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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/04/12
- 出版社: 晶文社
- サイズ:20cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7949-7306-1
紙の本
ははとははの往復書簡 2018.01.31−2022.01.30
共感できなくても、嚙み合わなくても、対話はできる。日本に住む写真家とスウェーデンに住むガラス作家が、お互いの考え、経験、葛藤を交わし合う往復書簡。ウェブメディア『Fasu...
ははとははの往復書簡 2018.01.31−2022.01.30
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商品説明
共感できなくても、嚙み合わなくても、対話はできる。日本に住む写真家とスウェーデンに住むガラス作家が、お互いの考え、経験、葛藤を交わし合う往復書簡。ウェブメディア『Fasu』等の連載を加筆・修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「普通」や「当たり前」が苦しいなら、とにかく話しませんか?
写真家・長島有里枝とガラス作家・山野アンダーソン陽子による日本とスウェーデンを行き交う往復書簡。
「子育て」をテーマに始まった手紙のやりとりが広がりを見せ、テーマに限らない対話が次々と展開されていく。アーティストとして、コロナ禍の生活、政治について、親との関係性、自然との向き合い方、歳をとること……。
噛み合わなくても、共感できなくても、対話はできる。年齢も住む場所も考えも違う二人が、正直に自分の言葉で対話を重ねていく往復書簡。
「子どもを産む前、わたしは自分のことをもっとずっといい人だと思っていた気がします。それから、自分がこんなにもいろいろと苦手で、『普通』が苦しかったり、うまくできなかったりするとも思っていませんでした」(長島)
「子どもが生まれて、どうにか『普通』をしてあげたいと思うのですが、諦めて見失ってしまった『普通』ってなかなか取り戻せないものですね。ましてや、私の住んでいる地域はストックホルムの中でもとりわけリベラルで、かなり自由な社会ということもあり、『普通』が何なのか本当によくわからなくなります」(山野)
「法律とか社会ルール的には、親が与え子どもは受け取るという関係性が良しとされている気がするけれど、人対人と考えれば、与えるだけ、頼るだけなんていう関係性はありえないと思う」(長島)
「ちなみに、家事と育児はまったくの別物なので、産休・育休を取っているからといって、家事を全部しなくてはいけないなんてまったくないです。家事はもれなくみんなについてきます」(山野)
「社会や自分自身のなかには、矛盾するいくつもの考えや気持ちが存在するということ、矛盾を排除して、たったひとつの絶対的にパワフルな正しい物語を導き出すことに対して、警戒心がある、という感じです」(長島)
「未来を思う時、そこがどうか平和であって欲しいですね。スウェーデンでは今年から2010年に廃止した徴兵制を8年ぶりに再開しました。(…)それでも、何かポジティブに捉えることのできないものがあります。もうすぐ選挙です」(山野)
「チャリティでさえ『イメージ戦略』かもしれないようなご時世に、無償で人に奉仕することを自分に納得させる“ポストモダン風の”価値観って、どんなものがあると思いますか?」(長島)
「民主主義は多数決ではないのに、マイノリティの文化や社会の価値観を消し去ってしまうのはどうなのでしょうね?」(山野)【商品解説】
目次
- 往復書簡I(2018.01.31~2018.12.18)
- 往復書簡II(2021.05.07~2022.01.30)
- 対談
著者紹介
長島 有里枝
- 略歴
- 〈長島有里枝〉東京都生まれ。「PASTIME PARADISE」で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。
〈山野アンダーソン陽子〉1978年日本生まれ。ガラス作家。食器デザイナー。
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