- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/12/03
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:22cm/281p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-026591-1
- 国内送料無料
紙の本 |
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- 税込価格:23,320円(212pt)
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商品説明
【毎日出版文化賞企画部門(第77回)】昭和天皇の生々しい肉声が明かされる−。連合国軍による占領から独立回復に至るまで、初代宮内庁長官田島道治によって書きとめられた、現代史の第一級史料。1は、昭和24年2月〜25年9月の拝謁記を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「拝謁記」の記述が始まる一九四九年、占領下の日本を取り巻く内外の情勢は大きく様変わりしようとしていた。翌年には朝鮮戦争が勃発、冷戦が激化する中、国内でも独立回復に向けた政治的策動が渦巻き始める。象徴天皇となった昭和天皇と、初代宮内庁長官となった田島道治は情勢変化にいかに対応したのであろうか。【商品解説】
目次
- 「拝謁記」と田島道治について…………… 田島圭介
- 凡 例
- 拝謁記
- 一九四九(昭和二四)年 二月三日〜一二月二九日
- 一九五〇(昭和二五)年 一月二日〜九月三〇日
- 注
著者紹介
田島 道治
- 略歴
- 〈田島道治〉明治18年名古屋生まれ。東京帝大卒業。愛知銀行、昭和銀行などに勤務後、初代宮内府長官に任命される。昭和28年、宮内庁長官を辞任後はソニー監査役などを務めた。
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紙の本
孝宮結婚とフランス外人部隊出身の将軍
2021/12/05 23:22
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和24年、25年を書いているので時期的に孝宮結婚の記述が結構ある。戦後初の皇女の「臣籍降嫁」に至るまでの過程に、おそらく孝宮の又従兄弟に当たる男性がいたのは知らなかった。ただし田島道治はそれほど好感を持って書いていない。ここの記述を読んでいて、例の「皇別摂家」と銀座のバーのママとの心中騒動の一端はこんなところにあるのか?、と思った。
戦時下に制定された宮中服に代わる宮中の服装についての記述に「フランス大使か何か」という人物が「百合君さま」つまり三笠宮妃と話したとある。多分、スヴェルドロフの兄にしてゴーリキーの養子になったジノーヴィー・A・ペシュコフ将軍だ。日露戦争に際して徴兵を拒否して亡命した人物が第一次世界大戦でフランス外人部隊に入隊して右腕と引き換えに昇進して、この時期は日本に派遣されている。「皇女照宮」に照宮と盛厚王夫妻及び前田菊子や酒井美意子などと一緒に、酒井美意子の本から見て高輪にあった前田邸で撮ったらしい記念写真が掲載されているけれど、何か「亡命日記」でトロツキーにツァーリ一家の銃殺を伝えた(事になっている)人物の兄である元ボリシェヴィクが宮中の服装について意見を述べるのだから、意外な気がする。
ペシュコフはロシア社会民主労働党の創立に関わって日本に亡命したメニシェヴィクのA・A・ヴァノフスキーと面識があったかどうかは知らないが、会った事はあるだろうか?