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商品説明
痕跡、差延、脱構築等のデリダ的概念を展開し、構造主義以後の思想界を決定づけた名著の改訳版。ルーセ、フーコー、バタイユらの読解を通じて、主体と他者、言語と表象、存在と歴史についての哲学的思考を根底から書き換える。【「TRC MARC」の商品解説】
1960年代フランスの知的沸騰のなかで生まれ、痕跡、差延、脱構築などのデリダ的概念を展開した本書は、構造主義以後の思想界を決定づける著作となった。ルーセ、フーコー、ジャベス、レヴィナス、アルトー、フロイト、バタイユ、レヴィ=ストロースらの読解を通じて、主体と他者、言語と表象、存在と歴史をめぐる哲学的思考を根底から書き換えた名著。全面的に訳文を改訂、さらに読みやすくなった新版。【商品解説】
目次
- I 力と意味作用
- II コギトと狂気の歴史
- III エドモン・ジャベスと書物の問い
- IV 暴力と形而上学──エマニュエル・レヴィナスの思想についての試論
- V 「発生と構造」と現象学
著者紹介
J.デリダ
- 略歴
- 〈ジャック・デリダ〉1930〜2004年。アルジェリア生まれ。ユダヤ系哲学者。社会科学高等研究院教授等を務めた。著書に「哲学の余白」「散種」「法の力」など。
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紙の本
単独訳者による新訳です
2022/08/18 10:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアル本屋で購入読了。
前回「新訳」も、とても新鮮な印象を持ちましたが、今回「改訳版」は、実質(普通の意味で)「新訳」=今日の日本語におけるデリダ受容状況への全面依存訳、と言っていいいです(何だか偉そうで恐縮至極です)。新新完訳、そう言えない諸々出版社や訳者間力学??や、何やかやは知りませんが、前回「新鮮さ」を齎した(と、私は思う)訳者による単独全訳です。前回の谷口担当部もさらに改訂されています。
冒頭「力と意味作用」出だし、
2013新訳
「構造主義的氾濫は、いつかそれがわれわれの文明のいくつもの岸辺にその作品群や記号を打ち上げながら退いていくことがあれば、、」
2022改訳版
「もしいつかある日その作品と記号の数々をわれわれの文明の浜辺に残して退いていくことにでもなれば、構造主義の襲来は、、」
単純に、未来完了形(「にでもなれば」)や、複数形の扱い(「の数々」、浜辺については無視)に、こなれた感を覚えます。こういった例は読むとすぐ目につきます。もちろん、「動詞の時制に留意」「この名詞は複数形であることに留意」というような、これまでの訳者たちの「訳注」による読者教育の賜物であることは理解・感謝しつつではありますが、とても読みやすいと感じます。