紙の本
背割れが怖い!
2022/01/01 20:34
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投稿者:石川誠壱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が出る前から、先回りして、収録作品を作者本人の短篇集で集めて読む、ということをしていました。いいアンソロジーは、そういうことがしたくなりますよね。この中の7本ぐらいは、既にもう揃えてありました。で、ようやく届いた『SFマンガ傑作選』ですが、あまりに分厚いので、背割れが怖くて開いて読むのに躊躇してしまいます。なので、収録短篇集さがしは、これからも続けますよ! あ、でも、三種類の『鉄腕アトム別巻』を集めて読んだ『アトムの最後』だけは、どれにもトビラ絵が載っていなくて、載っていたのは『SFマンガ傑作選』だけでした。このアンソロジー文庫も、買っといて良かった。
紙の本
1冊じゃおさまらない
2021/12/01 21:31
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投稿者:にゃにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は70年代中心ということで。これを足掛かりにぜひ先へと広げていって貰いたい。新しいものになればなるほど権利関係とかハードルは高くなるだろうけれどもそこを何とか。
紙の本
なにもかもみな懐かしい…
2023/01/24 05:42
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のSFマンガのマスターピース的な作品を網羅した大ボリュームの一冊。
しかし、萩尾望都「あそび玉」に加え、佐々木淳子「リディアの住む時に」まで収録されていると、東京創元社というより東京三世社!?
あの頃、東京三世社と奇想天外のA5版のマンガ雑誌が、雑多な普通のマンガ雑誌の中に埋もれていた作品、マンガ家をモデルケースにした活動が後に与えた影響は大きかったと今にして思う。
水樹和佳「樹魔」はこの構成の中では破格のページ数。編者にとって外せない一作だった、ということか? これは続編の「伝説」まで読むとさらに化ける作品。個人的にも思い入れ深い。
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SFマンガ傑作選と銘打ってはいるが、オールタイムではなく「黄金期」とされる70年代を中心にした短編によるアンソロジー。取り上げられている作家は少年漫画、少女漫画バランス良く取りそろえたそつのない感じのラインナップで、ベストの名に恥じないいずれも傑作揃い。特に個人的に良かったのは佐藤史生の「金星樹」、佐々木淳子の「リディアの住む時に・・・」に2編。特に佐々木淳子は「那由他」の印象が強かったんでこういう作品も描いていたとは驚き。
ちなみに藤子・F・不二雄が入ってないが、これは小学館から許可が出なかったらしい。小学館のアンソロジーでも江口寿史が入れたくても許可がでず入れることができなかった作品があるということを書いていたけど、そういうのも解説にきっちり記載して欲しい。
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読んだことがある作家は手塚治虫と石ノ森章太郎だけ。筒井康隆はマンガを描いていたとは知らなかった。面白かったのは手塚治虫『アトムの最後』、筒井康隆『急流』、石ノ森章太郎『胎児の世紀』、諸星大二郎『生物都市』、横山光輝『昆虫惑星』。
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70年代のSFマンガ短編集。編者曰くオールタイムベストではなく、黄金期である70年代を中心にメジャー作家による名篇、隠れた名作ではなく、有用な起点を示したかったそうだ。
そのポリシーの通り、手塚治虫、松本零士、諸星大二郎、星野之宣など男性漫画家は昭和のSF漫画を読んだことがあるなら、一度は目にしたことのある大家の名前ばかりだ。
そしてそこに萩尾望都、竹宮惠子など、少女漫画界でSF漫画の名作、ヒット作を産んだ名前が加わる。
筒井康隆氏が描いた漫画も収録されているというのも面白い。
それにしても、どの作品も発想が自由だ。緻密さや考証よりもアイデアのユニークさが光る。
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「SFマンガ傑作選 (創元SF文庫)」SFは有名どこすらあまり押さえていないんだが、漫画や映画だと小説より取っかかりがしやすいのが有り難い。ビジュアル大事。
内容紹介
手塚治虫、松本零士、筒井康隆、萩尾望都、石ノ森章太郎、諸星大二郎、竹宮惠子、山田ミネコ、横山光輝、佐藤史生、佐々木淳子、高橋葉介、水樹和佳子、星野之宣……SFマンガの黄金期ともいうべき1970年代の作品を中心に綺羅星のごとき14編を収めた、ベスト・オブ・ベストの傑作マンガ・アンソロジー! 編者による各作品解説と、30ページを超す巻末のSFマンガ史概説も充実。編者=福井健太
目次
手塚治虫「アトムの最後」
松本零士「ヤマビコ13号」
筒井康隆「急流」
萩尾望都「あそび玉」
石ノ森章太郎「胎児の世紀」
諸星大二郎「生物都市」
竹宮惠子「ジルベスターの星から」
山田ミネコ「冬の円盤」
横山光輝「昆虫惑星」
佐藤史生「金星樹」
佐々木淳子「リディアの住む時に…」
高橋葉介「ミルクがねじを回す時」
水樹和佳子「樹魔」
星野之宣「残像 AN AFTER IMAGE」
SFマンガ史概説
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解説は情報量がすごいです。好きなのはやっぱり諸星大二郎。
手塚治虫「アトムの最後」
松本零士「ヤマビコ13号」
筒井康隆「急流」
萩尾望都「あそび玉」
石ノ森章太郎「胎児の世紀」
諸星大二郎「生物都市」
竹宮惠子「ジルベスターの星から」
山田ミネコ「冬の円盤」
横山光輝「昆虫惑星」
佐藤史生「金星樹」
佐々木淳子「リディアの住む時に…」
高橋葉介「ミルクがねじを回す時」
水樹和佳子「樹魔」
星野之宣「残像 AN AFTER IMAGE」
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もう少し大きい本で読みたいな。諸星大二郎のは、リアルタイムで読んで、すごく怖かったの、覚えてるなぁ。
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小説は時々手に取るけど、SFマンガってそういえばほとんど読んだことがないなぁと思い購入。1970年代をメインに選ばれた短編マンガ14作の、ボリューミーな1冊。
名前だけは知っているメジャー作家さん、こんな画風なのかぁ、とか、50年前の宇宙観ってこういう感じだったのかな、とか色々みえて面白かった。
『冬の円盤』(山田ミネコ)は<最終戦争>シリーズの1作目とのことだが、これだけでも少年少女の心のうちや暗い未来の様子が切なく描かれていて味わい深い。
遠い未来で、滅びかけている人類は気力をなくし、過去を懐かしむだけでいる――
「それは本当に愛したりにくんだりすることを 忘れた心の上に咲いた空ろな文化です」
『樹魔』(水樹和佳子)はとてもうつくしい話・・・けれども、未知のエネルギーが人間と情を交わし合い、願いを聞き届ける――というのは、うつくしすぎて哀しい。理想ですらないような"未知との邂逅"で、それがまた印象に残る。
全体を読み進むに従い、だんだんと世界が拡がっていく感じがする。そして最後は、太古の地球の姿。
編者による概説も面白かった。最近のマンガにはあまりSFって多くないのかな、と漠然と思っていたが、科学が発展し宇宙に頻繁に行くようになるとリアルとの整合性を考えなければならない部分もあるだろう。裾野をひろげていろいろなジャンルと少しずつ混ざり合っているところなのかなーとも思った。
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読了2021.12.04
佐藤史生、水樹和佳子が収録されているので購入。
バラエティー豊かな作品を、こうして一気に読めるのは嬉しいです。
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懐かしい漫画と再会した。
これらの作品の中で、私にとってのSFマンガNo.1の作者は松本零士。松本零士のマンガ・アニメこそ私をSFの世界に導き、没頭させてくれた恩人のようなもの。思い起こせば、松本零士の「宇宙戦艦ヤマト」から「銀河鉄道999」「キャプテン・ハーロック」「クイーン・エメラルダス」へ、そして「男おいどん」に辿り着くまでに、数々の作品を集めまくった時代が懐かしい。だが、それらの本は一体何処へ消えたのだろう。
手塚治虫、石ノ森章太郎、諸星大二郎は安定の作品を繰り広げている。横山光輝の作品では核戦争による人類滅亡の話も出てきており、昨今の話題にも通じるものがある。SFでは昔から核戦争、第3次世界大戦後の世界を扱っているが、私が生きている間によもやそれが現実になる日が近づいているとは・・・どうみても絵空事で虚構(Fiction)の話と思っていた。
やはり、少女漫画とSFは水と油だった。ハードSFがどうしてもハードにならない。一方、正確に述べると、考え方にも依るが、少女漫画とSFファンタジーの相性は良さそうだ。
最後に、筒井康隆、ヘタウマにもならない。
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このボリューム!
そして豪華なラインナップ!
『樹魔』とか「最終戦争シリーズ」とか
好きでよく読んでたなぁ〜。
少年漫画のほうは初めて読むものが多く
宇宙、ロボット、異生物…
これぞSFって感じでおもしろかった。
そして『あそび玉』は何度読んでもいい。
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“傑作選”という名の通り、SF漫画の傑作が収録されている。現代でこの作品を読めるのは幸運でしかない。古い作品ばかりなのだが、まったく色褪せていない。感動する作品ばかりだ。手塚治虫や松本零士らの作品が読めるだけでも貴重な本である。ぜひ続巻も出してほしい。また、改めて、少女漫画のSF作品が多いのも驚く。自分が中高校生のころは少年漫画ばかり読んで、少女漫画には手を出していない(出せないという空気もあった)。このようなSF漫画を中高校生の時に読んでいたら、もっとSFを好きになっていたかもしれない。