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商品説明
山田晶が京都大学文学部で昭和41年から昭和58年まで毎年開講した「西洋中世哲学史概説」を講義手稿にもとづいて編集。第3巻は、昭和50年度前期講義から昭和52年度後期講義までを収録。総目次、聖書・人名索引も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
京都大学の学部生に向けた昭和41年から58年まで18年に及ぶ「中世哲学」講義を全5巻に収録した,他に類のない貴重な記録である。講義は明快な語り口とともに,そのつどの関心や研究成果を織り交ぜ,中世哲学の意味や意義,そして歴史的に形成されてきた中世哲学の背景など,多様なヨーロッパ中世への招待となっている。
本巻では昭和50-52年度までの3年間の講義を収載する。
キリスト教におけるグノーシス思想,とくにパウロのグノーシス思想を考察するために,プラトンとアリストテレスのグノーシス概念を比較検討し,両者における意味の違いを考察する。さらにヘレニズム時代におけるエピクロスとストア派のグノーシスが「宗教的救済知」であることを明らかにする。それらを踏まえてヘレニズム世界に新たに勃興してきたキリスト教のグノーシス的側面が解明される。
パウロが『コリント前書』で論じる信者間の「分裂」や「性生活」,さらに「霊的賜物」や「結婚」の問題等について,グノーシス思想との関連に基づく分析・解明は,『中世哲学講義』全五巻の論述の中でも圧巻の明晰性,独自性,そして深度を示している。
山田晶教授の広範な歴史的視野と独自の着想は,若い読者のみならず研究者にとっても示唆に富むものである。講義の臨場感を味わいつつ,講義を組み立てるうえで盛り込まれている有益な事例は,現場の教師にとり参考となろう。【商品解説】
目次
- 凡例
- 聖書略号
- 山田晶『中世哲学講義』について
- 昭和五〇年度(一九七五年)前期講義
- 第一章 グノーシスの意味(一)――ギリシア語としての意味
- 第二章 グノーシスの意味(二)――ギリシア語としての意味(続き),アリストテレス
- 第三章 グノーシスの意味(三)――ヘレニズム時代における意味,アリストテレスとヘレニズム
- 第四章 グノーシスの意味(四)――ヘレニズム時代における意味,ポリスからコスモポリスへ
- 第五章 グノーシスの意味(五)――ヘレニズム時代における意味,ポリスの哲学からコスモポリスの哲学へ
著者紹介
山田 晶
- 略歴
- 〈山田晶〉大正11〜平成20年。京都大学文学部教授、南山大学文学部教授、聖霊短期大学特任教授などを務めた。著書に「アウグスティヌスの根本問題」「在りて在る者」「アウグスティヌス講話」など。
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