もうひとつの「流転の海」 （新潮文庫）

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流転の海のスピンオフ的な短編小説やエッセイをまとめた一冊。

それぞれの物語に思い入れがあるが、特に印象深いのは後日譚とも言える最後の二編｢眉墨｣と｢母への手紙｣。房江とオーバーラップさせる著者の実母の晩年は、流転の海では描かなかった一種の大団円を感じさせる。

ジュンク堂書店上本町店にて購入。

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宮本輝の父親を題材のした短編集。（エッセイを含む）
つくづく壮絶な人生の三人。（父、母、息子”宮本輝”）
母親もまたすごい辛酸をなめてきた人生だった。
晩年は息子である宮本輝がベストセラー作家になって、少しは報われたのかな。
編集の堀井憲一郎氏が薦める「流転の海」の世界観が描かれてる「二十歳の火影」と「本をつんだ小舟」は大昔に読んだきり。
是非、再読したい。

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『流転の海』シリーズは、作家・宮本輝さんの父親をモデルにした松坂熊吾が主人公の大河小説だ。もちろん小説なので、書かれていることがすべて事実とは言えないが、かなりの部分が実際にあったことを基にしていると思われる。
本書は宮本さんがこれまでに発表されたエッセイや短篇小説の中から、『流転の海』と重なるものを集めた作品集だ。他にもかなりの数の作品が存在するらしい。巻末に掲載されたうちの2冊は手にしてみたいと思う。

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【1回目】人物名鑑部分は手を付けず、あらすじ部分を読んで「読了」扱いとした。宮本氏本人を模している伸仁とは、ちょうど入れ替わるようにぼくが生まれてきているので親近感が湧いている。伸仁が20歳になるまでの昭和史を描いた長編のよきガイドブックであると思う。

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流転の海を読み終えて流転の海ロスになってしまった人には嬉しい本だと思います。
こちらはエッセーなので、流転の海の中のエピソード、あれは実話だったのかと確認出来て嬉しい。

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「流転の海」シリーズにまつわる話を集めたアンソロジー。

　「小旗」「母への手紙」「力道山の弟」が心に残った。

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大河小説「流転の海」につながるエッセイ。貧乏だが両親に愛され愛し、幸せとは何か考えさせられるアンソロジー。「お天道様だけを追うな」「眉墨」が良かった。2022.7.28

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宮本輝さんの長編大作「流転の海」にまつわる、ご自身の小説やエッセイなどが厳選された一冊です。
こういう解説本みたいなのが結構好きなんだな。

ここに収録されていない関連作品もたくさんあるようです。

学生の頃、宮本作品が好きになりました。涙がありながら爽やかになれる、という印象です。
「流転の海」で、あーこういう人生だったのかと教えてもらい、「青が散る」や「ドナウの旅人」、「優駿」などをまた読んでみようと思っています。

「おてんとさまばっかり追いかけるなよ」