- カテゴリ:高校生 一般
- 発売日:2021/10/27
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/93p
- 利用対象:高校生 一般
- ISBN:978-4-06-525289-5
読割 50
紙の本
だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば
著者 鷲田 清一 (著)
心がけてもらいたいことは、たったひとつ−。碩学のあたたかい語りかけと、生徒たちの真摯な応答。2020年10月、コロナ禍のなか愛知県立一宮高校の生徒に向けておこなわれた講演...
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商品説明
心がけてもらいたいことは、たったひとつ−。碩学のあたたかい語りかけと、生徒たちの真摯な応答。2020年10月、コロナ禍のなか愛知県立一宮高校の生徒に向けておこなわれた講演の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
ことばを、
・だんまり
・つぶやき
・語らい
の三つの層で考えてみるというお話に入ろうと思います。
最初にひとつだけ質問させてください。
みんな、ことばって好きですか? 好きなひと、ちょっと手を挙げてくれます?
はい。ありがとう。
嫌いなひとは?
あら……。そうか、どちらでもないひとが圧倒的に多いみたいですね。
ことばが嫌いなひとがものすごく少ない。これ、ちょっと驚きです。
ぼくはですね……じつはことばが苦手、というか、嫌いな人間なんです(笑)。
それで、いまの若い世代の人って、ぼく以上に嫌いなのかなって思っていたんで、虚を衝かれました。
でも、みなさん。だれかとしゃべる、ひとと話すことって、読むとか書くよりしんどくないですか?
しゃべりたくないときでも、黙っていると場から浮いてしまうんじゃないか。
メールが来たらすぐ返さないと、なんか悪くとられてしまうんじゃないか。もうつきあってもらえなくなるんじゃないか
とか、いろいろありそうですね。
しゃべりたくないときには黙っている、しゃべりたくなったら口をひらくのがいちばんラクだと思うのに、なぜかいつもしゃべらないといけないような空気みたいなものがある。ぼくはそれを敏感に感じるほうです。
ことばって面倒くさいじゃないですか。
じゃないですかって、挙手をみるかぎり、みなさんのほとんどがそう思っていないようですから、ちょっと困るところではありますが(笑)、ぼくは、ことばってすごく面倒なものだと思ってきたんです。
というのは、たいていの場合、ことばのほうが過剰か過少であり、ピタリ、ズバリはまずない。……
2020年10月15日、コロナ禍のなか愛知県立一宮高等学校でおこなわれた講演の記録。碩学のあたたかい語りかけと生徒たちの真摯な応答に読者はいつしかわが身をふりかえることだろう。
【商品解説】
目次
- 最初はマスクの話から
- なぜ顔を覆うものと、顔そのものとを同じことばで呼ぶのか
- ことばって面倒くさいじゃないですか
- 記憶は脚色される
- チグハグでアヤフヤだけど……
- 「名前のない学校」で
- 家族インタビュー
- 「あいつら、ほんとうは弱虫とちゃうか」
- 寺山修司はこう言った
- いちばんつらいことば
著者紹介
鷲田 清一
- 略歴
- 〈鷲田清一〉1949年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。哲学者。せんだいメディアテーク館長。サントリー文化財団副理事長。著書に「モードの迷宮」など。
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2023/03/12 18:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
会話をしていくうえでの、大切なことがわかりやすく書かれていて、はっとさせられる部分もあって、新鮮でした。