- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/12/02
- 出版社: 西日本出版社
- サイズ:18cm/175p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-908443-67-1
読割 50
紙の本
まるありがとう
著者 養老 孟司 (著),平井 玲子 (写真)
まるがいなくなって、ほぼ1年になる。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目を開ける。それができなくなったのが残念である−。養老孟司が愛猫「まる」の思い...
まるありがとう
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商品説明
まるがいなくなって、ほぼ1年になる。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目を開ける。それができなくなったのが残念である−。養老孟司が愛猫「まる」の思い出を語る。「まる」の写真も多数収録。【「TRC MARC」の商品解説】
2020年12月21日、まるが天国へ旅立ちました。
養老さんは愛猫まると18年の時間を過ごし、その様子はNHKの「まいにち、養老先生、ときどき まる」でおなじみとなりました。
まるを自分自身の「ものさし」と語ってきた養老さん。まると過ごした日々、まるの死を通じて養老さんは、意識中心で頭でっかちになりがちな人間社会の危険性や、生き物にとって大切な感覚の世界について改めて思索を広げ、その視点は独自の「自足」論として本書で展開されます。
まるとの出会いと日常、生きていく術、死、ペットロス、生き物らしさなど、かけがえのない存在だったまるの死に直面して考えたことを、養老さんが語りつくしました。
まるの写真114枚掲載
まるに寄り添い、写真を撮ってインスタグラムやブログにアップしてきた、養老さんの秘書平井さんのエッセイも掲載しています。
「ものごとを理屈にすることに長年励んできた。八十歳を十分に超えてみると、バカなことをしたものだと感じている。理屈で説明しようがするまいが、ものごとが変わるわけではない。その意味では、理屈にすることは一種の虐待であって、何に対する虐待かというなら、「生きること」に対する虐待であろう。まるは理屈なんか言わず、素直に生きて、素直に死んだ。いまでも時々しみじみ会いたいなあと思う。また別な猫を飼ったら、といわれることがあるが、それでは話が違うのである。まさに一期一会、かけがえがないとは、このことであろう」(本書 まえがきより)
「まるがいなくなって、ほぼ一年になる。まだついまるを探す癖は抜けない。まるが好んで寝転がっていた縁側に目が行く。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目をあける。それができなくなったのが残念である。ときどき骨壺を叩いてみるが、骨壺の置き場所が、まるがふだんいたところと違うので、なんだか勝手が悪い。
「安らかに眠れ」というのが欧米の墓碑銘の紋切り型らしいが、いつも寝てばかりいたまるの墓碑銘としては、屋上屋の感がある。カントの著作『永遠平和のためにZum Ewigen Frieden 』はカントがどこかの墓碑銘から採ってきたといわれるが、このほうがいいかもしれないと感じる。みんながまる状態になれば、まさに世界は平和であろう」(本書あとがきより)【商品解説】
目次
- ・まえがき
- ・図らずも人気者に
- ・ときどきまる
- ・最期
- ・死に場所
- ・まるが来た日
- 【コラム①】秘書・玲子の今日もまぁくん日和 日常
- ・無口な猫
著者紹介
養老 孟司
- 略歴
- 〈養老孟司〉1937年神奈川県生まれ。東京大学名誉教授。解剖学者。「からだの見方」でサントリー学芸賞を受賞。ほかの著書に「バカの壁」など。
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紙の本
優しさが伝わってくる本です
2022/02/07 17:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かやぶき - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるちゃんの可愛い写真がたくさんあって、生前の姿を思い出して寂しくなりました。養老先生とまるちゃんの関係に憧れます。猫さんを外に出してあげられないことは、やむを得ないとは理解していますが、人間が管理できないものを拒否しているようにも思われ、どうにか、良い方法は考えてしまいました。
猫さんの幸せと、人の都合と、生き物の別れについて。良い本でした。
紙の本
素晴らしい飼い主には、素晴らしい猫。
2022/11/30 19:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で本書を手にとり、養老先生の猫、まるが、逝ってしまってたことをいまさら知る。
NHKの「まいにち、養老先生、ときどき まる」で眺めて和んでいた懐かしい記憶。それが、本書を読み進めて、立ち上がり、なぜだか時々泣きたくなる。まると18年も暮らした養老先生の寂しさも勝手に想像してみたりする。
そんな風に読み進めながらも、養老先生が、まるを日々眺めながら気づいた哲学...みたいなものが、もう素晴らしく。
最後は、そこはかとなくありがたくなった。
ただの遅れてきた一読者ではありますが、やはり、私も「まる ありがとう!」。
紙の本
本にしてくれて有難うございます
2022/11/30 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKの「養老先生、ときどきまる」で、リアルタイムで見てたので…。番組、円盤化してくれないかなぁ…って調べてみたら、DVD化してたのね。あと「猫も杓子も」のDVDにもまると養老先生の回が収録されてるのね…。