- 発売日:2022/03/18
- 出版社: 東京ニュース通信社
- サイズ:264ページ
- ISBN:271-8-630-30002-2
- フィルムコート不可
紙の本
【数量限定サイン本】さはしひろし 今夜、すべてのロックバーで
【ご注意】こちらのサイン本は、honto本の通販ストア限定販売商品です。提携書店でのお受け取りはご利用いただけません。 お一人様一冊までのご注文となります。国民的...
【数量限定サイン本】さはしひろし 今夜、すべてのロックバーで
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商品説明
【ご注意】こちらのサイン本は、honto本の通販ストア限定販売商品です。提携書店でのお受け取りはご利用いただけません。
お一人様一冊までのご注文となります。
国民的大ヒット曲である小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」や、藤井フミヤの「TRUE LOVE」といった印象的なイントロを生み出した、カリスマギタリスト・佐橋佳幸。
TOKYO FM「村上RADIO」をはじめ多くのラジオ番組を手掛け、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞したほか、作家としても活躍するラジオプロデューサー・延江浩。
2人の奇才が奇跡のコラボレーションでおくるラジオ番組「さはしひろし(仮)」のオフィシャルブックが完成。
番組で語られた、音楽や文学、映画など国内外にわたるカルチャーの深掘り話をはじめ、あの名曲の制作秘話、あの大御所ミュージシャンや世界的作家の知られざるエピソードを完全網羅します。
さらに番組にゲスト出演した大貫妙子との、番組では伝えきれなかったスペシャルトークも掲載!
本書で語られる言葉の一つ一つは、世代を超えて記憶と記録にとどめるべき、日本のポップス史・カルチャー史の貴重な証言です。【本の内容】
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紙の本
昭和30年代生まれには懐かしくも新しい話が随所に出てくるFM番組のオフィシャルブック
2022/06/05 18:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
関東圏のFM局InterFMで2021年1月から放送されている『さはしひろし』でのトークが書籍化されたものらしい。らしい、というのは、私は関東圏に住んでいないため、この本を見つけるまでこのFM番組を知らなかったから。
ともかく、FM番組のオフィシャルブックということで、番組に出演している延江浩氏と佐橋佳幸氏の対談が収められている。
延江氏はFM番組のプロデューサーであり、いわゆるJ-POPに関連した著作なども多数ある人で、そう言えば最近よく名前を見かけていたような気がする。
一方の佐橋佳幸氏は、数々の有名ミュージシャンのライブに参加しているギタリストであり、多くのミリオンセラーの編曲やプロデュースなどなどで活躍している人であるが、個人的にはこの10数年山下達郎バンドでそのギターの音を楽しませてもらっている人である。
その2人だが、延江氏が1958年生まれ、佐橋氏は1961年生まれであり、ちょうど昭和30年代世代ということになる。だからというわけではないのだろうが、ここに収められている(ということはFM番組で語られた)トークのほとんどのネタが1960年代後半から1980年代にかけての音楽を中心とした種々のエピソードになっている。
これが、とても面白い。もっとも、そう思うのは私が同じ昭和30年代世代だからなのだろう。他の世代の人が読んでもさほど面白くないか、音楽関係の歴史みたいなものを読んでいるような気分になるのではないかと思ってしまう。
でも、まあそれでも良いのだ。
今回書籍化された分のFM番組が放送された間に、ちょうど佐橋氏が還暦を迎えたらしい。その時のトークが「Happy 60th Party ~おめでとう! さはしさん」 として収められているのだが、人間還暦を迎えるくらいの年齢になると単に昔を懐かしむというだけでなく、自分の経てきた時間を振り返りいろいろと思い返したり思い直したりすることがあるのが当然なのだから、自分たちの若かった頃のことを語り合うのは大事なことなのだと思う。
特にマスメディアが発達してからは、同世代が昔のことを語り合うのにマスメディアを通じて知った音楽などのことを語り合うというのは、ある種の共通言語として重要だと思う。
といったようなことがこの本には随所に出てくる。もちろん最近の話も出てくるし、有名なミュージシャンの逸話もたくさん出てくる。さらに、最終章には大貫妙子氏まで登場して、いろいろと話をしているのだから、とても面白かった。
この本にはトークだけでなく、そこに登場するミュージシャンや作家やその作品のことが脚注でかなりこまかく網羅されている。同世代人にとっては知っていて当然のようなこともたくさんあるので脚注は必要ないようにも思えたが、時折知らなかった人物や作品が出てくるので役に立つこともあった。ただし、登場するすべての人物や作品群に脚注が付いているわけではなかったので、「このことを知りたいな」と思ったところに脚注がなかったり、あっても中途半端な記述で物足りないところもあった。それにそもそもこの脚注は誰が書いていたのだろう。脚注を付ける付けないの基準はどこにあったのだろう。
それでも1冊十分に楽しめた。
元がFM番組なので放送当時に流れた曲も記載されていた。懐かしい曲や思わぬ曲が番組では流れたようだ。なんだかそれだけで面白そうなプレイリストが出来そうだったので、思わず抜き書きしてみてしまった。そう言えば昔はラジオ番組でヒットチャート番組があると一生懸命チャートリストを作っていたなあ。本書でも佐橋氏が同じようなことをしていたと話していた。そう、そういうことをしていたのが私たちの世代なんだろう。