。
「プロトピア」を目指す。
今日よりほんの少しだけ良い状態を想像する。
歴史は、世界が良くなっていることを教えてくれる。
心に残っているのは、「自分を本当に知るには失敗しなくてはならないし、上手く��かないことを経験しなくてはならない。」
「成功とは何かを知るためには、何か上手くいかないものに挑戦しなくてはなりません。」という言葉。
イーロン・マスクも同じ事を言っていて、成功者は沢山失敗して今があるんだと感心しました。
私の失敗とは規模が違いますが笑。チャレンジしないと失敗もできないですもんね。
企業は、大きくなるほどイノベーションは難しくなるそうです。
新しい発見のためには最適化されたものと反対のことをしなくてはならない。
失敗する可能性の高い事をしなくてはならない。
普段からなるべく小さな失敗を重ねておき、それが溜まって大きな失敗につながらないようにする。アジャイル開発と言うのがある。
慢性化させずに危機的状況を避けられる。失敗したと責めずに、これでいいと考える。
ソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつらしいのですが、これはなるほどと思いました。小単位でテストを重ねる。色んな仕事に応用できますね。
彼の友人が「ほとんどの計画は思いついてからそれが終わるまでの期間は5年」と言っていたそう。
5年で、かなり世の中が変わりますよね。
自分も変わっていないとおかしい。
というか、まずい気がします。
私は、少し前に流行った20◯◯年はこうなる!みたいな本がちょっとこわくて避けていました。
ですがテクノロジーに焦点を当てて想像した未来はとても明るく感じ、それに対する沢山の問題点をこれから改善しつつ毎日少しずつ進化していくんですね。
幼い頃から想像していたあの未来の姿が5000日後に目の当たりにできるんだ。
スマートグラスをかければ空飛ぶ車も恐竜も拝めるな。
雑誌「WIARD」も読んでみたいと思いました。
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5000日後の世界という一見ミステリアスな設定に惹かれて。約13年と2ヶ月後のテクノロジーは、世界は、どうなっているか。期待でページをめくる。
13年前、2008年といえばどうだったろうと調べてみるとSpotifyが配信を開始し、日本向けiPhoneが初めて発売された年だった。あれ、大して今と変わってないな。Amazonはとっくに生活の一部だったし、Googleも既になくてはならない存在だったし。ドラえもんの設定ではタイムマシンが発明された年だったようだけど、残念ながらそれには現実世界は遅れをとっている。
その視点で考えるとケヴィンケリーは実直なのだと思う。テクノロジーの予言者として5000日後に自分の言動を振り返り責任をとりたいというような思いもあるのだろうか、この本に描かれた5000日後の世界は読者をワクワクさせるような夢も奇想天外さもなかった。これにがっかりした読者も多いと思う。今想像できえるVRやメタバースが実現する地続きの世界が描かれる。
ただ、テクノロジーに耳を傾けるという発想、汎用AIは生まれない(!)という主張とその根拠、ミラーワールドで私は何者であるのかを問い続けること、テクノロジーの発展と規制、これから来る世界をどう生きていくかという想像にじっくりと浸る読書体験であった。
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いろいろな未来予測が書いてあるけど、本書ならではの目新しい内容は、「近い将来ARによるミラーワールドが完成する」という内容だけだったかも…。
AR関係への投資やデバイスの進化には注目したい。
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分かるような分からないような。
でも、そうなるのは分かっていたこと。
視野を広げるのには良い本だと思います。