紙の本
仮面をはぐのは難しい
2022/04/29 08:38
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ4作目は、実質的な最終話かもしれない。3つの殺人事件の被害者が、なんらかの刑事事件の加害者という設定から、遺族の恨みを晴らす義憤にかられた人という犯人像を簡単に考えてしまうが、そうではないひねりが加わっているのが作者のすごさか。罪を起こしてしまった後、罪と向き合う方法を考え、罪を償う必要がある。一方、不幸にも殺されてしまった人の遺族は、犯罪者を憎むしかないのだろうか。憎しみは心の弱さから生じるものであるが、その弱さを恥じる必要はないのだろう。犯罪者が罪と向き合ったかどうかが、わかればよかった。
紙の本
テンポよく読める
2022/04/17 23:28
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾さんの書籍はどれもそうですが、文章が端的でとても分かりやすく、テンポよく読めます。あっという間に読み進めることが出来るので、最初から最後まで一気に読み進めることができました。ふだん、あまり本を読みなれない方にお勧めです。
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東野圭吾の作品はハズレがない
けれど最近の作品は大当たりもない
なんだろうなあ
容疑者Xの献身みたいな
ヒリヒリする感じ
それでいて謎解きの要素もある
そして謎解きが終わった後も
悲しみが増していく
そんな作品に最近出合ってない
はじめに映像化ありきなんだよね
映像化大好きの私が言うのも変だけど
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犯罪を犯したのに軽い量刑で済んだら、
被害者家族は許せるか?
救いを求める元犯罪者と、被害者がホテルに集まる。
面白い。
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マスカレードシリーズ4作目。
個人的にこのシリーズはあまり好きではないのだけれど、出ればやはり読んでしまう。
都内で起きた3件の刺殺事件。
それぞれ別の係が担当されていたが、被害者の3人が過去に事件を起こしていたことから、合同捜査に。
以前被害者が起こした事件の被害者遺族が揃って、クリスマスイブのホテルコルテシアに集結する情報を掴んだ警察は再び新田たちの潜入捜査を命じる。
前作から結構間も空いているので、ホテルの従業員も変わって、今回は山岸の登場機会はないのかと思っていたら、ちゃんとアメリカから戻ってくる。
これまでは警察の捜査方針とホテルのお客様ファーストが衝突の原因だったが、今作から登場する新田と同じ捜査一課の女性警部・梓が無謀な捜査に走る。
なぜ容疑者になる得る人たちが、ホテルコルテシアに集まったのか理由もなかなか明らかにならないし、事件の真相も後半になるまで全く読めず、どんな展開になるのか、楽しみと言えば楽しみだったが、何だか登場人物が多すぎて、途中までは話に没頭出来なかった。
真実が明らかになれば、他のガリレオシリーズなどと同じように悲しい過去に繋がっていき、展開はこれまでのマスカレードシリーズとはちょっと違うようなラストだった気がする。
このシリーズがまだ続くか分からないが、一旦今作で一区切り。
どうしても木村拓哉と長澤まさみのイメージになってしまうので、原作ファンとしては小説本来の面白さの原点に戻ってもらいたいと思う。
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何度読んでもやっぱりこのシリーズはわくわくする。
新田・山岸ペアをいつまでも見ていたいから、まだまだ続いてほしいな…
東野圭吾作品全般に言えるかもしれないけれど、細かい人間の情緒の動きが精緻に描かれていて、トリックや犯人の意外さももちろん面白いけれど、そういう人間模様もやっぱり面白い。
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待望のマスカレードシリーズ最新作。
面白かったー!
途中までは、小説では比較的ありがちな構図かなと思っていましたが、当然すんなり予想通りに物語が進むわけもなく。
最後の最後まで飽きることなく楽しめました!
今作はホテルと警察の衝突よりも、警察内の捜査方針を巡るイザコザなんかも見ものです。新キャラがなかなか強烈で。笑
ラストの新田刑事の決断がなかなかの衝撃で…
今作で第一章は幕を閉じたのかなーというカンジでしたが、第二章もぜひ読みたいです!
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なかなか、凝った設定で、また新田、山岸というコンビが復活したホテルコルシアでのクリスマスでの殺人予告事件。なかなか容疑者の中から疑わしい人物は出てくるがこれといった決定的な物証も出てこない。 そこで、出てくる次なる容疑者。 やはり、本当の容疑者は意外な所から。 最後は山岸が怪我を負い、新田は新たな展開へ。次もあるか?
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3つの殺人事件は、被害者家族によるローテーション殺人だと思われたが、そうではなかった。ホテルコルテシア東京で、またも新田刑事が事件解決のためホテルマンになる。
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帯にあるとおり、シリーズ総決算なのかな、やはり。
読み始めはきっと誰もが、作中の登場人物たちと同じことを思い浮かべると思う。
ホテルコンテシア東京に、被害者遺族でもあり、容疑の疑いのある人たちが一斉に集まるクリスマス・イブの夜に事件を防ぐことができるのか、ドキドキしながら読みましたが、読後はどこか、後味が悪い感じが残りました。
シリーズ初期にはお互いに反発しあっていた二人は、いつしかお互いを信頼できる関係に。それだけ作中でも時間が流れてる。
このまま同志でいくのかな。
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東野圭吾の新作はマスカレード・ホテル
シリーズ。3年に一度のペースで続いてきたシリーズだが、
前作「イブ」から今作までのスパンはなんと5年。そして、
おそらくコレが最終作品となる気配が。
すっかり偉くなった『ホテルマン刑事』こと新田浩介は、
もちろん今回も高級ホテル、ホテルコルテシア東京に潜入。
偉くなってもこういうことをやらされてしまうのが哀愁を
そそる(^^;)のだが、無理なくそうなるように状況設定を
作ってしまうところが東野圭吾の凄いところ。そして、も
う1人の主役、超絶コンシェルジュの山岸尚美も遅ればせな
がらしっかり登場するのでご安心を。
そして、久しぶりにミスリードが多発する本格ミステリー
を堪能。もちろん場面ごとに犯人を予想しながら読んでい
たのだが、結果的に大ハズレ(^^;)。最近はミステリーを読
んでも最後まで犯人が解らないことは殆ど無くなったと思
っていたが、まぁ見事に騙されました。やっぱり凄い作家
だな、の人は。
事件解決後のラストシーンに関しては、おそらく賛否両論
があるかと。作品の結末としては全然アリだと思う僕だが、
もしマスカレードホテルシリーズが終わってしまう可能性
・・・というか、このラストなら終わるべき・・・があるのはい
ただけない。読みたいなぁ、次作も。
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またもやホテルを舞台に殺人事件か!と潜入捜査となる。
事件の被害者、加害者、被害者家族の「罪を償う」「罪を許す」の思いが交差する。
ホテルマンが板についてきた新田さんのホテル愛が微笑ましくもある。
新田さんの今後は?
まさかの思いも残った。
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人を死なせた過去を持つ者が被害者となった3つの殺人事件の捜査中、その被害者たちを憎む過去の事件の遺族らがホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明したため、警部となった新田が再びホテルマンとして潜入捜査を行う作品。
ホテルでの潜入捜査も3回目となるとネタ切れでマンネリ化してくるのではないかと懸念したが、全く心配無用で、とても面白かった。
新田・山岸コンビが安定感を増した一方で、新キャラの梓警部が危なっかしい行動でハラハラさせてくれるので、絶妙なバランス感を醸し出している。
ラストは、どんでん返しの連続で、犯人の予想が当たったとぬか喜びしたところで、全く予想外の結末が待っていた。
また、犯罪被害者家族の視点で、犯罪者の更正のあり方についても考えさせられる作品だった。
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2022年8冊目。
発売すると知ってから早く読みたくて読みたくて!!!まー、見事に一気読み。
今までのシリーズとは違い、生きている限りいつ被害者もしくは加害者になるか分からない恐怖を感じる内容だった。
それでも、ラストは絶望だけではなかったのに救われた。そして、まさかの展開にそうきたかぁ!!!と叫んでしまった一冊。
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東野圭吾作品らしく途中から結末が気になって一気読みしてしまった内容。
途中まではこんな話し前にもあったな、と思いながら読んでいたら途中からガラッと状況が変わる展開が◎
ちょっとネタバレが入るが最後に立場が180度変わる展開が流石に予想できず面白かった。