押井守のサブぃカルチャー７０年 （Ｂｒｏｓ．ｂｏｏｋｓ）

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押井守監督のサブカル体験を語った本。

押井さんの子供の頃からなので、50年代後半からたぶん平成の最初くらいまでの期間かな？Youtubeの話も少しあったけど。

こういう一人の体験談から縦串で日本のサブカル史を見ると、日本って本当にサブカル世界が芳醇なんだな、ってわかる。サブカルだけでなく、メインカルチャー含めて、今日本が世界に太刀打ちできるのって、漫画／アニメ（かろうじてゲーム）くらいだもんな。

自分は押井さんとは年が20歳以上離れてるので、押井さんが子供の頃見てた作品はほとんど知らない。その中でも、ちょっと興味持って「これ見てみたいな」と思える作品がいくつかあった。機会作って今度見てみようと思う。古い作品だからNetflixとかで配信されてなくて、DVDとか集めるのがまず大変だけど。。

本自体も対談形式なのでサクサクとテンポよく読めて楽しめました。

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・押井守との対談インタビュー雑談で、特撮やアニメを語る。
・ウルトラセブンと009の考察が良かった。
・幻の押井守版「009」を見てみたい。
・一連の話の数十年後で、001,002,003,004,009だけが残っている。003はおばさんになっていが、009はそのまま。

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押井監督というだけで、マニア向けの話にしかならない。
その監督がサブカルチャーを語るわけだから、「さぞかし」の展開になるかと思いきや。そうでもないんだな。というよりアニメの王道を語っているように思える。手塚作品や石ノ森作品の本質を伝えられているのではなかろうか。アニメにおけるマニアックな表現がリアリティの獲得に寄与しているのだと納得する。

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半分＋あとがき対談まで読んだ。
こういう与太話なら、押井は味が出るのよね。

ゾフィーが第１話に出てきたとか勘違いしてるあたりは、飲み屋で独りよがりに喚いているオヤジっぽい。

梅津と仕事したことない、ってのはちょっと驚いた。
と、思ったら、そもそもタツノコ出身じゃなかったんだ、川尻さんの「弟子」というは納得感あるけど。

その梅津さんのイラストが購入（古本だけど）の動機にはなったんだけど、岸田隊員はイイ味出してるのに岸田森は誰この人だったり、当たり外れが大きいのが意外だった。
００９（というか００３）がいい出来だったので、金田さんの００９ＯＰを梅津で「吹き替え」なんて企画があるといいのに、とか思ったりなんかしちゃったり。