なれの果ての、その先に （キャラ文庫）

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

経済系は全くド素人なので、ついていけるかな……と暫く放置していました。
(私にとっては)難しい言葉も出てきましたが、完璧に理解しよう……とは思わないで読むことにしました。

離婚によりエリートコースを外れたばかりの、キャリア官僚である基彬と、自称デリヘルキャストのタスク。

生まれた時から完璧な紛い物でいなければいけない呪縛に囚われている基彬のジレンマが苦しい。
そして自傷の為に自分を買わせる謎の男、タスクは本当は何者なのか。

作品名通りに落ち、人生の指針を見失っていた二人が、なれの果てのその先にたどり着くまでの物語です。

続編あってもいいような。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

作者さんの力が遺憾なく発揮されているすごい作品
表も裏テーマもあわせてぐいぐいきます。

完璧でなけらば生きている価値もないという高瀬基彬
そんな彼の前に現れる謎の男娼タスク
どちらも「自分の大事なものを失っている」
基彬はもう生まれた時から基彬としての存在すら与えられなかった
（母よりも父の方が酷い・・・
とはいえどちらも基彬を基彬として扱ってないあたり酷すぎますよね）
基彬は基彬という自分をタスクによって取り戻す
というか・・・基彬として生まれたと言って良いのではないかと思います。

タスクの商売もかなり衝撃的でしたが
胸を攻められてめろめろなのがさらにどすんときました。
「誰にも見せたくない」っていうタスクの言葉にきゅんきゅんしてしまっていたのですけれどね。

塔坂も「何かを失ってしまった」人でしたね
失って壊れてしまった人
（ガッツポーズしたところで・・・
ああ、こいつが裏でやったな的なものもあったし
というか・・・ガッツポーズしたのにびっくりした）
ちょっと違えば
タスクにもなり得たのではともやはり思うのですけれどね。

余談ですが、作者さんの作品の特徴として
基彬の親子関係もそうですが、
破綻している親子関係は・・・最後まで回復はしないことが多いのですよね
それが余計リアルな感じがします。

そして最後まで読んでやっぱり作者さんの
作家のエンターティナーとしての才能に感服するばかりです。

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

投資金を集めて革命を起こす
・・これ、実際に起きていて、随分マスコミが騒いでいたけど
結局どこも真犯人まで追求が及んでいない件がありましたよね。

面白かった。

亡者の道楽に巻き込まれた主人公が、気の毒。
助かって良かった。

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投稿者：ta　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

エリートコースだったのに離婚からの挫折。自分の隠していた性癖を表に出して本人的にも、幸せなんじゃないかな。