- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/10/20
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/407p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-307043-6
読割 50
紙の本
夜が明ける
著者 西 加奈子 (著)
どれだけ傷ついても、夜が深くても、必ず明日はやってくる−。思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡を描く。再生と救済の物語。『小説...
夜が明ける
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商品説明
どれだけ傷ついても、夜が深くても、必ず明日はやってくる−。思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡を描く。再生と救済の物語。『小説新潮』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
直木賞作家が5年間苦しみ抜いて到達した祈り。再生と救済の長篇小説。思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。どれだけ傷ついても、夜が深くても、必ず明日はやってくる。【商品解説】
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紙の本
生きづらい世界
2021/10/25 19:03
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世界には、それほどの生活苦を味わずに過ごしている人が知らない不幸があることが、この物語で示される。自己責任などと言われて、助けられることを求めることが出来ずに生きてきた男たちの友情は、読む者の心を切なくさせる。助けてもらうとは思わせない援助の網が、きちんと世の中で働くといいのに、その網を使いもしない人たちが破り捨てようとしているのが、現代社会なのか。作者の想いは、多くの人々に伝わると思う。
紙の本
胸が苦しくなるけど・・・
2022/01/26 16:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世の中にはどれだけ闇が広がり、何と息苦しいのか。読んでいて息苦しくなるような内容だった。フィクションでありながら、読んでいる誰もが、いつかどこかで経験したことのあるような苦さがあふれているから。
主人公は「俺」。高校時代に出会った「アキ」こと深沢暁との、30代までの友情や軌跡、葛藤が描かれている。
世の中には自分だけの努力ではどうしようもないことがたくさんある。ちょっとした巡り合わせやきっかけで転落もする。貧困や虐待、ブラック企業、ハラスメントは大事に至るまで顕在化しにくいが、どこにでもその芽はある。それを目の当たりにしたときに、私たちは何ができるのか。自分だったらどうするのか。
登場人物たちにぐいぐい引き込まれ、真剣に考えさせられた。全体が重く、胸が苦しくなるような内容だが、最後には少しだけ希望の光を見ることもできた。
「夜が明ける」というタイトルには、そんな希望が込められているんだろうなと思った。
紙の本
圧倒される
2022/01/11 03:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きるエネルギーといつか終わって欲しいと願うような生き方に圧倒されながら、ページをめくった。
そして生きることが止まってしまった。
一人は本当に命を失って、もう一人は時間が止まるように・・
帯に小泉今日子さん、是枝裕和さん、仲野太賀さんの声が書かれている。
私が大好きな人たちもこの本に出会えていたことがうれしい。
そして多くの人たちが、この本に出会えることがとても嬉しく思える。
紙の本
ロックのように荒々しく
2022/01/03 07:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「読み応え」という言葉がピッタリの読書の秋の終わりに相応しい一冊。イノセントな若者が社会の中でボロボロになる姿が、表紙の絵や音楽でいえばロックのように荒々しく突き刺さってきました。
紙の本
友情
2022/07/22 09:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
私には経験したことのない状況ではあるのですが、苦労しながら友情を大切にしながら生き抜こうとすうる姿に感動しました。夜が明けるというタイトルの意味することがなんとなく分かった気がします。
紙の本
負の連鎖
2021/10/20 11:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不条理な世の中に振り回された人間が立ち向かうべきは何なのか?自分が受けた苦しみをループさせる人間が居る限り終わらない連鎖。人を頼る事を知らずに生きてきた一人の大男と、彼の人生を変えた男の出会いと起死回生を描いた長編
紙の本
小説を読んでいるということを忘れる
2022/04/03 06:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
西 加奈子さんの本をはじめて読みました。
とても心が重たくなる、また過激なシーンもありましたが、続きが気になり次々と読み進めていくことができました。
小説を読んでいるはずなのに、現在の社会問題についての書物を読んでいるまたは、テレビで取り上げられている内容を見ているかのような感覚になりました。
電子書籍
もっと深く
2022/12/12 19:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたぼうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
紙と鉛筆で作者がゼロから作り上げた世界。この世界を自由に操れる作者を持ってしても世は明けなかった。ハラスメントの残酷さは、ハラスメント側が幸せな人生である事が何よりキツイ。その本質を捉えいると思いました。もっと長く、もっと残酷でも良かったが、それはラストにある通りに現実世界が軽く小説を超えていますね。
電子書籍
読後感は疲れた、です
2023/02/14 19:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて疲労感のあるお話です。ゴミ屋敷になる迄の過程とか、親のネグレクトとか、精神疾患とか、……今の世の中、こういうことって、多分埋もれていることも多々あるのでしょうけどー。衝撃作です。33歳まで。