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ロボットと人間 人とは何か (岩波新書 新赤版)
著者 石黒 浩 (著)
人間にとって自律、心、存在、対話、体、進化、生命等とは何か。ロボット学の世界的第一人者が、これまでに取り組んできた研究と、それをもとに巡らせた思考について述べ、ロボットと...
ロボットと人間 人とは何か (岩波新書 新赤版)
ロボットと人間
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商品説明
人間にとって自律、心、存在、対話、体、進化、生命等とは何か。ロボット学の世界的第一人者が、これまでに取り組んできた研究と、それをもとに巡らせた思考について述べ、ロボットと人間の未来に向けての関係性にも言及する。【「TRC MARC」の商品解説】
ロボットを研究することは、人間を深く知ることでもある。ロボット学の世界的第一人者である著者は、長年の研究を通じて、人間にとって自律、心、存在、対話、体、進化、生命などは何かを問い続ける。ロボットと人間の未来に向けての関係性にも言及。人と関わるロボットがますます身近になる今こそ、必読の書。【商品解説】
ロボット学の第一人者は人にとって自律、心、対話等とは何かを問い続ける。今後のロボットとの関係にも言及【本の内容】
目次
- プロローグ
- 人間への興味/ロボット学/ロボット研究と社会の期待/人と関わるロボットの普及/コロナ禍とロボット/リモート会議システムの問題点/遠隔操作ロボットへの期待/遠隔操作ロボットと自律ロボットの違い
- 1章 ロボット研究から学ぶ人間の本質
- ジェミノイドの研究開発/アイデンティティとは何か/ロボット社会/なぜ人間型ロボットが必要なのか/知的システム実現のための構成的方法/ロボットを用いた人間理解の研究/知能/身体性/マルチモーダル統合/意図や欲求/意識/社会関係/ロボット開発のロードマップ/マルチモーダルチューリングテスト
- 2章 対話ロボットとロボット社会
- 対話サービスロボット/家庭内対話ロボット/ホテル対話サービスロボット/語学教師ロボット/高齢者用の対話サービスロボット/自閉症対話サービスロボット/レストラン対話サービスロボット/ロボット社会の実現
著者紹介
石黒 浩
- 略歴
- 〈石黒浩〉大阪大学基礎工学研究科博士課程修了。同大学基礎工学研究科教授(栄誉教授)。工学博士。ATR石黒浩特別研究所客員所長。アンドロイド研究の第一人者。著書に「ロボットとは何か」など。
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ロボット工学はロボットをつくる技術のみでない
2022/03/26 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロボット工学というとロボットをつくる、使う技術と思うのが普通だろう。筆者は大阪大学の工学系教授というからなお更か。本書を読むとごく一部しか見ていないことがわかってくる。
表紙を見ると「ロボットと人間」という表題であるが、副題に「人とは何か」と哲学的な呼びかけがある。まず、ロボットを研究することは、人間を深く知ることであるとする。
プロローグで人間への興味と取り上げる。人間への興味が先なのか、ロボットへの興味が先なのかと思ってしまう。
1章でロボット研究から学ぶ人間の本質
2章で対話ロボットとロボット社会
3章はアンドロイドの役割
4章 自律性とは何か
5章 心とは何か
6章 存在感とは何か
7章 対話とは何か
8章 体とは何か
9章 進化とは何か
10章 人間と共生するロボット からエピローグに至る。
この章立てを見ると、ロボット工学の解説ではなく、表題を人間とロボットと順番を変えたくなるほど。
ここで紹介されるロボットは産業ロボットではなく、人間に近づいていくアンドロイドだからか。絶えず、心理学のテキストのようにロボットにアプローチする。あるいは、人間にアプローチする。
ロボットとの付き合い方なのか、ロボットが人間とどう付き合うのか。人間がロボットにどう反応するのか。例えば、高齢者の認知症の進むことを遅らせるロボットとの対話や人間同士だと余計に進んでしまうとか考えさせられることが多い。
人間の思い込みをロボット工学で明らかにするのではと思ってしまう。
勉強させられることの多い新書である。
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最新のロボット技術と、ロボット哲学について言及した1冊です
2021/12/21 07:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はロボット工学の最先端の研究家です。
著書では著者が関わった最新のロボット技術が惜しみなく紹介されています。それでいて、ロボットはどうあるべきものか、という「ロボット哲学」にも言及しており、奥の深い1冊となっています。