- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/02/16
- 出版社: 水鈴社
- サイズ:20cm/220p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-401004-4
読割 50
紙の本
はじめての
著者 島本 理生 (著),辻村 深月 (著),宮部 みゆき (著),森 絵都 (著)
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しいーー。日本エンターテインメントの最前線&最高峰!文芸の最前線で活躍する4人の直木賞作家が、“小説を音楽にする”ユニットYOASOB...
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商品説明
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しいーー。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
文芸の最前線で活躍する4人の直木賞作家が、“小説を音楽にする”ユニットYOASOBIとコラボレーションし、小説、音楽、映像など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界をつくりあげていく、壮大なプロジェクトが始まりました。
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)
当代きっての人気作家たちが描く極上の「はじめて」が、新たな時代を象徴するYOASOBIの音楽と融合することで生まれる、かつてない読書体験です。
※文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふっています。広い世代の方々にお読みいただけるアンソロジー作品です。
※これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲は、2022年中に順次発表予定です。
■作家からのメッセージ
島本理生:
初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた「私だけの所有者」にこの短編で出会ってください。
辻村深月:
人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します。
宮部みゆき:
いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています。
森 絵都:
「はじめての」というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思い――この物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように。
■YOASOBIからのメッセージ
YOASOBIコンポーザー・Ayase:
こんなにも豪華な作家陣の皆さまに原作を書きおろしていただけたことが素直に嬉しいです。皆さまがそれぞれ小説に込めてくださった想いを溢すことなく汲み取って、YOASOBIというフィルターを通し、自分たちが一番カッコいいと思える音楽という形で楽しんでアウトプットすることができたらと思っています。
YOASOBIボーカル・ikura:
私が小説を読むきっかけをくださった作家さんや、高校時代にたくさん親しんできた作家さん達とこうして一緒に作品を作ることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。素敵な4つの物語と、それらを原作としてAyaseさんが紡いだ曲に一生懸命向き合って、私なりの歌を乗せていきたいと思います。
■担当編集者より
4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIとのコラボレーションから、最高に面白い小説が生まれました。
日本を代表するエンターテインメント作家が「はじめて」をモチーフに描いた、渾身の作品です。
小説が大好きな人はもちろん、これまで小説に馴染みのなかった人にも、「はじめての読書」を体感して頂けたらと願っています。
そして、『はじめての』を読んで小説の魅力に気付いた読者が、また別の小説にも手を伸ばして下さったら、こんなに嬉しいことはありません。
■著者プロフィール
島本理生(しまもと・りお)
1983年東京都生まれ。中学生時代に執筆を開始し、1998年「鳩よ!」掌編小説コンクールに作品「ヨル」を応募し当選、年間MVPを獲得する。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。2003年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、2015年『Red』で島清恋愛文学賞、2018年『ファーストラヴ』で直木三十五賞を受賞。他の著書に『ナラタージュ』『よだかの片想い』『星のように離れて雨のように散った』など。思春期の繊細な感情を鮮やかに表現し、若い読者からの支持も高い。
辻村深月(つじむら・みづき)
1980年山梨県生まれ。 2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞、2018年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。他の著書に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『ハケンアニメ!』『朝が来る』『小説「映画ドラえもん のび太の月面探査記」』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』など。思春期の心の痛みや不安を生々しく描きながらも、爽快なカタルシスのある作風で、多くの読者を得ている。
宮部みゆき(みやべ・みゆき)
1960年東京都生まれ。1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、1999年『理由』で直木三十五賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。他の作品に『ソロモンの偽証』『ブレイブ・ストーリー』など。時代小説、SF、ファンタジーからホラーまで、様々なジャンルの作品に多数のファンを持つ。
森 絵都(もり・えと)
1968年東京都生まれ。1991年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞、1995年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、1998年『つきのふね』で野間児童文芸賞、1999年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木三十五賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞。 他の著書に『永遠の出口』『ラン』など。絵本・児童文学から大人向けの作品まで、愛とユーモアに溢れる筆致で幅広い世代に親しまれている。【本の内容】
収録作品一覧
私だけの所有者 | 島本理生 著 | 7−56 |
---|---|---|
ユーレイ | 辻村深月 著 | 57−95 |
色違いのトランプ | 宮部みゆき 著 | 97−144 |
著者紹介
島本 理生
- 略歴
- 〈島本理生〉1983年東京都生まれ。「Red」で島清恋愛文学賞、「ファーストラヴ」で直木賞受賞。
〈辻村深月〉1980年山梨県生まれ。「かがみの孤城」で本屋大賞、「鍵のない夢を見る」で直木賞受賞。
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はじめての
2022/02/26 11:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カオ トンビ - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作家さんの4本だて。
YOASOBIとタイアップしてます。
読んでから聴こうと「私だけの所有者」を一気読み。YouTubeで「ミスター」を聴きました。
そうそう、それを詩に載せるの?
喜びと驚きと。
次の3つの小説と曲も楽しみです。
紙の本
YOASOBIとのコラボ
2022/02/23 21:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の名手4名による短編集。読み応えのある、そしてそれおぞれに趣のなる短編は、一気に読み終えてしまう。アンドロイドの人を好きになる気持ち、何もかも嫌になり自殺を考える思春期の想い、親子の想いがすれ違う時の心の揺れ、幼児期から思春期につながる初恋の想い、すべてが読む者の金地を温かく優しく包む。これらからどんな音楽を紡ぎだすのだろうか。
電子書籍
YOASOBIとコラボ
2023/05/16 01:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
YOASOBIは、紅白歌合戦で見たことがあるという程度でした。NHKて、この小説集とコラボしている曲を聴いて、また、作家との対談を聴いて、読みたくなりました。
まず、コンポーザーのAYASEさんの小説の読解力の凄さには脱帽です。
いずれも力のある直木賞作家の作品を丁寧に読み、深く理解して、それをうまく歌曲にまとめられるのは、読解力だと思います。4人の作家の小説に対して、AYASEさんは一人で曲にまとめているのですが、4人の作家のテイストだけでなく、文体の違いや物語を短いフレーズで表す、アンサー曲のような感じがしました。
曲を聴いてから、この小説集を読むと、味わいが深まる気がしました。
あの宮部さんに、私はこういうことが書きたかったんだと納得させた曲作りは凄いと改めて感心しています。
4つの物語それぞれに、味わいも異なり、また、それぞれの文体も異なる作品集は、何度も繰り返して読み返したいと思いました。特に好きな作品は、島本さんの「私だけの所有者」が、繊細な心情の描写と、サスペンスのような物語の世界が最後に融合される感じがして良かったです。
可能ならば、YOASOBIの曲を聴く前と聴いた後に読んでみるとより物語を味わうことができるのではないかと思います。
電子書籍
おもしろい
2022/03/05 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かえる - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれのストーリー
とてもおもしろかったです。気持ちがわくわくしました。