- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/17
- 出版社: 亜紀書房
- サイズ:19cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7505-1721-6
読割 50
紙の本
言の葉の森 日本の恋の歌
著者 チョン・スユン (著),吉川 凪 (訳)
千年の時と国境を超え、〈恋の歌〉が今もなお瑞々しく響く−。韓国の人気翻訳家が、小野小町、紫式部などが詠んだ熱烈で芳潤な65首をモチーフに、2つの言語の間を行き来しながら日...
言の葉の森 日本の恋の歌
言の葉の森――日本の恋の歌
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商品説明
千年の時と国境を超え、〈恋の歌〉が今もなお瑞々しく響く−。韓国の人気翻訳家が、小野小町、紫式部などが詠んだ熱烈で芳潤な65首をモチーフに、2つの言語の間を行き来しながら日々の生活や仕事について情感ゆたかに描く。【「TRC MARC」の商品解説】
何かを偶然共有するというよりも、手を繫ぐようにして、私たちは同じものを持つ。
言葉が違っても、国が違っても。――最果タヒ
太宰治や宮沢賢治、茨木のり子、最果タヒ、崔実などの作品を手がける韓国の人気翻訳家が「日本の恋の歌」をめぐって綴る情感ゆたかなエッセイ。
小野小町、紫式部、清少納言、伊勢、和泉式部……が詠んだ熱烈で芳潤な65首をモチーフに、二つの言語の間を行き来しながら日々の生活や仕事について描く。
君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
그대 위하여 봄 들판으로 나가 어린 순 뜯네 나의 옷소매에는 눈송이 흩날리고
〈百人一首や古今和歌集の三十一文字の世界を日本語と韓国語の両言語で併記〉
千年の時と国境を超え、〈恋の歌〉が今もなお瑞々しく響く。
韓国の人気翻訳家による65首の和歌をめぐる情感ゆたかなエッセイ。【商品解説】
目次
- ■序文 二つの言語を行き来する旅
- ■一章 言の葉の森で
- ■二章 翻訳家の仕事場
- ■三章 孤独を応援します
- ■四章 悲しみではなく、愛
- ■日本の読者の皆さんへ
- ■訳者あとがき
著者紹介
チョン・スユン
- 略歴
- 〈チョンスユン〉1979年ソウル生まれ。早稲田大学大学院文学研究科で修士号を取得。作家、翻訳家。
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書店員レビュー
お守りの言葉
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
韓国の翻訳家によって書かれた、日本の和歌を巡るエッセイです。
私たちでさえ和歌に触れる機会というのはなかなか日常生活の中で訪れません。そんな中、違う国の人から見た「昔の日本の人」というのは、いったいどのように映るのだろうと思い、この本を手に取りました。
平安時代の女の人は、名や顔が判明すると「魂までも乗っ取られる」と思い、それを公にすることを恥じた、と書かれています。名前が宮中に知れ渡った紫式部。しかし彼女には、名前のほとんど知られることのなかった、ある幼なじみがいました。
著者は、紫式部と、その幼なじみの関係になぞらえ、自分と、懐かしい日本人の友人の「お互いの名前の呼び方」について、ゆっくりと話します。著者の目線はまっすぐでぶれることがなく、ページをめくっていてもどこからがどこまでが韓国の話で、どこからが日本の話なんだっけかと、わからなくなる時があります。すごく柔らかくて、人の心の琴線に触れるエピソードが、たくさんつまっています。
「昔の韓国の人」が、どんな本を読み、どんな歌を作っていたのか、反対にとても知りたくなりました。
私たちは自分の言葉が進む方向に行く。という著者の言葉が、お守りのように輝く本だと思います。