電子書籍
安堵です
2022/06/11 19:24
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の最後にまたどんでん返し。
違和感をそのままにせず、追求して細かい所まで踏み込んだから1人の命が救えて本来罰を受けなければならない人間が炙り出される。
最後にホッとして安堵しました。
一気に読みました。
自分自身も、日々精進して過ごしたいと思います。
紙の本
大どんでん返し
2022/05/27 15:35
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から最後の大どんでん返しに至るまで、実にスリリングで、おもしろくてたまりませんでした。これまでほとんど知らなかった教誨師のこともよく分かりました。
紙の本
死刑囚を救うことが出来るのか
2022/04/11 17:03
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
教誨師という、その活動内容がよく知られない役割を有する者が主人公の、大どんでん返しをもたらす物語。死刑囚になる意思をもって死刑囚となった人と、その人の旧友であり、教戒師であるものとの、葛藤を描きながら、仏典のような趣がある。どのような急転直下がもたらされるのかを、ワクワクしながら読み進めることが出来た。
紙の本
教誨師という仕事
2022/04/04 11:24
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
囚人に仏道を説く教誨師・高輪顕真。彼は教誨中に見知った男性を見掛けた。その男性は関根といい顕真と同じ大学で同じ登山のサークルに所属しており、顕真を冬山での遭難の危機から救った命の恩人であった。しかし彼は死刑囚でもあった。顕真は関根が起こした事件を調べ始める。当時の事件担当の警察官の協力を得て、真相に近づくが・・・・・。
最後は手に汗握る内容でしたね。真犯人はある程度予想できましたが、内容は面白かった。教誨師という職業があることに少し驚きました。
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教誨師という言葉を初めて知りました。なるほど、色々の宗教があって、それぞれの教えを説くのか、と。精神的にダメージが強そうなお役目ですが、その任務に就かれるのはすごいなぁ。
日本の刑務所に訪れる教誨師がほぼ浄土真宗と作中説明がありましたが、なるほど、という感じ。仏の御威光に縋って成仏できるという教えだったものなぁ。確か。女性も悪人も救うという考えは当時はさぞ異端だったんだろうな、と思います。まぁ親鸞は妻帯者でしたしね。そのあたり、今思っても異端だったんだろうなって思います。
さて、お話は大学時代の友人が殺人を犯したと信じられずに東奔西走する僧侶の主人公のお話。同じ疑問を感じた警部とコンビを組んで、再調査するけれども、当然どこからも歓迎されず…という感じ。そりゃそうだ。
結果として被害者も無辜の民というわけでは無かったのですが、でも殺すのはちょっとねぇ。とばっちりで殺されちゃった彼女は本当にお気の毒だし。
とはいえ人を殺して、自分は死にたくないと主張するのも違うとは思うので、死刑制度というのも難しい問題だなぁと思いました。
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罪と罰。宗教の役割、またそれを広める人の役割。それぞれの関係の意味を考えさせられる深い作品でした。かと言って読者を選ばない作風はさすがの七里先生。
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服役中の囚人達の過ちを悔い改め徳性を養うために導く者"教誨師"の顕真は拘置所で死刑囚となった友と出会った
彼がなぜ?との疑問から2人の過去の話や事件を追って行く事に
タイトルからもっと精神論とか思いの話かと思っていたのですがしっかりエンタメでした
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教誨師の祈り/囚人の祈り/救われた者の祈り/
隠れた者の祈り/裁かれる者の祈り/エピローグ
顕真さんが拘置所で出会ったのはかつての友人。死刑判決受けた友人の犯罪と信じられない顕真さんは教誨師という立場を超えて動き始める。多くの人を巻き込んで行きついた所は……
ラストが決まっていくのにバタバタ感を抱く。若干とってつけたような気がする。
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最後はどうなるんだろうと・・・気になって気になって
結局ほぼ一気読み状態
なんか、あとがきにもありましたが、良い小説だわ。
ミステリもさることながら、自分も教誨を受けているようでした。
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教誨師と死刑囚
死刑囚の関根は、大学時代の山岳部の命の恩人
関根が死刑囚となった事件を追うことになる
教誨師の主人公と、関根の事件を担当していた文屋が関根の事件の背景を追うことになる。
個人的な趣味もあり、山のお話は好きです。
刑務官の田所さんも、主人公に何とか、頑張ってもらいたいと願うが、ここでも、立場が邪魔する。
人を裁く上で、最も重たい刑罰。
死刑廃止論者という立場ではありませんが、遺族にとって、決して戻らない時間の分だけ、被告にも苦しんでもらいたいと願う気持ちは、決して非難できるものではない。
自分もそういう立場になったら、赦すことはないかなと思うから。
帯にある大どんでん返しという言葉と、消去法でいくとあの人しか残らないよねと、読み勧められました。
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教誨師と言うものを知らなかったので新鮮でした。
物語は最後まで「一体どうなるのかな?」と気になりほぼ一気読みしました。
面白かったです!
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なんか最近
死刑制度に思いを巡らす本ばかり読んでる
たまたまか
たまたまだな
立て続けにこの本を買う人を
横目で目撃したので
なんじゃなんじゃおもしろいのか?
ってつられて買ってみた
なかなか読み終わらなかったなぁ
ちょびっとキャラクターに
感情移入しにくかったからかも
大どんでん返し!
って帯がついてたのを忘れてたから
結局この人犯人なんでしょ?
そこにすごい秘密があるんでしょ?
ってあらぬ方角を目指して読んでたから
オイオイオイ!ってなるラストだった
大どんでん返しのお話ってことを
今から読まれる方はお忘れなきよう
いや、忘れてても構わんのだが
忘れてなくても
焦りながら読んじゃうかな
忘れてたうえに
目指す方向を間違えていた自分は
ひざかっくんされた気分
別に嫌じゃないし
あれー?そっちでしたー?テヘッ
っておでこぺちりしちゃう感じ
そ、そんな軽い話じゃないぞ!
テーマは重いぞ!
星はフツーだったから3つ
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中山七里『死にゆく者の祈り』新潮文庫。
何とも珍しい僧侶を探偵役に据えたタイムリミット・ミステリー小説である。
奇抜な設定とスピーディーなストーリー展開が非常に面白い。教誨師の説く仏教の経典の内容も興味深く、あっという間に読み終えてしまった。そして、ラストには感動した。
かなりの偶然が重なる設定と真犯人の正体には多少の無理も感じるが、小説というのはそもそもそういうものだからこそ面白いのだ。
浄土真宗の僧侶である高輪顕真は東京拘置所の教誨師を務めていた。ある日、拘置所から請われて、死刑囚と一般囚人を集めた教誨を行っていると、死刑囚の一人に見知った顔を見付ける。顕真が大学の山岳サークル時代に冬の劔岳で懸命に彼の命を救ってくれた友、関根要一が殺人の罪で死刑囚として収監されていたのだ。
25年余りの時が関根を殺人犯へと変えたとは信じられない顕真は事件の背後を調査すると思いもしない事実が浮かび上がってくる。事件の担当刑事の協力を得た顕真は関根の死刑執行までに真犯人を突き止められるのか……
本体価格710円
★★★★★
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お仕事小説で言えば、教誨師が主人公となるのは、おそらく初めてではないか。
浄土真宗の僧侶顕真は、拘置所での教誨の際、遭難寸前の雪山で自分を救ってくれた友人に出会う。彼は殺人を犯し死刑囚となっているが、大学時代以来の彼の性格を知る顕真は、冤罪ではないかと疑問を抱き、調べ始める。
探偵役の顕真に強力な助っ人となるのが、当時の捜査に疑問を持っていた刑事の文屋。警察上層部の脅しにも怯まず、顕真とともに自分の信念を貫き通す。
冤罪なら「国家権力によって名誉と人権を奪う行為です。それだけじゃない。誤認逮捕によって真犯人が闇の中に消えてしまう。つまり二重の意味で罪深い。その罪に自分が加担しているなんて、想像すらしたくないですよ」と言う彼のキャラがいい(文屋刑事を主人公とした続編も期待したい)。
さらに刑務官の田所が、顕真の執念の行動に打たれ、陰に陽に出来る範囲で協力しようとする。
思い惑い、あちらこちらに平身低頭しながら顕真は、弁護士を含む協力者たちの力を借り、いよいよ真相に近づく。
しかし、無情にも死刑執行の日が来てしまう。ここからの常軌を逸するかのような顕真の行動は、いささか劇画的ではあるが、溜飲が下がる場面でもある。
ここからネタバレになるが・・・
家族の犯行を親が身代わりになるが実は家族は犯人ではなかった、というパターンは他の小説やドラマでも見受ける。しかし、著者の筆力はそんな既視感を感じさせず、小説の面白さを堪能させてくれる。
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良い物語だなあ
心の中に他人に言えないような、重い悩みや哀しみを抱えて生きている人は多いのだろうか?
多いのだろうなあ
この物語を通して、人の心の中を垣間見る・・・・いや垣間見えるような気がする