- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/02/01
- 出版社: 祥伝社
- サイズ:19cm/212p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-396-61763-9
読割 50
紙の本
ものがわかるということ
著者 養老 孟司 (著)
若い頃は、勉強すれば、なんでも「わかる」と思っていた−。ものがわかるということ、「自分がわかる」のウソ、世間や他人とどうつき合うか…。養老孟司が、自分を自由にしてくれる「...
ものがわかるということ
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商品説明
若い頃は、勉強すれば、なんでも「わかる」と思っていた−。ものがわかるということ、「自分がわかる」のウソ、世間や他人とどうつき合うか…。養老孟司が、自分を自由にしてくれる「ものの見方・考え方」を説く。【「TRC MARC」の商品解説】
【発売後1カ月半で6万部突破!】
考えても答えは出ません。
それでも考え続けます。
自分を自由にしてくれる
養老流ものの見方、考え方。
「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。
じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。
それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、
「わかっていない」。「わかって」いなくても、説明ならできます。
訊かれた以上は、何か答えるというのが、教師の抜きがたい癖なのです。(本文より)
学ぶことは「わかる」の基礎になる
考えることが自分を育てる
ものがわかるとは、理解するとはどのような状態のことを指すのでしょうか。
養老先生は子供の頃から「考えること」について意識的で、一つのことについて
ずっと考える癖があったことで、次第に物事を考え理解する力を身につけてきたそうです。
養老先生が自然や解剖の世界に触れ学んだこと、ものの見方や考え方について、
脳と心の関係、意識の捉え方について解説した一冊。
八十歳の半ばを超えるまで、私は自然と呼ばれる世界を理解したかった。
若いときから、そのままでいるだけですね。
トガリネズミもゾウムシも容易に「わかる」相手ではないと思います。
本当にわかるとすれば、共鳴しかないでしょうね。
今でもそう思います。(「あとがき」より)【商品解説】
目次
- 【目次】
- まえがき
- 第一章 ものがわかるということ
- 第二章 「自分がわかる」のウソ
- 第一章 世間や他人とどうつき合うか
- 第二章 常識やデータを疑ってみる
- 第三章 自然の中で育つ、自然と共鳴する
- あとがき
著者紹介
養老 孟司
- 略歴
- 〈養老孟司〉神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業。同大学名誉教授。医学博士。解剖学者。「からだの見方」でサントリー学芸賞、「バカの壁」で毎日出版文化特別賞を受賞。
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機械が人間に近づいている?
2023/02/17 21:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オワコンテレビ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代は情報化社会と言われる。そこで想像されるものは、生き馬の目を抜く、どころかさながら銃弾のように、情報が飛び交い、日々社会が変化する中で人間が必死に追いつこうとしている姿だろう。
しかし、養老先生はここで語る、情報は記号であり数字であり不変である。一方人間は一人として同じ身体を持たず、昨日と今日が同じ状態であることはあり得ないし、例え肉親でも皮膚や血液は代替できない、唯一無二ものである。
それをこの情報化社会ではその日々変化する人間を、変わらないもの、記号のようなもの、即ち人間を情報の一部として扱う、それが情報化社会である、と喝破する。
「ああすればこうなる」と因果関係を定形化し、「これはこういうもの」とあらゆるものを概念化し単純化する、いずれも万物を数値化、記号化する、流れのものである。
関連するYOUTUBEでも、「何が機械が人間に近くなっているだ、冗談じゃねぇ、人間が機械に近づいているんだよ!」、と語気を荒げていた部分が、この本にはユニークに、明確に、論理的に書かれ、引き込まれ、あっという間に読破できる、流石養老先生、の一言に尽きる作品です。