紙の本
けっこうハマった
2022/12/01 17:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場するのは、ともに50歳になる独身女性。
築60年になる団地に住む、保育園時代からの幼馴染。
その二人の、なんとも緩い関係を描いている。
大きな事件が起こるわけではない。
あるのは、ちょっとしたことで諍い、
ちょっとしたことで仲直りし、
またいつもの日常を取り戻しているようなこと。
読めば、きっとこんな関係っていいなと思えるし、
結婚しなくても、それってちっとも構わないことかもしれない。
そんなことが思えたりする。
紙の本
良いと思います
2022/10/17 14:22
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分には幼なじみっていう存在はいないけど、
いくつになってもなんでも話せる友人が会いるのは素晴らしいと思う。
一時的はそういう関係になっても、離れていくことも多いし。
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+++
50歳、独身、幼なじみ。
小さな恥も誇りも初恋もほとんど全て知っているから、のほほんと気楽でいい。
話題書『じい散歩』の著者・藤野千夜 最新作
五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎日を過ごす。
友情をユーモアと温かさたっぷりに描いた傑作。
+++
一度は出たものの、実家に戻り、昭和の香りが強く漂う古びた団地に暮らす50歳の幼馴染のふたりの、取り立てて劇的なことも起こらないが、些細なあれこれがたっぷり詰まった日々のことが、ゆるく淡々と語られていて、好ましい。家族以上にお互いを知り尽くしている奈津子と野枝をずっと見ていたくなる一冊である。
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生涯にこんな友達がいたら結婚しなくてもいいし子供もいなくてもいいんだけどなーと思った。こんな50代を目指そうかな。空ちゃんがなんでいなくなったのか、なっちゃんはなんで乗り物が苦手になったのかが気になった。
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幼なじみの独身50歳、まだリタイヤしてないけれどバリバリ働いているわけでもない実家の団地暮らしというゆるゆる感に癒やされる。二人のいい距離感が心地よい。
老後の生活の参考にもなる。
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幼稚園からの幼馴染なる女2人50歳。それぞれ独り立ちしたものの、今は実家に戻り損なわれない友情関係を保ちつつ毎日が過ぎてゆく。
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日本のそこかしこでありそうな設定。
団地で育ったおばさん。
そして同じ団地の中の別の棟に暮らす同級生は毎日うちでご飯を食べていく。
彼女とは保育園(これも団地の中にある)から一緒。
暮らしている人は何十年も前から同じで、みんな年を重ねている。
なんていうか都会の中にある「村」のよう。
だからこそ日本のそこかしこにありそうだなと思う。
主人公が何故電車に乗れないのかのネタバラシはされないまま物語は閉じる。
劇的なことは起きない。
それが現実だよね。と思う。
そしてだからこそ考えることが沢山ある。
読みやすい言葉で書かれていてするりと体に入ってくる。
でもこれは今の日本の話できっと結構リアルで、だからこそ色々考える。
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実は読みえ終えていない。一度に3冊も予約本がきてしまい、読み切れなかった。
仲の良い幼馴染の二人。いいなあ。老後はこうした気の置けない友人と暮らしたいなあと思いましたよ。もうほとんど老後ですが。
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2000年、『夏の約束』で芥川賞を受賞した作家さんですが
私は初読み…
『団地のふたり』は新聞の書評を読んで手にしました。
装画が…、「阿佐ヶ谷姉妹?」と思ってしまいましたが…
U-NEXTの公式YouTubeチャンネルに『団地のふたり』の書籍紹介がありました。
https://youtu.be/PT81RpeWqXI
最近、SNS(動画)での書籍紹介が増えてきましたねぇ…
50歳、独身、団地暮らし。
”売れないイラストレーターのなっちゃん”と”非常勤講師のノエチ”は、保育園からの長~い付き合い。
幼なじみならではの
『いい所も悪い所もみんな知ってる』
『何を言っても大丈夫』
そんな関係が本を読んでいても心地いいのよねぇ。
同じ団地に暮らす幼なじみのふたりの距離感が、なんともいえず。
いいなぁ…
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一緒には暮らしていない、所謂スープの冷めない距離、同じ団地に住む幼なじみ2人の日常。勝手に阿佐ヶ谷姉妹のお二人に脳内変換。「女ふたり、暮らしています」も思い出され。淡々とした、でも揺るがない関係性が描かれていて、ほっとする。
何気に、団地に住まうご年配の方たちも愛らしいのだった…。
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めちゃ無粋ですが、この小説を読んで一番最初に思い出したのは今から4年前に読んだ「デジタル資本主義」です。(当時はNRIの本でしたが今、調べたらNHKの「欲望の経済学」とかに出演している森健の本になってました…)これからの経済はGDPで測る「生産者余剰」ではなく「消費者余剰」へ移り変わっていくことを語っていました。それは新しいモノを生産しなくても、AIR B&Bやメルカリなど「あるモノ」と「必要なヒト」を繋ぐマッチングサービスが、豊かさを感じさせていくことを意味します。目鱗でした。そして、この小説は、その豊かさを団地育ち実家住いのオーバー50歳の幼馴染の女子二人がしみじみ味わう小さな小さなお話しです。言ってみればメルカリ小説。章ごとに出品で得たお金と使ったお金のリストついているし。小津安二郎の「東京物語」が昭和戦後の老夫婦が二人で熱海の堤防の上で会話にならないような会話をすることで変わりゆく世界を描いているように令和の「東京物語」は千歳烏山近くの団地で50歳の女の親友がグダグダのやり取りをすることが大きな世界の変化と繋がっているように感じました。どちらも死者の存在が二人を結びつけているし。この短さ、この軽さに惑わされないずっしりとしたお話しだと思います。
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懐かしい。
団地生活。子どもの頃、団地に住んでた。
みーんな家族みたいだったなぁ。
海水浴に行ったり肝試ししたり…隠れんぼしたり。
次々に引越ししたけど。
同級生のめちゃ仲良しの子がいた。
今は年賀状だけの付き合いだけど、この本読んで
もし、まだあそこにいたらこんな感じだろうなぁ。ってちょっと楽しくなった。
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多くは語っていないのに、すごくするすると入ってきた。
作中の二人と年が近いからか、しばらく会ってない友だちの今を覗くかのような?
会えば
あー!久しぶり!元気でよかった。
んで、自分の現在を語れそうな。
多分、いろいろあって、今がある、言いたくなければ言わなくてもいいし、
話すなら聞くし、でもきっと意見はしない、
そんな存在感がよいのだと思う。
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ほんわかした作風。いつまでも彼女たちを見ていたい。でも、いつかは2人に変化がおこるであろうと予測するのがこわい。
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団地育ちなので、ちょっと懐かしい気分になった。
場所は世田谷?それよりもっと下ったあたりかな。
年代的にはノエチのお兄さんくらいの私(楽譜などのコレクションがドツボ)なのだが、京王線沿線(多分)もちょっと親近感。
こんなふうに、ベターハーフ的幼なじみとまったり生きていくのも幸せそう。
静岡で介護をしている奈津子の母が帰って来ても、女所帯の気楽さは変わらなそうだし。
金持ちの同級生浅野君ともども、シングルをそこそこ楽しむ人たちのありよう、これから先は多数派になりそうな予感。