電子書籍
努力次第
2022/07/30 08:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
訳者解説の要約が上手くまとめられている。
著者が主張しているのは、才能ではなく努力が人の人生を決めるということ。これには努力の仕方や環境要因も絡んでくるが、努力なくして成功はありえないと断言している。
何かを極めるにはそれなりの練習量(一万時間説)とそれに対する集中力も必要らしい。
ただ、訳者の方が別の研究結果や意見から、努力だけではカバーしきれない才能や生得的なものはやはりあるのではないかと述べているところも面白い。
努力できることが才能でもあるよなーと個人的には思う。
投稿元:
レビューを見る
勉強の出来る人、スポーツで秀でた結果を出す人などに体して、生まれ持った才能と片づけてしまう事が多いが、著者は卓球でイギリスチャンピオンとなり、オリンピックでイギリス代表になった。
その著者が「才能なんてものはなく、すべては努力」と言っている。
タイガーウッズやベッカムなど、スポーツで世界を魅了する選手は、小さいときから、自分の意思で練習を練習とも思わず、何度も自分の限界を超える練習を続けていた。
傑出するために近道がある証拠は一切無い。と言うセリフは有機をもらえる反面、成功の会議を握るのは才能ではなく練習なのだ。と言う言葉は、自分のこれまでのしてきたことを振り返り反省すべき点が数え切れないほどあるなと暗くなってしまう。
より賢く、より深く、より目的を持って訓練(練習)する目的性訓練をすることが、実力を飛躍的に向上させる練習方法
投稿元:
レビューを見る
才能ではなく努力
10000時間法則
著者は元卓球のアスリートとは知らなかった。好きこそ物の上手なれなのは間違いないけど、努力し続けられるエリアを持てる事こそ才能な気がする。そしてその様な環境を得られる運も大事。でも天性のものなんて無いと思えるとフェアな気がして生きる希望が持てるかもね。
部下やアスリートを褒める時は知性を褒めるのではなく、努力を褒めるのは大事というのはちょっと気をつけるかな。ついつい直感で君は優秀とか言ってしまうので…
読みやすいが、多少説明というか具体例が冗長な部分があって飽きる。プラシーボ効果の話とか最後の黒人アスリートの話とかはもっと簡潔でも良いのでは…
投稿元:
レビューを見る
レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12758806672.html
投稿元:
レビューを見る
マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」がベースとなっている本。
どこかで聞いたような話も多いが卓球でオリンピックにも出た選手だけあって説得力はあります。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
才能より努力が重要である。そしてその努力についても正しい目標を持つといった工夫が重要であると言う主張の本。相変わらず山形さんの訳者あとがきがわかりやすい。
投稿元:
レビューを見る
この世には遺伝的に決まる「才能」なんてものはない。すべては努力(と運)だという「やればできる系」の内容。概ね1000時間を10年間(計1万時間)かけて「適切な方法で(ここが大事)」訓練すれば、どんな分野でもトップレベルになれるという。ただし、短距離やマラソンのような単純なものは遺伝的要素にも左右されるとのこと。
「やればできる系」の「努力は報われる」というのは、デキナイのは努力が足りないからという当人の怠惰を責めることにもなりかねない点で問題がある。そもそもこの本は成功者ばかりを取り上げて、1万時間やったけどダメだった人々を無視しているのではないかという疑問もある。また、訳者解説にもあるように、10年以上前に出された本でもあり、著者の見解には科学的にも様々な批判があるようで鵜呑みにするのは危険である。
とはいえ、解説の最後にあるように、才能がないからと始めから諦めるのではなく、楽しみながら継続してそれなりに上達すれば、よりよい人生が送れるとは思うので、そういうものだと割り切ってチャレンジする姿勢は大切なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
才能、しなやかマインドセット、ステレオタイプ、プラシーボ効果。
元トップアスリートが記載すると説得力が違いますね。
投稿元:
レビューを見る
10,000時間の質の高い適切な強度の練習とフィードバックの先にイノベーションが。簡単にイノベーションって言うなよってか。そして自分の才能に過信せずにね。謙虚に学ぼうって話。
投稿元:
レビューを見る
神童は非凡な遺伝子を持っているのではなく、非凡な育ち方をしているだけ。
「何がいけないのかわからなければ、何が良いかも絶対にわからない」ので、フィードバックは必要不可欠。
知能を褒めると「頭が良い」レッテルを失うことを恐れるようになり、努力を褒めると継続して挑戦するようになる。才能神話が至上の世の中では簡単ではないが、努力思考の褒め言葉を常に繰り返すこと。
投稿元:
レビューを見る
失敗の科学を読んで。
やっぱりこの著者の本は論旨明快で読みやすい!
雑誌のコラムニストだと知って納得。エッセイ調で読めてしまうが、中身は濃い。著者自身が元オリンピック選手というのも非常に説得力がある。
本書では「氏か育ちか」問題について、ほぼ100%「育ち」と言い切っている。議論が分かれる内容が多いが、立場を明確にして論じられているのでシンプルでわかりやすい。
論旨:天才はいない。何かに優れた人は、1人も漏れず一万時間以上の目的性訓練を積み、そこから得られる膨大な経験からパターン認識を向上させ、動作を潜在記憶にまで落とし込む。
メモ
・関連性がモチベーションを生む:同じ誕生日の人が出題する数学の問題への取り組み姿勢の向上
・努力を褒める。「頭がいい」と褒めることは能力低下につながる。:知性を褒められると、失敗することでがっかりされることを恐れる。努力していることを知られたくなくなる。
・遺伝子ドーピングの将来可能性。筆者は倫理的に難しいとしながらも、是とする模様。(ただ生まれ持っての才能を全面的に否定する筆者の立場からすると、そもそも遺伝子ドーピングも関係ない、努力には覆されるとすべきのような気もするが)ガリレオ(望遠鏡の発明者)の時代、多くの人が望遠鏡は倫理的にどこか怪しいと心から思っていた。神が認めた力を人類が超えるものとみなしていたから。今遺伝子改良に反対している人がいつか同じように見なされるというのも想像にかたくない。とのこと。現在の感覚ではかなり極端と言えるものの、あとから振り返ると筆者が言い当てた通りになる可能性も否定できない。
・黒人のランナーの優位性は遺伝的なものなのか?:筆者の考えはNO。遺伝子は同じ黒人でも多様性に富んでおり、育った環境によるもの。①ケニアは高地にあり、低酸素状態にあるため耐久性を高める。②学校へ行くのに交通機関がないので20キロを走って通うのがデフォルト。しかも高地。子供の頃から1万時間トレーニングをしているようなもの。③スポーツ以外の分野では黒人は参入障壁が高いため、スポーツを目指す傾向が高まる。④スポーツでの成功によって貧困から抜け出したいという意欲の高さ。個人的にはこれは疑問。肌の色が黒いことと因果関係はなくとも、体格の違いはあるように思えるが、(たまたま肌が黒い遺伝子と、足が長い遺伝子?&しなやかな筋肉を形成する遺伝子が一緒になる可能性が高いのか。肌が黒い人は髪がパーマな可能性が高いのと同じように)
投稿元:
レビューを見る
プロフェッショナルは、10000時間(だいたい10年かかる)練習に費やしている。才能なんてものはなく、練習がプロになれる。この言葉を覚えました。
そのことを実証しようと3姉妹をチェスチャンピオンにした家族の話、タイガーウッズ、ヴィーナス姉妹、モーツァルト、フェデラー、荒川静香などなど親しみのある有名選手の事例がたくさん出てくるので読みやすいです。
一流選手は、相手選手の体の動きで、ボールを蹴る・打つ・投げる前に、そのボールがどこに行くのかを予測してる。これは練習で身についてしまう。
投稿元:
レビューを見る
めちゃくちゃいい本でした。
この本は、「才能なんてものはなく、すべては努力次第だ!」という著者の主張を、とても丁寧に科学的論拠をもとに考察されています。
運動競技を見ると「黒人ばかり活躍していて、黒人は遺伝的に運動に向いている!」と思っていましたが、「黒人選手はただ努力の量が凄いんだ!」「遺伝や才能なんて関係ない!」という結論は、とても刺戟的で良かったです。
視野が広がり、やる気が起こる、とてもいい本です!!
ぜひぜひ読んでみて下さい。
投稿元:
レビューを見る
「才能」とは「努力」である、と言うこの書。様々な意見、評価、立証等が載っているが「才能は結局努力次第」とある、が果たしてそうだろうか。天才などもって生まれた才能は努力ではなく「環境と他人が、家族が見出した結果」でもあると思う。一般的な「才能」とは「努力」も大きな要因だが、体内・脳内に潜む持って生まれた「天性」が必ずやある(才能=特技)と私は思う。スポーツのできない人に「努力」でスポーツ選手になれと言ってなれる人はいないと同じで、人間には「天性」があり、それは人それぞれの「才能」が隠れているだけだと信じたい。「天性」があるから「努力」でその才能が伸ばせるのだと、信じたい。ゴルフプロの双子(岩井姉妹)の優勝は、そんな背景があると信じたい。
投稿元:
レビューを見る
1 どんな本?
遺伝的に決まる才能なんてもの存在せず。傑
出性は目的を持った練習とフィードバックのル
ープで決まる事を説く本。人種の特徴にまで言
及した本は初めて見た。
2 なんで読んだの?
(1) 子育てに役立てたいから。
(2) 教育に役立つ知識が欲しい。
(3) 具体的な教育の仕方を更新した状態。
3 構 成
3部10章構成310頁
自伝バイアス、著者の卓球経験から始まり、
人種の色眼鏡を捨てる事ができたならば世
界を変える事ができると締めくくる。1/2は
本書の主眼である才能と言う幻想に費やさ
れている。
4 著者の問題提起
傑出するのに才能が必要だと思って無いですか?
5 命題の至った理由
卓球の英国代表だった著者の考察から生まれ
た疑問。その疑問を解決する科学的根拠から。
6 著者の解
傑出には努力の量と質が大事(運も)遺伝的
な物は関係が薄い。
7 重要な語句・文
(1) 傑出才能説
(2) 才能至上主義
(3) 神秘の花火
(4) 関連性がモチベーションを産む
(5) あがりのメカニズムとその回避法
(6) フィードバックループ
(7) 成長思考
(8) 行動を褒める。
(9) 能力は褒めない。
(10) 感情は皆一様に遺伝子に組み込まれている。
8 感 想
既知のリマインドにもなったし、新たな学び
にもなった。
刺さったのは人種にすら遺伝的特徴は薄い事。
外見ぐらい。私の偏見が薄らいだ。世界は一つ
になれると感じた。
深く知りたい事は内的動機の出し方。やる気
を出す事ができればなんでも出来ると思う。
人に勧めるなら目的性訓練とフィードバック
ループ。誰もが何にでもなれる。
私がタイトルをつけるなら「才能を否定する
科学」
9 TODO
(1) 子供の能力を評価しない。
(2) 子供の行動を褒める。
(3) 失敗なんかない事を伝える。
10 問 い
人間とは?
11 答 え
皆一緒