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商品説明
在日朝鮮人として日本の植民地主義に対峙してきた作家・徐京植。その批評活動の全体像や意義を明らかにする。東京経済大学での最終講義、インタビュー、在日朝鮮人研究者との座談会、芸術表現をめぐる対話などを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「徐京植」を読むとはどういう意味を持つのか。
朝鮮戦争勃発(1950年。53年休戦協定調印)の翌年に、在日朝鮮人2世として京 都に生まれた作家・徐京植による回想はそのまま戦後の東アジアの歴史(特に朝 鮮半島と日本の関係史)に直結する。
徐が大学生の時に、兄二人がスパイ容疑をかけられて韓国軍事政権によって逮捕 され苛烈な拷問を受けたにもかかわらず転向せず、刑務所に長期収監された。徐 の20~30代の大半は兄たちの救援活動に占められた。冷戦終結と並行して韓国の民主化が進み、兄たちが釈放された。
韓国と同様に民主化が進んだ近隣諸国からは戦争被害者たちの加害者(日本)に 対する責任追及・賠償要求の声があがった。
責任を問われた日本では歴史修正主義が台頭し、侵略戦争と植民地支配の責任を 否認する歴史認識が日本社会に浸透していった。その中で兄たちの救援活動から 大学教育へと「現場」を移した徐京植は、歴史認識論争を中心とした言論活動を 展開していった。
2000年に東京経済大学の専任教員として就職して以降、教育者として「人権」 「差別」「戦争」「マイノリティ」をテーマに教養教育を担当、また『季刊前 夜』を立ち上げるなど言論・文化の発信者として活動してきた。
本書がトレースする作家・徐京植の言論・文化・教育活動は、文学・芸術・音 楽・歴史・思想・哲学を横断するもので、読者は稀有な「人文主義者」の足跡を たどりながら、越境する知的興奮を味わえる1冊となっている。【商品解説】
目次
- 序文 徐京植とその時代──活動家として、批評家として、教育者として
- 早尾貴紀
- 第Ⅰ部 自己形成と思索の軌跡
- ◆最終講義 人文教育としての「芸術学」 徐京植
- ◆徐京植、著作を語る
- 聞き手:早尾貴紀・戸邉秀明・李杏理・本橋哲也・高津秀之
- ◆徐京植氏の言論活動と在日朝鮮人──世代間の対話
- 出席者:徐京植・趙慶喜・崔徳孝・李杏理
収録作品一覧
人文教育としての「芸術学」 | 徐京植 述 | 22−61 |
---|---|---|
徐京植、著作を語る | 徐京植 述 | 62−137 |
徐京植氏の言論活動と在日朝鮮人 | 徐京植 出席 | 138−203 |
著者紹介
徐 京植
- 略歴
- 〈徐京植〉1951年京都市生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。元東京経済大学現代法学部教授。「プリーモ・レーヴィへの旅」でマルコポーロ賞受賞。
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