紙の本
わかってほしい
2022/01/29 05:27
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウエダサマはちょっと行き過ぎかなって思うし、彼の主張は受け入れられない。
けど、摩耶や晴彦みたいに、逃げ道がそこしかない子どもが多くいることはわかってほしいなと思った。虐待もいじめも、本人は悪くなくて一方的に被害者になるケースは、どうしようもないんだから。
『命って最後の武器なんだ。』そう思わせてしまう状況を作っちゃいけないんだよ…
紙の本
子供の命を守る
2023/10/10 22:49
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終的には、子供の命が救われてよかった・・のですが、後半はとにかく暗さと重さで、押し潰されそうになりながら読みました。
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事件/面影/気配/最初の事件/メモ/噂/週末/七年前/第二の事件/約束された土地/終わりの始まり/
世界の終わりにたたずむ者/愚か者の涙
7年前の中学校で起きた事件。そして今再び………
大人から見れば何を考えているかわからない中学生。中学生から見れば自分を見ない、つぶしにかかる気配さえ感じる社会。中学生だったころを思えばそんなことを思っていた気がする程度。
当時の傷ついた、ある意味歪んだ思いを育てていたらこんな考えになることもあるかも知れない。
ああ でも でも ………
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久しぶりに重松清を読んだ。
やはりこの作家の描く「中学生」とその周りはリアルで、だからこそ青臭く重苦しい「あの時代(年代)」を私の内に濃く甦らせた。
決してミステリではないのだけれど、マザーグースの詩が使われたり、衝撃的な展開があったりと、ミステリの要素も含まれていて、ページを捲る手が止まらない読書だった。
何より「分からないことの怖さ」が腑に落ち、犯人側の主張が分からなくもない自分がいることが怖かった。多くの人が、あの部分を読んでハッとするのではないだろうか。
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読み出したら止まらなかったが、同時に読み進めるのが辛かった。
重松清さんって温かい作品のイメージが強いけど、たまにこういう心の深い闇、病みのような作品が出てくる気がします。
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主人公は、再婚相手の香奈恵とその連れ子の晴彦と共にニュータウンへ引っ越しをす
る。そのニュータウンでは7年前、中学生がクラスメイトを無差別殺人する事件が起こっていた。新しく家族となった中学生の晴彦とはなかなか心が通じ合わず、そうこうしているうちに7年前の犯人が社会復帰する。やがて近所で再び事件が起きるが。。。というお話。重松さんの小説には、よく「少年少女」が出てくるし、「家族とは」というテーマや「いじめ」をテーマにしたものが多いが、このお話もそういうテーマのお話。主人公が中学生の心が読めずに「怖い」と感じる部分があるが、子供たちの心が理解できず、読んでいるこちらも怖さを感じた。
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バツイチの香奈恵との結婚により、42歳で突然中2の息子、晴彦の父親となった私。
自分に対して取ってつけたような笑顔を向ける晴彦とどうにか本当の親子になろうと、心機一転新しい街で家族としての生活を始めるが、その街は7年前に世間を震撼させた事件の舞台となった場所だった‥。
いじめやDVに苦しんできた母子を自分が幸せにするんだと気負う私に、次々と不可解な出来事が降りかかる。
どんなに近い親しい者同士でも心の内に秘めた思いを知ることはできない。その絶望感にふと世界の終わりに取り込まれそうになる私。単純な狂気対正義の戦いではないところにほんの少しの救いがある。
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物語全体に漂う不穏で不気味な空気感、また一言でゾワッとさせられる叙述がところどころあり良かった。また中盤までが、物語の先が気になる「ひき」が強く面白かった。
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中学校で起きた無差別毒殺事件。
その7年後、舞台となった街に、40代初婚の父と、14歳の少年を持つ再婚の母という家族が越してくる。
少年少女の間で神格化されている犯人の男。
子供たちが見えている世界と、大人たちが言う世界の間には大きな隔たりがある。
終盤、その子供たちの世界に魅せられてしまった大人がいることに、物語とはいえ衝撃を受けた。
それを含め、「現実にはあり得ない」とは言い切れないと思わされてしまう筆致で描かれ、その怖さが余韻を引く。
理由付けすることを彼らは馬鹿にしたが、敢えて言う。
ウエダサマは、真の意味で人は誰もが孤独であることを知っていて、その上で孤独を受け入れることが出来ず、仲間が欲しかっただけだ。
孤独を愛せば良かったのに、それが出来ない程、子供だったのだ。
晴彦には頼もしい父親がいる。
それが救いだ。
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こんなことはなかなかねー…
結末が気になり、一気読み。
でも何かもやもや感が残る…
なんか詰め込みすぎたのかも…
再婚相手のいじめられっ子だった中2の晴彦を理解し、晴彦の父親になりたいという、主人公の気持ちはわかるんだけど…
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わたしの人生では理解できない、SFのような物語だったが、決してあり得ない話ではないのだと思う。親子の難しさ、いじめの苦悩など色々な問題があったが、最終的には主犯の狂気に染まってしまった。
インターネットやSNSが普及している現代、同じような思想の若者が繋がれることは良くもあり、この話のような狂気が生まれるきっかけにもなりうると肝に銘じておく。
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結婚を機にその地に引っ越してきたのは、妻の連れ子がいじめにあっていたせいもある。
息子が通うことになる中学校は、7年前に無差別毒殺事件が起きたのだが、息子はその犯人に似ているらしかった。
その夏、犯人は社会に復帰。
やがて不審者情報、飼い犬の変死、学校へ脅迫状が届くなど不穏な状況に。
父である私は、息子を信じきることが出来ない。
そこから物語は別の表情を見せていく。
後半はちょっと付いていけなかった。
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失敗しながら、かっこ悪くても一生懸命生きていることが、なんとなくださく見えてしまう
若い時期はありましたが
そんな
中二病の延長?な感じ
同じ絶望は絶望でも
『疾走』はその絶望に耐えきれなくなり、
上巻でリタイアしてしまったけど
こちらの絶望は
なんか軽い…
特に後半からはスピードが落ちてしまった
重松清さん
好きなので
次回に期待!
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「ああ、もういいや、どうでもいいや、明日は来なくていいし、未来なんて要らないし、もうさっさと終わりたい…じゃあ、死ぬしかないじゃないですか」という言葉に、抉られた。つらい思いをした人たちは、まっくらななかで、こういう思いを抱えているだろう。
やるせないなあ。
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爽快なテンポで話が進んでいき、一気読みしやすい
子供を持つ親の立場でこの本を読むことはわたしにはできない