- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/01/28
- 出版社: 東洋経済新報社
- サイズ:20cm/752,175p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-492-44465-8
読割 50
- 国内送料無料
紙の本
次なる100年 歴史の危機から学ぶこと
著者 水野 和夫 (著)
近代はどう終わるのか、「第2の中世」の到来か。「例外」と「常態」の転倒、資本家の蒐集(コレクション)の歴史の終わりを意味するゼロ金利、利子と資本…。水野「文明史観」を壮大...
次なる100年 歴史の危機から学ぶこと
次なる100年
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商品説明
近代はどう終わるのか、「第2の中世」の到来か。「例外」と「常態」の転倒、資本家の蒐集(コレクション)の歴史の終わりを意味するゼロ金利、利子と資本…。水野「文明史観」を壮大なスケールで説く。【「TRC MARC」の商品解説】
近代はどう終わるのか、「第2の中世」は到来するか
圧倒的なスケールで説く、水野「文明史観」の決定版!
【内容紹介】
13世紀以降の社会は「数字(利益)は嘘をつかない」という前提の上に成り立っている。「神は嘘をつかない」という前提で成り立っていた中世キリスト教社会が崩壊していったのは「神が嘘をついた」からであって、人々は来世の天国よりも現世の暮らし向きが年々よくなっていく資本を信じるようになった。そこで、13世紀に教会は利子を認め信者を引き留めた。ところが、21世紀になって、「数字は嘘をつかない」という前提が揺らいでいる。現在は13世紀の身分社会以上に所得の不平等が広がっている。(略)
「21世紀の社会はいかなる方向に向かうか」であるが、社会の在り方は中心概念になにを据えるかで決まってくる。社会の仕組みの中心概念は、21世紀においてはもはやコイン(硬貨)ではない。イコン(聖像)が嘘をついたので、嘘をつかない数字を人々は信じるようになったが、そのコイン(資本)が嘘をつくようになったからである。所有権の概念や株式会社制度を見直し、ケインズのいう「明日のことなど心配しなくてもいい社会」を構築する必要がある。
ゼロ金利社会になって、ようやく日本人は働け、働けという強迫観念から解放され、人間の本質について考える時間を手に入れた。瞑想しても人間の本質はわからないので、「古典」あるいは芸術を学ぶ必要がある。ゼロ金利とは現在と将来の時差がなくなって、現在も将来も同じ価値となったことを意味する。将来もっとよくなるのではなく現在が最高なのである。すなわち、「より遠く」の将来ではなく「より近く」の現在に高い価値が与えられる。「資本の時代」が終わり「芸術の時代」が到来する。「より近く、よりゆっくり、より寛容に」が新たな行動原理となる社会が到来するであろう。(本書「はじめに」より要約抜粋)
【商品解説】
目次
- はじめに
- 序 章 「長い16世紀」と「長い21世紀」──「常態」と「例外」の転倒
- 第1章 ゼロ金利と「蒐集」──「西欧史」とは「蒐集」の歴史である
- 1:蒐集(コレクション)の歴史の終わりを意味するゼロ金利
- 2:崩壊寸前の近代「非公式」帝国・米国
- 3:21世紀の「歴史の危機」
- 第2章 グローバリゼーションと帝国──グローバリゼーションは資本帝国建設のためのイデオロギーである
著者紹介
水野 和夫
- 略歴
- 〈水野和夫〉1953年愛知県生まれ。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。内閣官房内閣審議官などを経て、法政大学法学部教授(現代日本経済論)。博士(経済学)。
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