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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2022/01/25
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/269p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-391490-9

紙の本

少女を埋める

著者 桜庭 一樹 (著)

因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきた−。理不尽で旧弊的な価値観に抗って生きる者に寄り添う、自伝的小説集。『文學界』...

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少女を埋める

税込 1,650 15pt

少女を埋める

税込 1,500 13pt

少女を埋める

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商品説明

因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきた−。理不尽で旧弊的な価値観に抗って生きる者に寄り添う、自伝的小説集。『文學界』掲載に書き下ろしを加え単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

2021年2月、7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍下の鳥取に帰省する。なぜ、わたしの家族は解体したのだろうか?――長年のわだかまりを抱えながら母を支えて父を弔う日々を通じて、わたしは母と父のあいだに確実にあった愛情に初めて気づく。しかし、故郷には長くは留まれない。そう、ここは「りこうに生まれてしまった」少女にとっては、複雑で難しい、因習的な不文律に縛られた土地だ。異端分子として、何度地中に埋められようとしても、理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がり続けた少女は東京に逃れ、そこで小説家になったのだ――。
「文學界」掲載時から話題を呼んだ自伝的小説「少女を埋める」と、発表後の激動の日々を描いた続篇「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3篇を収録。
近しい人間の死を経験したことのあるすべての読者の心にそっと語りかけると同時に、「出ていけ、もしくは従え」と迫る理不尽な共同体に抗う「少女」たちに切実に寄り添う、希望の小説。【商品解説】

収録作品一覧

少女を埋める 5−131
キメラ 133−231
夏の終わり 233−269

著者紹介

桜庭 一樹

略歴
〈桜庭一樹〉1971年島根県生まれ。「赤朽葉家の伝説」で日本推理作家協会賞、「私の男」で直木賞を受賞。ほかの著書に「東京ディストピア日記」など。

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みんなのレビュー44件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

社会にはびこる「論理」への異議申し立て

2022/01/27 09:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作の「少女を埋める」など文学界掲載作品に、書き下ろしも加えた単行本。
「少女を~」は、作家の私小説とおぼしき物語。地方の因習や家父長制、母子密着など、社会(共同体)の論理が、個人の幸せ(私にとっての「正論」)より上にあることの異議申し立てを、過去といまを行き来しつつ表明している作品であると読み取った。
好き嫌いはあると思うが、共感できる。
この作品が発表された後、ネット上で議論になっていたのを知っていたので、ほかの作品も、そうした経緯を踏まえて読めば、著者が書きたかったことが伝わってくる気がした。

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