- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/10/07
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/467p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391442-8
紙の本
ミカエルの鼓動
著者 柚月 裕子 (著)
手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條と、ドイツ帰りの天才医師・真木。難病の少年の治療をめぐり対立する2人。そんな中、西條を慕っていた若手医師が自ら命を絶...
ミカエルの鼓動
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商品説明
手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條と、ドイツ帰りの天才医師・真木。難病の少年の治療をめぐり対立する2人。そんな中、西條を慕っていた若手医師が自ら命を絶ち…。『週刊文春』連載を加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
この者は、神か、悪魔か――。
気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。
大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。
天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。【商品解説】
著者紹介
柚月 裕子
- 略歴
- 〈柚月裕子〉1968年岩手県生まれ。「臨床真理」で「このミステリーがすごい!」大賞、「検事の本懐」で大藪春彦賞、「孤狼の血」で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。
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紙の本
最先端医療機器は人を救うか
2022/04/01 19:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療用ロボット「ミカエル」をめぐり、二人の優秀な心臓外科医の対立と、病院経営や企業利益などが描かれています。
メインとなる二人の医師は、一人はミカエルを扱う第一人者として活躍しており、一人はドイツ帰りの経験豊かな天才医師。
アプローチの違いから対立しながらも、最終的にはお互いを認め合う医療ドラマでもあります。
大学病院医療の現場の政治的な背景や、病院経営と医療機器メーカーとの在り方、最先端医療機器の現在と未来を天秤に掛けたときの葛藤など、さまざまな要素が絡み合ってきます。
紙の本
手術支援ロボットという悪魔
2021/10/18 10:12
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
手術支援ロボットを駆使する心臓外科医を主人公に、医療者や患者が医療に向き合う姿勢を問う。手術支援ロボットは、確かに外科手術に革新をもたらし、患者に多くの恩恵をもたらしているが、所詮機械であり、不備は生じうる。その際に、いかに人間が不備により生じた不利益をカバーしうるかは、課題であろう。自分で道を選んだ患者は、結果が自分の望んだものと違ったとしても、後悔することなく、自分の人生を受け入れてくれるとよいのだが。実際は、患者はそうであっても、周りの家族はそうではないかもしれない。
電子書籍
ミステリーではありません
2023/02/22 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療をテーマにしたミステリーかと思っていましたが、ミステリーの要素はなく先端の医療小説です。
最先端のロボットによる手術の普及をお金に絡んで考える者とそうでない者の凌ぎあいというか、それに翻弄される外科医の葛藤が描かれています。ただ、家庭の問題を描く必要は感じませんでした。
紙の本
医療技術の進歩
2022/05/03 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療支援ロボットによる低侵襲手術は
病気によっては実用化されていますが、
何か信じきれない思いがあったところでこの作品。
医療技術の進歩が
病院内、医学会の政治に左右されるのは
目新しくはないかもしれませんが、
どんな時でも冷え冷えした事実ですね。
その進歩を待ち望んでいる患者も確かにいるのに。
人に決定を委ねた者は
何事においても不満を抱く、
という一文がありましたが、
こういった話を読むと、
医療者の逃げの一言のように感じてしまいました。
紙の本
柚月裕子さんの新境地
2022/01/03 07:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚月裕子さんの新作は「医療モノ」。テーマ(=医療・医師のあり方)や展開(=ライバルや怪しい記者の登場)は決して珍しいワケではないですが、その分主人公の西條の悶々とした「苦悩」に引き込まれる感覚がありました。西條の不器用さみたいなところは、柚月裕子さん作品ならではの「男性像」でしたが、家庭内のゴタゴタは必要だったのかな?
紙の本
医療ロボットミカエルは天使か悪魔か
2022/02/15 11:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が手術を受けるならば医療ロボットは薄気味悪い。
医者も自分の意思通りに動かないと知った時はどんなに混乱するのだろうか。
恐ろしい。
また医療の進歩により助からない命が助かることに縋りたい母親の気持ちも理解できる。
同じような家庭の出自のある外科医の西條と真木。
医療ロボットで医学に貢献し大学病院の出世を目指す西條。
ドイツで実績を上げて西條と同じ大学病院へ来た真木。
そんな真木を西條は自分の出世を妨げるライバルと考える。
対立するように見えた二人だが、航くんの手術で二人は共に協力して手術を成功させる。
医療ロボットの欠陥、医療とメーカーの癒着、金など人の思惑が入り乱れ、医学界は何処へ
また命を救いたい医者の心からの思いは何処へ
直木賞ノミネート作品
紙の本
悪くはないんだけど
2022/05/15 11:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者さん、ご都合主義的なところああるんだよね。
心臓手術の時に、ミカエルが普通に反応してたら?
これまでは平気だったんだし。
フリーのライターが簡単にネタを掴めるの?
ドイツ語話せるの?
電子書籍
近い将来
2022/01/16 23:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミカエルのような医療支援ロボットは、出来そうな気がします。そうなると、このような対立や、ドクター同士の葛藤といったものが、生じるでしょうか……。