読割 50
紙の本
荘園の人々 (ちくま学芸文庫)
著者 工藤 敬一 (著)
時間や場所により性質が様々で、関わる人々の利害関係が複雑な荘園制度を把握できなければ、日本の歴史を真に理解することはできない。荘園の実態を、荘園に生きた人々のドラマを通じ...
荘園の人々 (ちくま学芸文庫)
荘園の人々
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商品説明
時間や場所により性質が様々で、関わる人々の利害関係が複雑な荘園制度を把握できなければ、日本の歴史を真に理解することはできない。荘園の実態を、荘園に生きた人々のドラマを通じて具体的に描いた入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
荘園に生きた人々を通じ荘園制の実態を解き明かした画期的な入門書。古代律令制官僚支配を受け継ぎ中世全体を形作った制度を、すっきり理解する。
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日本史の授業でいちばん教えにくいと言われる荘園。時代や場所により性質が様々で、関わる人々の利害関係が複雑なことがその理由だろう。しかし、古代から中世にいたるまで特産物によって日本の経済を支え、王家・摂関家を頂点とする重層的な社会構造を生み出したのは荘園に他ならない。加えて武士の発生や源平の争乱も荘園の支配権争いに端を発する。この制度を把握できなければ日本の歴史を真に理解することは出来ないだろう。本書はそんな荘園の実態を、荘園に生きた人々のドラマを通じて具体的に描いた画期的な入門書。この本を読めば荘園が面白い存在に見えてくる。 解説 高橋典幸
===
日本社会を規定したもの
人物を通してその実態に迫る
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【目次】
はじめに
概観
1 生江臣東人――初期荘園と地方豪族
2 大法師兼算と古志得延――越後国石井荘の荘司と田堵
3 「南京一の悪僧」覚仁――伊賀国東大寺領の完成者
4 橘兼隆と大田光家――開発領主と寄進地系荘園の成立
5 太良荘の定宴と歓心――荘園経営者と百姓
6 太良荘の公文・名主、禅勝と実円――転換期の中間層
7 菅浦の乙名清九郎――惣の救世主
8 悲願の代官祐清――新見荘の直務代官
9 「家門御下向」――日根荘の九条政基
参考文献
略年表
文庫版あとがき
解説 人物を通じて荘園を理解する 高橋典幸【商品解説】
目次
- はじめに
- 概観
- 1 生江臣東人――初期荘園と地方豪族
- 2 大法師兼算と古志得延――越後国石井荘の荘司と田堵
- 3 「南京一の悪僧」覚仁――伊賀国東大寺領の完成者
- 4 橘兼隆と大田光家――開発領主と寄進地系荘園の成立
- 5 太良荘の定宴と歓心――荘園経営者と百姓
- 6 太良荘の公文・名主、禅勝と実円――転換期の中間層
- 7 菅浦の乙名清九郎――惣の救世主
- 8 悲願の代官祐清――新見荘の直務代官
著者紹介
工藤 敬一
- 略歴
- 1934年熊本県生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、熊本大学名誉教授。著書に『九州庄園の研究』(塙書房)、『北条時宗 執権政治と蒙古襲来』(平凡社)、『荘園公領制の成立と内乱』(思文閣出版)、『中世古文書を読み解く 南北朝内乱と九州』(吉川弘文館)、『北条時宗とその時代』(平凡社)、『荘園制社会の基本構造』(校倉書房)などがある。
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制度ではなく、人から観た荘園
2022/01/19 10:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
荘園については、高校の日本史などで、その仕組みや変遷の概要は習います。しかし、底に住んでいた人については、制度上の受領や地頭などぐらいしか、学びません。実際にはその支配下には、田畑を耕す人びともいたはずです。それらの人びとも含め、荘園の人間模様を教えてくれます。