商品説明
全体主義を崩す人間的自由、全体主義に執着の恣意的自由、そのあいだで国家は講和できるのか。カント、ハイデガーら、哲学者・指導者たちの理念と言葉を検証し、人間を非人間化する手法と人間の自由を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
「世界政策を推進する強力な中央は、公然の戦争あるいは不可視の戦争にパルチザンを動員し、とはいえ、ときに切り捨てる」(C・シュミット)。生まれ育った場所に根づくパルチザンではない、グローバル・パルチザンのことである。その彼ら彼女らは、シロアリのように侵入して国家や地域社会を蝕み、家庭をも蝕む。富や命、名を奪い、子までを奪う。……これは、ナチス親衛隊の「全体主義」から「テロとの戦い」へと連なる政治的系譜の一齣ではなかったか。本書はその系譜に抗して、戦争は正規兵がなすべき、ささやかでも講和を重ねるべきことを論じた。【商品解説】
目次
- 序章 憑依された英雄と近代的人間
- §1 古代ギリシアの戦いとアスペクト
- §2 憑依なき近現代へ
- 一章 全体主義から自由へ〈1〉−意味への問い
- §3 序
- §4 視で語られる知慮
- §5 全体主義の実践的推論?
- §6 複数性と自由
- 二章 全体主義から自由へ〈2〉−一と多への問い
- §7 序
著者紹介
横地 徳広
- 略歴
- 〈横地徳広〉東北大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。弘前大学人文学部教員。著書に「超越のエチカ」など。
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