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商品説明
中島敦の文章、ユーモア、自然描写、人物描写などを感じられる作品集。教師時代の経験をベースにした表題作のほか、南洋ものの「マリヤン」「幸福」を収録する。中島敦の妹による「兄と私」も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
本体価格1700円+税
B6変形(123mm×183mm) 上製
ISBN:978-4-909992-50-5
小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。
パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。
南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。
「灯光舎 本のともしび」創刊
人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。
撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。【商品解説】
目次
- ・マリヤン
- ・幸福
- ・かめれおん日記
- ・兄と私
- ・撰者あとがき
収録作品一覧
マリヤン | 1−17 | |
---|---|---|
幸福 | 21−34 | |
かめれおん日記 | 37−85 |
著者紹介
中島 敦
- 略歴
- 〈中島敦〉1909〜42年。東京生まれ。東京帝国大学国文科卒業。著書に「山月記」「光と風と夢」など。
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