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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/20
- 出版社: 日経BP
- サイズ:19cm/372p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-296-00062-3
読割 50
紙の本
気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?
著者 スティーブン E.クーニン (著),三木 俊哉 (訳)
なぜ気候科学はねじ曲げられて伝えられるのか? 社会が気候科学に対して抱く重要な疑問について、公式の評価報告書で示された事実をもとに答える。またそれらの気候変化に対して社会...
気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?
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商品説明
なぜ気候科学はねじ曲げられて伝えられるのか? 社会が気候科学に対して抱く重要な疑問について、公式の評価報告書で示された事実をもとに答える。またそれらの気候変化に対して社会がとり得る対応について述べる。【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ気候科学はねじ曲げられて伝えられるのか?
■私がこの本を書いたのは、気候科学やエネルギーに関する重要な情報が歪められているからだ。純然たるデータや科学文献の記述が、政府による評価報告書、マスコミを経由して、一般市民や意思決定者へ伝えられる過程でねじ曲げられてしまう。私が望んだとおり、専門家でない読者の方々は、(米国での出版後)本書の内容が公正でわかりやすいと評価してくれた。他方、予想したとおり、一部の気候科学者は本書を批判し、私の動機や資質に疑問を投げかけた。だが、内容面の大きな誤りを見つけることはできなかった。
(「日本語版発行に寄せて」より)
■私は科学者として、科学界の実に多くの個人や組織が、情報提供ではなく説得のために気候科学を誤って伝えていることに失望している。しかし、あなたも一市民として気をつけなければならない。民主主義社会では、有権者が最終的に気候変化への対応方法を決定する。科学が言っていること(と言っていないこと)を十分知らずに下される決定、悪くするとウソの情報に基づいて下される決定が、よい結果につながることはまずない。新型コロナウイルスでもそのことをつくづく思い知らされた。気候やエネルギーでもそれは同じことだ。(第10章「誰がなぜ科学を壊したのか」より)【商品解説】
目次
- パート1 サイエンス
- 第1章 温暖化についてわかっていること
- 第2章 人間による微々たる影響
- 第3章 排出量をめぐる説明と推定
- 第4章 乱立するモデル
- 第5章 気温上昇の誇大アピール
- 第6章 嵐の恐怖
- 第7章 異常降水─洪水から山火事まで
- 第8章 海面上昇の不安
- 第9章 来ない終末
著者紹介
スティーブン E.クーニン
- 略歴
- 〈スティーブン E.クーニン〉米国の科学政策におけるリーダーのひとり。オバマ大統領の下で米国エネルギー省の科学担当次官を務めた。ニューヨーク大学教授。ローレンス・リバモア国立研究所の独立理事。
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いろいろな点でのリテラシーが必要
2022/09/15 11:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:flowerofzabon - この投稿者のレビュー一覧を見る
原題は “UNSETTLED: What Climate Science Tells Us, What It Doesn’t, and Why It Matters" Steven E. Koonin 2021
科学っていってもいろいろな分野があり、気象に関してのそれは確度を持って語れることなんてそうはない。(日本人は地震で同様の事象を経験しているのだが・・・)温暖化などの気候変動は認められるが、人為的活動による原因部分はそれほど大きいとは思えず、コストとベネフィットも考えれば人間ができることはそんなに多くなく、「適応」策が妥当なのではないか。マスコミ、科学者、政治家、活動家それぞれが利害に基づく行動をとれば気候変動は扇情的になりがちだ。特にモデルを回して得られる予測はパラメーターの設定が恣意的になりがちなので要注意。
本書でいっていることはそんなところか。いまや温暖化への警告本とともにそれに反論する本も多いが、本書の著者はアメリカの有数の科学者で、お騒がせ本がベストセラーになってもメリットはなく、それでも科学者としての良心から本書を書いたのだから信頼度はそれなりに高い。
温暖化などの気候変動にどんな態度を取るにせよ本書は必読である。