- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2021/08/30
- 出版社: 左右社
- サイズ:19cm/150p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86528-042-5
読割 50
紙の本
鬼と踊る
著者 三田 三郎 (著)
土下座にも耐えられるはず全身で地球を愛撫すると思えば 1杯目を飲む決断は僕がした2杯目以降は別人がした 毎食後の薬を欠かさず飲むために朝昼晩のチキンラーメン 日常を乾いた...
鬼と踊る
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商品説明
土下座にも耐えられるはず全身で地球を愛撫すると思えば 1杯目を飲む決断は僕がした2杯目以降は別人がした 毎食後の薬を欠かさず飲むために朝昼晩のチキンラーメン 日常を乾いた口語体で自虐的に詠った第2歌集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
三田 三郎
- 略歴
- 〈三田三郎〉1990年兵庫県生まれ。「ぱんたれい」「西瓜」同人。著書に「もうちょっと生きる」がある。
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書店員レビュー
おがくずみたいなパーツしかない
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
生活を組み立てたいが手元にはおがくずみたいなパーツしかない
この歌を読んだ瞬間、思わず笑ってしまった。
三田三郎さんは自堕落な生活を自虐的に詠うのだが、それがまるで自分のことのように思えたからだ。ちゃんとした生活をしなきゃ、と今まで何度思っただろうか。きっと、私の手元にもおがくずみたいなパーツしかない。
キャンプとか誘われないし星々の代わりに仰ぐ天井のシミ
冷蔵庫の裏のホコリは見えないし見えないものは存在しない
不味すぎて獏が思わず吐き出した夢を僕らは現実と呼ぶ
赤ちゃんの泣いている声で目が覚める 僕だって生まれたくなかったよ
日常の些細な不幸せをユーモア溢れる感性で笑いに変える。しかし、その歌は時に少しの哀しさを滲ませていた。それでも、この歌集を読むと、こんな自堕落でどうしようもない人生も楽しければいいかと思わせられる。
死神から誘いが来ても今日はまだ「行けたら行く」と答えるだろう