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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/25
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/341p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771791-4
紙の本
チンギス紀 13 陽炎
著者 北方 謙三 (著)
【毎日芸術賞(第65回)】金国の完顔遠理はモンゴル国への抵抗組織を整え、影徳隊と名付ける。礼忠館のトーリオは商いのために南の国へと向かう。そして、チンギスがホラズム国に送...
チンギス紀 13 陽炎
チンギス紀 十三 陽炎
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商品説明
【毎日芸術賞(第65回)】金国の完顔遠理はモンゴル国への抵抗組織を整え、影徳隊と名付ける。礼忠館のトーリオは商いのために南の国へと向かう。そして、チンギスがホラズム国に送った使節団に異変が…。『小説すばる』連載を加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、テムル・メリクやマルガーシとともに、サマルカンド近郊で、カンクリ族のサロルチニらを交えて調練を行う。そしてゴール朝との闘いに参加した。
金国の完顔遠理は開封府に赴き、帝の許しを得て、モンゴル国に奪われた河北の地で闘う影徳隊を組織する。ふだんは民として潜伏し、モンゴル軍の駐屯地などを襲撃しようと試みる。また、遠理は大同府の泥胞子の書肆で、沙州と呼ばれる初老の男と出会った。
チンギス・カンの孫ヤルダムは、スブタイの指揮下に入ることを命じられる。礼忠館を継ぐかたちになったトーリオは甘蔗糖を商うために南の国へと向かうが、その際、部下の呂顕が岳都で育ったことを知る。西遼を殲滅するために進軍したジェべは、先に鎮海城を襲撃した獰綺夷と対峙した。
ダライ・ノールでひと冬を過ごしたチンギス・カンは、返礼としてホラズム国に大規模な使節団を派遣する。彼らはホラズム国のオトラルを経て、サマルカンドに向かおうとしていた。オトラルを統治するのは、アラーウッディーンの叔父でもあるイナルチュクだった。
使節団はなぜ襲われたのか。
運命を分かつ事件が起きる、好評第13巻。
【著者略歴】
北方謙三(きたかた けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。
【商品解説】
著者紹介
北方 謙三
- 略歴
- 〈北方謙三〉1947年佐賀県生まれ。中央大学法学部卒業。「眠りなき夜」で吉川英治文学新人賞、「渇きの街」で日本推理作家協会賞長編部門、「水滸伝」で司馬遼太郎賞を受賞。2020年旭日小綬章受章。
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さらなる巨大帝国へ
2022/04/02 17:38
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
チンギス・カンは、金国北部を平定したが、実情はモンゴル国への抵抗組織が生まれ、統治はなかなか進まない。西方に目を移せば、ホラムズ国が、モンゴル国に抗おうと着々と準備を進めてりう。意図せず巨大な国を創ることになったチンギスに、先はまだ見えないようだ。兵站から始め、軍を創り出すという考え方は、とても重要なことだと改めて思う。今後、どのようにさらなる巨大な帝国に仕上げていくのだろう。