紙の本
フェミニズム。
2022/11/29 07:25
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投稿者:z - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェミニズム、フェミニスト、この単語たちに日本人の多くは、マイナスイメージを持ってしまっていると思う。そうなってしまった背景は別途学んだけど、じゃあ改めてフェミニズムってなんだろう、そんな気持ちを少しでも補いたくて。付箋だらけになりました。
紙の本
いろいろな視点、歴史がよく紹介されています
2022/06/29 09:44
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェミニズムについて、歴史的な概略、いろいろな視点や意見があること、また、フェミニズムということだけでなく、人種・階級などの様々な考え方との関わりがあることなどを、とても分かりやすく、変な偏りなくも紹介されています。
紙の本
フェミニズムの視点を学べました。
2022/06/11 16:30
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は男性で、フェミニズムはどういった視点でものを見ているのだろうということを学びたくて当書を購読しました。
なるほど、私の視点がいかに乏しいものだったかを痛感する内容でした。学ぶことが多かったです。
文中、著者とフェミニズムを説いた識者との対談3人分ありますが、そのうちお1人は私がかつてこちらのレビューに書き込んだ著書の著者でした。その著書についても対談で話されています。
紙の本
考えよう
2022/07/21 16:21
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
お互いを尊重しいたわり合う心を持つようになる人類史を、性と生殖に関する健康と権利の問題や家庭内無償労働やケア労働やセックスワークといった具体例を挙げながら考察している。依存の自覚と感謝の念を持つことが大切。
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「結婚しているフェミニストはフェミニストなのか」という議論や、黒人男性を差別する白人女性、トランス排除するフェミニスト、障害者と対立する「産む、産まないは女が決める」等々、連帯の仕方によって様々な運動とコンフリクトを起こす、フェミニズムの多様性と限界がわかる内容。またフェミニズムはよく言えば理論的、悪く言えば屁理屈が過ぎて支持が広がらないイメージがあったのだが、運動そのものは結構エモーショナルに乗り切ろうとしている部分があるように思えた。この理論と運動の兼ね合いというかバランスが難しいところだろう。これはフェミニズムに限らないが。
キーワードは「インターセクショナリティー」になるのだろうが、細分化されていけばいくほど相対化が進み、人種も民族も性別も年齢も階級も障害有無も最終的には無意味化してしまい、結局は「個人」としてどう生きるのか?「私」とは何か?という問題に還元されていくのではないだろうか。
1点気になったのは、対談相手3名の女性は生年を公開しているのに、著者は略歴に記載していないところ。1970年生まれのようであるが、何か年齢的なことに対する「女性的」なこだわりでもあるのか、この辺に著者のジレンマ的なものを感じたが。
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現時点でのフェミニズムを学ぶのに最もバランスが取れた理解しやすい書であった。
最後の対談の中にあるが、「様々なマイノリティの人たち、とりわけマイノリティ女性たちが、そのような歴史を通じてそれぞれの文脈の中でフェミニズムを読み解き、自分たちが生きていく空間を広げると同時に、フェミニズムそれ自体を刷新し押し広げてきた」とフェミニズムの概念の流れを分かりやすく説明されている。個人的にはケア労働の問題、教育の問題、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツと中絶の問題がが優生保護法との関係で理解が深まった。
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【性差別のない21世紀を実現するために】古くて新しいケアの視点、生殖と中絶の問題、同性婚の行方、ヘルシーな性教育――フェミニズムの歴史と意義を学び直す格好の入門書!
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男性ですが、フェミニズムに興味を持ち、リサーチして本を選びこの本で言うフェミニズム第二波の米国女性の本をまず読んでみました。ですが、翻訳と言うことも時代背景もかなり違う事もあるのか、テーマが大きすぎ捉えきれませんでした。そこにふと、本屋で見かけたフェミニズムという文字に導かれこの本を手に取りました。各世代のフェミニズムが整理されて、自力でもやもやしていたことがクリアに見えてくるのが痛快でした。当たり前ですが、なるべく近い環境で現行で研究されている専門家を探すことが理解への近道と言うことを思い知りました。勿論、フェミニズムと言うテーマには終わりなどあるわけで無く、こういった視点で議論や改善が行われる事がフェミニズムなんだと言う気づきを得られる良書と感じました。どんな人にも、無関係でないこの話、読みやすくイメージの湧きやすい事例も豊富です。
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生殖の倫理を学んでいるので、必然的にフェミニズムを参照する機会が増えたため、こちらを拝読。
内容はライトなのだけど、議論の射程幅が広い。ケア労働、セックスワーカー、スポーツと性、中絶と結婚の問題などなど、挙げたらキリがないような女性への(マイノリティへの)抑圧と偏見を静かに暴いていこうとしている。
参考文献を提示していないので、次に読むべき本の選定やこの本で言われていることの内容・事実確認ができない。興味関心や研究のきっかけにはなっても、参照図書にはしづらい印象。
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「フェミニズムとは女性たちの尊厳や権利や安全を軽んじる文化を変革し、女性たちの生の可能性を広げようとするもの」という言葉だけでも励まされた気持ちになる。女性たちの生が多様であるために、具体的に何をするのかということになるとフェミニストたちの意見は簡単に一致しないが、この本ではひとつの正解を提示することは目的とせず、これまでの主張や行動について紹介している。さまざまなトピックについてわかりやすく書かれているので、これまでに聞き齧ったことを整理して考えることができた。特に興味深かったのはスポーツにおけるセクシズムについての対談。スポーツにおけるジェンダーの問題は根深いということがわかった。
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自分もたまに何がなんだかよく分からなくなってしまうから、教科書的な感じでたくさん重要なことが書いてあって学びになったし血となり肉となった
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私は自分自身が女性でありながら、フェミニズムについてよく知らなかった。
父親から「女らしさ」を求められること、政治家の発言やCMなどで女性軽視・蔑視表現が度々炎上していること、過去の歴史の中で女性は道具のように扱われていたことなど、個人または社会の中で起きる出来事を断片的に経験したり目撃したりすることはあっても、それらが全て繋がっていることだと考えたことはあまりなかった。
この本でフェミニズムについて知ることで、そういった私に見えていなかった私を取り巻く状況を少し知ることができた。
また、フェミニズムは女性にとっての問題というだけでなく、多様性とは何か、個人の幸せとは何かを考えることにも繋がっていて、私の生き方を俯瞰して考えるきっかけになった。
・フェミニズムが変えようとしているのは個人ではなく社会
・多様な人が一緒にいることができる「場」を作ることが必要
・誰もが「ケア」を受けている。必要な依存と自立がある
・性をセックス、ジェンダー、セクシュアリティの三つの視点で分けて考える
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【なぜ読んだか】
「フェミニズム」という考え方にTwitterを通じて数年前に初めて触れた。その後ネットニュースやコメントを見てその観点から論じる、批判する人の「都合よさ」を感じており、「女性の生をよくするためには手段を選ばない」嫌悪感があった。しかし同時にそんな理解でいる自分に危うさを覚えており、本当に嫌うべき考え方なのか、きちんと理解しておきたいと考えたため。
【感想】
フェミニズムについての理解を「女性の生の可能性の拡大を求める思想や営み」と改めた。
第一波、二波、三波と男性優位の社会に異を唱え、権利を獲得してきた歴史を知り、嫌悪感は無くなった。
私が嫌悪感を覚えたネット上でのフェミニズム的発信は、本書の中で「短絡的」で無理な「単純化」をしており、建設的でなく、無益だと断じていた。
主題をフェミニズムに置きつつ、性と生殖について、セックスワーク、結婚の不都合な真実、アメリカでホットになっている中絶など社会的に議論が必要な内容についても述べられており、自分の考え方や固定概念を解きほぐし、哲学的な思索に導く良書だと思う。
フェミニズムにもいろんな立場があり、1つのフェミニズムの意見をフェミニズムを代表していると考えず、多様な立場がいるのだと考えることにする。
分厚い本ではないが、腰を据えて読まなければ右から左へ抜けていってしまうような少し難解な本で読み応えがあった。興味深く、満足。読んで良かった。
【マイナス点】
中絶のところで愛知県の20歳女性が中絶に配偶者の同意が必要だったのに、男性が逃げたため手術できず、公園のトイレで産んで遺棄した事件について、日本の制度を批判し、女性の権利侵害について批判されていたが、調べたところ厚労省から未婚の場合は同意書は不要と見解が示されていた。この批判は的外れだと思う。
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フェミニズムに関して体系的かつ網羅的にまとめられていて、とっても読みやすい。誰もが学びの一歩として手に取れると感じる。学んできたことの整理としても、新しい視点を取り入れるものとしてもすごく良い。