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紙の本
おかえり横道世之介 (中公文庫 「横道世之介」シリーズ)
著者 吉田 修一 (著)
バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトで食いつなぐ横道世之介、24歳。人生のダメな時期にあるが、彼の周りには笑顔が絶えない。そして27年後、オリンピックに沸く東京で小さな奇...
おかえり横道世之介 (中公文庫 「横道世之介」シリーズ)
おかえり横道世之介
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商品説明
バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトで食いつなぐ横道世之介、24歳。人生のダメな時期にあるが、彼の周りには笑顔が絶えない。そして27年後、オリンピックに沸く東京で小さな奇跡が…。沖田修一と高良健吾の対談も収録。〔「横道世之介 続」(2019年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。
青春小説の金字塔、待望の続篇。
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題の上、文庫化。【商品解説】
著者紹介
吉田 修一
- 略歴
- 吉田修一
一九六八年長崎県生まれ。九七年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。二〇〇二年『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞、〇七年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、一〇年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、一九年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞。その他の著書に『怒り』『続 横道世之介』『ミス・サンシャイン』など多数。
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紙の本
大学卒業後の世之介
2022/10/24 09:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作は大学生時代の世之介だったが、今作は卒業後の1年を描いた作品。
そして、東京オリンピックが開催された現代(コロナがない現代)とを行き来しながら物語は進む。
世之介の将来は、前作を読んだ方ならご存知だと思うが、まだ読んでいない人のために、あえてここでは触れないでおく。
前作を読まなくても十分に話はわかるし楽しめるが、世之介という人柄をよく知るためには、前作も読むことを強く薦める。
世之介は、大学卒業後、バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、就職できずに、ニートというかモラトリアム的な生活を送っている。
自分自身は、そんな状況にひどく焦ったり不安だったりするが、周りからは、お気楽に暮らしているように見える。
そこが世之介のいいところであり、読者をも惹きつける魅力であるのだが。
作中で、彼女から「世之介ってね、たとえば人からこんなひといるんだよ、って聞くと、とっても良い人そうに見えるんだけどさ、実際そばにいたら、そうでもないからね。極端に頼りないし」と言われるが、まさにその通り!
だから世之介が周りの人を変えていくとか、幸せにしていくなんてことはない。大きな事件も起きないし。
なのに、読んでいると、とても優しい気持ちになれる。不思議な物語。
前作は、高良健吾主演で映画化された。
私は原作を読んでから映画を見た。
その順序で映画を見ると、大抵はガッカリするのだが、これは映画には映画の良さがあり、原作には原作の良さがあるという、稀有な作品だった。
今作も映画化されるのかな?
して欲しいけど・・・。