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未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫)
資本主義の「外部」はいかにしてあり得るのか。「革命」のコペルニクス的転回とはいかなるものか? 2つのテクスト「国家と革命」「何をなすべきか?」を深く読み込み、レーニンとい...
未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫)
未完のレーニン 〈力〉の思想を読む
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商品説明
資本主義の「外部」はいかにしてあり得るのか。「革命」のコペルニクス的転回とはいかなるものか? 2つのテクスト「国家と革命」「何をなすべきか?」を深く読み込み、レーニンという思想史上の事件を、新たに捉え直す。【「TRC MARC」の商品解説】
◇◆資本主義の「外」は断じてあり得る!◆◇
『主権者のいない国』『永続敗戦論』『武器としての「資本論」』著者が、はじめて世に問うた単著であり、
その政治学・思想史学の確固たる原点として記念されるべき主著、ついに文庫化。
◆「革命」のコペルニクス的転回とはいかなるものか?◆
レーニンという思想史上の事件そのものである人物の思想、その核心を、
二つの著作『国家と革命』『何をなすべきか?』のテクストを鋭い視角のもと読み込むことで、
現代に生きる私たちに意義あるものとして、新たに捉え直す。
著者の政治思想研究の確固たる原点にして、いまいっそう強く響く、鮮烈な論考!
◇著者からのメッセージ◇
どう見ても間違った構造のなかに自分たちがいることに気づいているのに、それをどうすることもできないという苦悩こそ、新型コロナウイルスと同じように、世界中に広がってきた精神状態にほかならない。
だからこそ、「外部」は開かれうることの可能性をもう一度探求してみることの意義は、いままさに高まったのではないか。レーニンは、第一次世界大戦の勃発と、第二インターナショナルの破産という、それこそ苦悩の極みから起ち上がって、ボリシェヴィキ革命を成就させた。本書が取り組む彼のテクストは、今日のわれわれはまだ絶望するには早すぎることを教えてくれる。そのような意味で、本書の原稿が書かれた初発の問題意識から読者が何かを感じ取ってくれることを著者としては心から願っている。
―「文庫版まえがき」より―
◆本書の内容◆
第一部 躍動する〈力〉の思想をめぐって
第一章 いま、レーニンをどう読むか?
第二章 一元論的〈力〉の存在論
第二部 『何をなすべきか?』をめぐって
第三章 〈外部〉の思想―レーニンとフロイト(I)
第四章 革命の欲動、欲動の革命―レーニンとフロイト(II)
第三部 『国家と革命』をめぐって
第五章 〈力〉の経路―『国家と革命』の一元論的読解(I)
第六章 〈力〉の生成―『国家と革命』の一元論的読解(II)
第七章 〈力〉の運命―『国家と革命』の一元論的読解(III)
解説 《革命のテクスト》の文体 [國分功一郎]
付録 レーニンの生涯
※本書の原本は、二〇〇七年に講談社選書メチエより刊行されました。
※巻末付録は『現代思想の海図(チャート) レーニンからバトラーまで』(法律文化社)を初出とするものです。
【商品解説】
著者紹介
白井 聡
- 略歴
- 白井 聡(しらい さとし)
1977年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。現在,京都精華大学教員。専攻は、思想史,政治学。『永続敗戦論 戦後日本の核心』で第35回石橋湛山賞,第12回角川財団学芸賞など受賞。ほか『主権者のいない国』『武器としての「資本論」』など著書多数。
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いまもう一度
2022/02/07 09:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまこの時代に、もう一度レーニンを論ずる。2007年刊行の本。いま、資本主義の、新自由主義的帰結の限界を多くの人が気付き始めて、マルクスの思想に回帰している。ソヴィエト連邦が崩壊したからと言って、マルクス理論が否定されたわけではない。むしろ再び注目を浴び始めている今である。社会思想のうねりがある。
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レーニンの思想を捉えなおす
2022/04/09 22:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者がいうとおり、今日、レーニンという人物について、いささかでも肯定的な論調でものを書くことは時代の主潮に反しているかもしれない、しかし、わたしはレーニンとスターリンを一緒くたにして「だから社会主義なんてダメなんだよ」というような荒っぽい論調は嫌いだ、もう一度、レーニンの思想を捉えなおす機会を与えてくださった著者と講談社学術文庫に感謝