紙の本
討ち入りたくない内蔵助 (文芸社文庫)
著者 白蔵 盈太 (著)
大石内蔵助の人生は、主君が起こした松の廊下の刃傷事件によって暗転する。不公平な幕府の裁定を前に、籠城だ仇討だといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら...
討ち入りたくない内蔵助 (文芸社文庫)
討ち入りたくない内蔵助
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商品説明
大石内蔵助の人生は、主君が起こした松の廊下の刃傷事件によって暗転する。不公平な幕府の裁定を前に、籠城だ仇討だといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、お家再興に向けて奔走し…。【「TRC MARC」の商品解説】
松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。【商品解説】
藩士どもを殺してたまるか! 武士として人間として、等身大の内蔵助を描く新たな忠臣蔵。【本の内容】
著者紹介
白蔵 盈太
- 略歴
- 1978年埼玉県生まれの一男一女の父。メーカー勤務のかたわら、2015年頃から本格的に小説を書き始める。2019年、Nirone名義で執筆した小説「わたしのイクメンブログ」が漫画化(全3巻・完結)。
2020年「松の廊下でつかまえて」で第3回歴史文芸賞最優秀賞を受賞(「あの日、松の廊下で」に改題し文庫化)。
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人物造形がいい
2022/01/14 17:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ドラマでは時々、新解釈で歴史上の人物が描かれて話題(議論)になることがあります。本書の大石内蔵助の人物造形も意表もついたもの。意外ではあるけれど、読み進むと、これこそが内蔵助の、ぶっちゃけた本音ではないかと思えてきます。
お家再興か、主君の無念を晴らす仇討か、より忠臣としての務めを果たすのはどちらか。即刻吉良の首級を挙げるべし!と息巻く下級武士たちをなだめすかして、お家最高の道を探る内蔵助がいかに仇討に舵を切るのか。その展開には筋が通っていて、人物造形は意表をついていても、ただ荒唐無稽なものではないことに感心しました。
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人間臭くて等身大な内蔵助
2023/03/12 19:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「あの日、松の廊下で」は浅野内匠頭や吉良上野介、内匠頭を羽交い絞めにした梶川の描き方が新鮮で面白かったので、この続編も楽しみに読み始めました。大石内蔵助の赤穂弁?に途中でちょっと飽きてしまったりはしましたが、人間臭くて等身大な内蔵助の姿に、実際もこんな感じだったのではないかと思えてきました。良い意味で時代小説っぽくなくて、読みやすいです。