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掟上今日子の家計簿 (講談社文庫 忘却探偵シリーズ)
著者 西尾 維新 (著)
眠るたび記憶がリセットされる名探偵・掟上今日子に刑事から依頼が。ある事件の容疑者よりはやく遊園地の巨大な脱出ゲームをクリアしろと言われ…。忘却探偵シリーズ第7弾。【「TR...
掟上今日子の家計簿 (講談社文庫 忘却探偵シリーズ)
掟上今日子の家計簿(文庫版)
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- 税込価格:5,302円(48pt)
- 発送可能日:1~3日
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商品説明
眠るたび記憶がリセットされる名探偵・掟上今日子に刑事から依頼が。ある事件の容疑者よりはやく遊園地の巨大な脱出ゲームをクリアしろと言われ…。忘却探偵シリーズ第7弾。【「TRC MARC」の商品解説】
脱出ゲームを最速でクリアせよ!!
名探偵にライバル登場!?
”最速の刑事”からの依頼は、殺人事件のアリバイ崩し!
被害者が殺害された時刻に、容疑者Aは遊園地の脱出ゲームに参加していた。
容疑者より速くクリアできれば、アリバイを崩せる――。”最速の刑事”からの依頼
を受け、最速の探偵・掟上今日子は謎解きイベントに挑戦することに。眠ると記憶
を失うから守秘義務は絶対厳守、警察も頼る名探偵。
大人気ミステリー第7巻!
【商品解説】
収録作品一覧
掟上今日子の誰がために | 7−54 | |
---|---|---|
掟上今日子の叙述トリック | 55−158 | |
掟上今日子の心理実験 | 159−211 |
著者紹介
西尾 維新
- 略歴
- 1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)で2002年デビュー。同作に始まる「戯言シリーズ」、初のアニメ化作品となった『化物語』に始まる<物語>シリーズなど、著作多数。
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☆掟上今日子☆
2022/04/24 17:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
忘却探偵《掟上今日子》シリーズの、第7弾です。
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【掟上今日子の誰がために】
《雪に閉ざされたペンション》という、ある種ミステリの典型的なクローズドサークルの舞台で起きた殺人事件を解決するため、御簾野警部は、忘却探偵の掟上今日子に依頼する。
現場は悪天候から外部と遮断されていたため、犯人は宿泊客かペンションの従業員に限られるのだが、殺された女性はペンションに初めて来た客であり、また、他の客とも接点がないため、そのうちの誰かから恨まれるようなこともなく、殺人の動機が不明だった。
クイボノ(事件によって誰が利益を得たか)から考えた掟上は、真犯人の身勝手かつ救われない真相に辿り着く。
【掟上今日子の叙述トリック】
ミステリ研究会のメンバーが合宿で殺されるという事件が発生した。
《グランドピアノで殴られ死亡した被害者》は、持っていたスマホで叙述トリックの傑作と言われる『xyzの悲劇』の電子書籍を開いていて、これがダイイングメッセージではないかと考えられていた。
ミステリに不慣れな二々村警部は、掟上に「叙述トリックとは何か?」の講釈を求める。
本作は、警部と掟上今日子との対談のみで物語が進行していく。
また、事件の真相(解決)に余白を残すのも特徴的だった。
【掟上今日子の心理実験】
《地下室に監禁されていた男》が殺害された。その部屋は電子錠でロックされており、死亡推定時刻には誰も入室していないことが記録上判明しており、ある意味密室殺人だった。
百道浜警部は、怖れに近い感情を持つを掟上今日子に、事件の解決への助力を申し出る。
「掟上今日子の叙述トリック」を読んだ後だからか、叙述トリックが際立つ作品だった。事件の真相はそれほど複雑でもないが、凄惨な事件だけに、解決役は、百道浜警部のように、誰かに頼みたくなることはわかるかもしれない。
【掟上今日子の筆跡鑑定】
ある殺人事件の容疑者Aは、当該時刻に遊園地の脱出ゲームをしていたというアリバイを主張していた。脱出までに少なくとも1時間半はかかるというゲームだったが、1時間以内でクリアできるのであれば、謎解きイベントマニアを自称する容疑者Aのアリバイが崩れる可能性があった。
遊佐下警部は、最速を誇る掟上今日子、にその脱出ゲームを最短はどれくらいの時間でクリアできるか検証して欲しいと依頼した。
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今回は、4つの短編集であったが、どれも面白かった!