「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫)
著者 山川 徹 (著)
行商としてモンゴル高原を行き来していた三島海雲は、遊牧民から振る舞われた乳製品の未知なる味に心が躍り、やがてその感動は海を渡る−。日本初の乳酸菌飲料カルピスの生みの親の知...
カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫)
カルピスをつくった男 三島海雲
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
行商としてモンゴル高原を行き来していた三島海雲は、遊牧民から振る舞われた乳製品の未知なる味に心が躍り、やがてその感動は海を渡る−。日本初の乳酸菌飲料カルピスの生みの親の知られざる生涯を辿る。〔2018年刊の改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
「初恋の味」はどこからきたのか?
カルピスは、「初恋の味」として知られる国民飲料だ。ルーツは、モンゴル高原で遊牧民に食されていた乳製品。約100年前に三島海雲によって発見された。
三島は僧侶にして日本語教師、さらには清朝滅亡で混乱下の大陸を駆け抜けた行商人だ。日本初の乳酸菌飲料を生み出し、健康ブームを起こした。
没後、半世紀近く経ち、三島の名は忘れ去られた。会社も変わった。だが、カルピスは今も飲まれ続ける。三島からすれば本望かもしれない。「国利民福」を唱え、会社の利益よりも国民の健康と幸せをひたすら願った。
カルピスの聖地・モンゴル高原まで訪ね、規格外の経営者の生涯に迫った傑作人物評伝。
<近代文明の危機は、一九七三年よりも恐らく遥かに深まっているのだろう。救いの大きな鍵はきっとモンゴル的なるものにある。三島海雲の伝記と思想は今こそ学ばれねばなるまい>――解説・片山杜秀氏
【商品解説】
目次
- 序章 カルピスが生まれた七月七日に
- 第一章 国家の運命とともに
- 第二章 草原の国へ
- 第三章 戦争と初恋
- 第四章 最期の仕事
- 終章 一〇〇年後へ
- あとがき
- 文庫版あとがき
- 解説 片山杜秀
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
カルピスが飲みたくなった
2022/06/29 16:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つかも - この投稿者のレビュー一覧を見る
60代の私にはカルピスはしゃれた飲み物で、センスのいい人が作り出したんだと思っていましたが、なんと浄土真宗本願寺派の僧籍をもつ苦労人でした。関西でも、京都や神戸、大阪という大きな街ではなく箕面(みのう)や伊丹というローカルな場所で貧しい子供時代を過ごした人がモンゴル高原でカルピスのもととなる飲み物に出会う話は壮大です。モンゴル高原が中国共産党の指導によってどんどんと変わっていく様子も分かります。中国がモンゴルの文化や民族を認めず、豊かな草原で営まれる遊牧の文化を中国化していく様は現代の習近平中国とも重なります。モンゴル現代史の一端が垣間見られる本です。