紙の本
おとぎ話かも
2022/05/10 15:53
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎らしいおとぎ話風物語だ。時間と他人の心、それ以外はどうにでもなると想いを込めて、生きていく人たちには、くじけることhないのだろうか。人生で大変なことがあっても、大概のことはもとに戻る。でも、大概のことに含まれないものは、何だろうかと考えて物語を追えば、思いつくものは、時間と他人の気持ちだけなのだろう。短い短編がショートショートのように連なり、楽しく読むことができた。
紙の本
短文の魅力
2022/04/29 17:00
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投稿者:うたた寝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同時に配信のプレイリストで音楽を楽しみながら読んだら、お祭り気分で楽しい読書になった。
音楽と文字、両方楽しめて得した気持ち。
お話はごくごく短いが、登場人物が共通してるので短くても気にならない。
それぞれ独立しても面白いし、連続してるからこその味もある。
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いじめられっ子と暴力的な親から逃れる為に、逃げ込んだ先でスパイとなった男。
彼女に振られ、傷心の中なんとか就職した先で奮闘する男。
ふたりの人生は不思議な縁で交差し、思わぬ展開を呼ぶ。
知らずに人を傷つけているかも、と思わされるストーリーを最近読むことが多かったので、逆に知らずになにかの役に立っていたり助けになっていることもあるかもしれないのか、と気付かされた。
不思議、で片付けるしかないファンタジー要素もあって、それはもちろんリアリティはないんだけど、読後感のなんともいえないあたたかな気持ちと、伊坂作品によく見られる伏線回収とは違う、出てきた謎が即座にカチカチっとハマっていく感覚が心地よくて、そんなことはどうでも良くなる。
これはイベントで配布された短編をまとめた本だそうなので、そのへんの関係で伏線回収系ではなくてこういう仕掛けにしたんだろうな〜。
加筆されたその後のオチがまた、いっそう視界を広くしてくれて楽しかった。
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猪苗代湖を舞台にした、二部構成の小説。
伊坂さんらしい驚きと感動と、不思議さに満ちた内容だけどSFチックな場面にはあまり惹き付けられなかった…。
亡くなったお父さんを浮遊霊と位置付けるなんて、素敵です。
猪苗代湖に行ってみたくなる!
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猪苗代湖で毎年行われているフェス、オハラ☆ブレイクの為に
毎年書き続けられてきた短編集を一冊の本にしたもの。
まず驚かされるのが、短編とは言えこのクオリティの小説を
毎年行く度に読めるという点。
話の中の登場人物たちもフェスの来訪者と同じように歳を取る。
つまり、毎年猪苗代湖で彼らと再会できるというわけだ。
この試みはとても面白いものだと個人的には賛辞を送りたい。
そして、やはり伊坂幸太郎という点。
続きが気になる物語をよくもまぁ、バンバンと生み出せるものだ。
現代の御伽噺。大いにけっこうじゃないか。
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伊坂幸太郎さんの新刊!
あとがきを読んで執筆の背景を知ったのですが、新刊ではあるものの、2015年から7年に渡り、音楽とアートのイベント「オハラ⭐︎ブレイク」の来場者向けに執筆した小説だそう。
そのため本書は一年目から七年目の章から成り立っています。
複数の視点から進んでいた物語が途中で交差するのが伊坂さんっぽい作品で、1つの章も長くはないのでライトに楽しめます!
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元いじめられっこでスパイ見習いのぼくと、彼女に振られた社会人一年生の僕。全く別の物語が重なる快感。
ぼくの何気ない行動がどこかの僕を助けたかもしれない。僕のふとした行動がいつかのぼくを救っていたかもしれない。
あの時の、あれがあぁなってこうなってそしてそうなるのか!!
「どこかの誰かが幸せでありますように」そんな小さな願いが世界を変える。
読み終わった後すぐに二巡目。ニヤニヤしながら読む三巡目。あぁ、だから伊坂幸太郎はやめられない。
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ファンタジー小説というよりは現代のお伽噺。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたりして優しい世界。
僕の大好きなあのヒトがちゃんと幸せだったらいいな。
そして嫌いなヒトはどこかで勝手に生きていてくれれば。ぼくよりも幸せにはならないでくれればそれでいいです。
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猪苗代湖がメインの舞台となる連作集。
2つの世界がリンクするようなしないような、
少し不思議な世界観で読み心地がよくて好き。
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猪苗代湖(いなわしろこ)
ファンタジー。
失恋した松嶋くん野田世界とスパイが活躍する世界。
別のところだけれど、偶然助けてもらってる。
神様の存在って?
最近、伊坂幸太郎さんの過去の小説を再読していて、このテーマがチラチラと出ている。
別の世界の人が偶然助けていたっていうのも、あれ?神様がやってくれたのかな?とか、そんなふうにも考えることはあるかも。
幸せにしてくれてたらいいな。
もう会うことはないかもしれないけど、そんなふうに思える相手がいるのは幸せだ。
今回の物語はファンタジーで、偶然の重なりで出来上がっている。
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ピーズは文学でTOMOVSKYは哲学だ、と言い切ることもできないし、どんな形容詞で表現してもちがう気がするけど、すべての形容詞が当てはまってしまいそうな気がする歌詞たち。悲しい歌詞、楽しい歌詞、なんだか元気になる歌詞…。
伊坂さんがそんな歌詞たちを落とし込んでくれて、なにひとつ強い語気を含まない言葉たちなのに、優しい世界の物語にグッと力を与えていた。
猪苗代湖で行われている音楽イベントで、毎年配布していた小品が集まった1冊。
かっこ悪さも弱さも苦しさもさらけ出して、結局めちゃくちゃかっこいいピーズの音楽と、負の感情をさらっとしれっと前向きにしちゃう、ふわりとしたTOMOVSKYの音楽。今思えば、伊坂さんの小説にぴったりだったんだな、ずっと。
いいなーと思う音楽はたくさんあって、いろいろ好きになるけれど、ピーズとTOMOVSKYはずっとずっとCDを買い続けるし、何もかもを超越しちゃう。
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音楽フェスで配られた7年間に配られた7冊の冊子が一冊になった作品。
舞台はフェス会場である猪苗代湖。
並行して進む世界が1つにつながる。
挿し込まれる歌詞とそれに紐付いた物語が印象的。
誰かを想うこと。
「僕の大好きな あのヒトが ちゃんと幸せだったらいいな」の歌詞が響く。
伊坂さんらしい優しくて清々しい作品。
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伊坂幸太郎の新作!
今までの作風と違って新鮮でした‼️
あっという間に読み終えました。
あっちの世界とこっちの世界は繋がってるんだ!
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冒頭からどういう展開になっていくのか予想がつかず、失恋したばかりの社会人の男とスパイの男の二つのパートに分かれていてどちらにも不思議な空気が流れている。どう繋がっていくのか、どこに向かっているのか。ある出来事を通して感じる他者を思うこと。あの人が幸せだったらいいなと思うこと。何かが回り回ってそこに繋がっていればいいなという願い。伊坂さんの作品にはそんな願いがいつもある気がしていて今作もその空気を感じることができた。詳しい内容を知らずに読んだほうが楽しめると思う。
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伊坂幸太郎さんの新刊。『マイクロスパイ・アンサンブル」。
どこかの誰かが、幸せでありますように。
さあ、作戦会議だ!
失恋したばかりの社会人と元いじめられっ子のスパイ。
知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり…。
ふたりの仕事(ミッション)が交錯する現代版おとぎ話。
以上、帯より引用。
この作品は2015年から7年間にわたって福島県の猪苗代湖を会場とした、音楽とアートのイベント「オハラ☆ブレイク」の会場に来た人に配布する小冊子のために書いた短い小説を一冊の本にしたものだそうです。
伊坂さんのお好きなTheピーズとTOMOVSKYの曲を毎回題材に使われたそうです。
全体のストーリーは、私は残念ながら今ひとつわからなかったのですが(最近の伊坂さんの小説、わからなくなってきています。私。しくしく…)
①松嶋が失言してしまった方の彼女が結婚していい奥さんになっていたこと。
➁松嶋が恋人の彼女にした突然のプロポーズ。
③門倉課長の当たった1億円の宝くじの使い道を最後に明かさなかったこと。
は伊坂さんの小説らしくてとても好きでした。
伊坂さん、また、悪をやっけるカッコいい小説も書いてくださ~い!!