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商品説明
“それ”以前と以後で決定的に分かたれた「人生 lives」の、そのどちらをも受け止めながら、作家は言葉をつむぐ−。ユーゴ内戦で故国を失い、英語で書くことを選んだ作家が「私の人生 My Lives」をつづる。【「TRC MARC」の商品解説】
戦争、故郷喪失、愛する人との別れ……
「それ」以前と以後で決定的に分かたれた《人生 lives》の、そのどちらをも受けとめながら、作家は言葉をつむぐ。
ユーゴ内戦で故国を失い、英語で書くことを選んだ作家が「私の人生 My Lives」をつづったエッセイ集。【商品解説】
目次
- 私の人生の本
- 他者の人生
- サウンド・アンド・ヴィジョン
- 家族の食卓
- カウダース事件
- 戦時の生活
- 魔の山
- あり得ざることあるならばあれ
- 犬の人生
- 私の人生の本
著者紹介
アレクサンダル・ヘモン
- 略歴
- 〈アレクサンダル・ヘモン〉1964年旧ユーゴスラヴィア生まれ。92年渡米。プリンストン大学でクリエイティブ・ライティングを教えながら、小説、エッセイ、脚本などを執筆。著書に「ノーホエア・マン」など。
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書店員レビュー
分断されたときどうするか
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
ユーゴ内戦で故国を失い、英語で書くことを選んだ作家が「私の人生」についてつづったエッセイ集です。偶然により包囲をまぬがれた著者ですが、紛争の結果、すべてが内戦の以前/以後で区切られることになる体験をします。過去の見え方までもが、作家の人生においては、一変してしまったのです。
私の祖父も多くを話しませんでしたが、戦争によって行方知れずになった家族のことは、常に考えていたように思います。分断は、多くの人に影響を与え、ふたつの人生をどうやってつなぐか、人々は探し求めます。
もしかしたら「両方の人生をつなぐ」ということは、実は難しいのかもしれません。永遠につながらないのかもしれません。しかし、作家はそのあとも、書き続けています。その事実こそ、読者をこれほどまでに勇気づけるものはないと考えます。