紙の本
読みやすい
2022/09/09 02:08
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投稿者:suginahagi - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画も良いのですが、小説もおすすめします。絵で伝わるもの、文章で伝わるものはそれぞれ異なると思うからです。
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの時代も変わらぬ悲劇なのですが、コミックス版は絵柄もあってそこまでの悲愴さは感じられないのが残念……
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スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』のコミック化第三巻が出た。
本書では、過酷なスターリングラードの戦いのエピソードや、戦地に出た後に結婚した女性が、夫の家族から妹たちの婚姻にも悪影響があると言って受け入れられなかったエピソードなどが描かれる。
「戦争が終わるまで生き延びられたら、戦争の後の人々はどんなに幸せな人たちだろう!どんなにすばらしい生活が始まるんだろう。こんなにつらい思いをした人たちは、お互いをいたわりある、それはもう違う人たちになるんだね」と疑いもなく終りを待ちわびて語りあったエピソードも描かれた。そして、現実はまったくそうではなかった、と。この本の舞台にもなったウクライナでの戦争が続くタイミングで出た第三巻の中にこのエピソードが置かれたのはどこか象徴的である。
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『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4006032951
『戦争は女の顔をしていない 1』(小梅けいと)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4049129825
『戦争は女の顔をしていない 2』(小梅けいと)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4049135957
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メモ:苦難の意義付け『故郷は何故兵士を殺したか』に関する関心から、1巻から定期購入中。
本書28ページで「~そういう人達は新聞や本で読んだ言葉ではなく自分の中から言葉を取り出す」「自分で体験した苦しみから出てくる言葉だ」「不思議なことに教養のある人ほどその感情や言葉遣いは時代の常識の影響を受けている」にどうしても目が吸い寄せられる。
現在のウクライナ情勢だけでなく、日本が経験した戦争というものに思いが及ぶ日本人はどれだけいるのだろうか。
残された人々だけでなく、それを知り得る立場にある我々が語り継ぐべき歴史とは何か?を考えさせる書籍である。
この漫画を書いているのであれば某月刊誌等はしばらく良いので、是非とも最後まで描ききって頂きたい。
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独ソ戦争時の、ソ連側の参戦した女性の話を集め、漫画にしたもの
図書館にあり、興味深かったので借りました
ソ連という国の当時の考え方が勉強になりました。
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パルチザンになって、捕虜になった母や子供を撃たなければならない状況とは、
次々描かれる悲惨な内容に言葉もない。
本で読んだ時より絵があることで生々しく迫ってくる。
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2巻を読んでいなかったかも。
(どこから読んでもわかるけど。)
原作を読んでいるので、だいたいの話は分かっているのだけど、これを漫画にしていくのはかなりエネルギーがいるだろうなあ。
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「わたしが気づいた限りでは、より正直なのは一般庶民だ。そういう人たちは新聞や本で読んだ言葉ではなく、自分の中から言葉を取り出す。自分で体験した苦しみから出てくる言葉だ。不思議なことに教養のある人ほどその感情や言葉遣いは時代の常識の影響を受けている(第13話)」と語るアレクシエーヴィッチの聞き取り調査の方法や信念は、沖縄で活動する上間陽子と重なり、彼女の本で読んだ「聞く耳を持つものの前でしか言葉は紡がれない」という言葉を繰り返し思い出す。よそゆき、建前ではない、その人が何重にも封をして心にしまいこんだ気持ちを開放させることは簡単ではない。このように地道に証言を集めたアレクシエーヴィッチの仕事はまことにかけがえがない。
そして、アレクシエーヴィッチの著作をより多くの人にふれてもらえる形にして届け続けているこの作品もまた、かけがえがない。
戦地での経験も言葉を失うほど壮絶だが、それ以上に戦後にも終わらない苦しみ、思い描いた穏やかでしあわせな戦後は訪れず、長く続くトラウマは想像を絶するもので、いまこの作品でも折々登場する地ウクライナで、同じような出来事が繰り返されていて(それもこの当時はソ連兵や赤軍パルチザンとして戦ったもの同士が敵味方になって…)、悲しく恐ろしい体験が再生産されていて、その苦しみはこの先増しこそすれ容易には解消され得ないのだと思うとつらい。
アレクシエーヴィチ『ボタン穴から見た戦争』もいずれ読もう。
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今この現在(2022年3月)、この本を読むのはなかなかい辛いものがある。
全ロシア国民に読んでもらいたい(原作の方でも良いが)
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3冊目、スターリングラード攻防戦など
戦後、「戦場の花嫁」にたいする冷たい視線
薪の数よりもっと死体を見てきたよ
スターリングラードには人間の血が染み込んでいない地面は1グラムだってなかった
戦車の列が子供たちを押し潰していく
戦争に行ったときまだ小さかったの
だから戦争中に背が伸びたくらい
作戦に行く時には地雷対策として人間の盾、41ページ
これでもか、と言うくらい悲惨な話が続く
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3巻刊行直前にロシアがウクライナ侵攻を始めるとは。
いや、もっと前から進んでいたことが見えるようになっただけなんだろう。
この3巻、原作の最初と最後を結構近くに配置している。
選択や並べ方などの意図も知りたいところ。
本書162pで、戦争が終わったら人はお互いをいたわり合えるようになるんだねと、戦時中語り合ったのに、「ところがどうよ…え? またまた殺し合っている 一番理解できないことよ… いったいこれはどういうことなんだろう? え? あたしたちってのは…」
忌野清志郎 IMAGINE
https://www.youtube.com/watch?v=QnKykvIp4Yg
ジョン・レノンが、生きてたらね、どう思うんだろうね、今の状況を。こう、全然世界は平和になんないじゃないか。戦争がずっと続いてる。21世紀になったのに。21世紀になったら、世界が平和になると思ったのに。ますますひどくなってる。イエー。OKベイベー。中学生の時から、ビートルズとジョン・レノンには、すごい影響を受けました。OKじゃあもう一曲、ジョン・レノンの歌やります。
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第二次世界大戦の真実を明らかにする…。
「一言で言えば、ここに書かれているのはあの
戦争ではない」…。500人以上の従軍女子を
取材し、その内容から出版を拒否され続けた、
ノーベル文学賞受賞作家の主著。
小梅けいとによるコミカライズ。
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1巻が出た時は「伝えていかなければいけない負の遺産」として読んでいた。
まさか、同じ状況が起こるとは思わなかった。
今戦場となっているウクライナには、先の大戦から生き残り必死で生きてきた女性たちが産み育てて繋げた先の命がある。
なぜこうなるのか? なぜ人殺しが正当化されるのか?
そこまで憎しみや恨みを買ってでも奪いたいのか?
ただただ愚かしく情けなく思う。
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「ねえ あんた 一つは憎しみのための心 もう一つは愛情のための心ってことはありえないんだよ 人間には心が一つしかない」
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コミック。生々しい戦った人たちの声。特に女の人だから響くものもあって。人が人を殺してやっぱり人間は何をやっているんだろうと思ってしまう。